=シリアスの解説=

「セカンド・サマー」

バブル真っ直中な作品。

まさにバブリーな男が流行ってる
時代、そんな男を恋人に持ったOL。

しかし夏の旅先で知り合った、
「バブリーじゃない」男と、東京で
再会し、彼のなにげないアプローチ
に、しだいに心がほぐれていく。

「ハイヒールより素足」「化粧より
すっぴん」を選んだ彼女は、
旅先での「明日会おう」の約束を、
秋の東京で、果たす事になる・・・。

「となりの彼女」

O・ヘンリーの短編が元になった
作品。主人公は恋人のいない、
玉の輿ねらいの女の子。

そのルーム・メイトは彼がいるが、
彼女は彼にお金がないのが不満。

しかし主人公は、彼女の恋人は
誠実でいい人だと思っている。

そんなある日、ルームメイトの彼女が
彼を置いて外国へ行くと言い出す。
残された彼に対し、彼女は・・・?
そして外国に行った彼女の行く末は
・・・・・?

「ドアをたたいて」

自分が大嫌いな主人公。
ある日、駅で困っている老婆を助ける。

が、その老婆がお礼をしたいと
彼女に近寄ると、思わず邪険になる彼女。

そんな彼女を、
さりげなくフォローしてくれたのは、
駅員の男性だった。

忘れたい過去を乗り越え、
老婆の家を訪ねる主人公。

一緒に付いてきてくれた駅員に、
やっと笑顔でお礼を言うと、彼女はもう、
自分が嫌いではなくなっていた。

「思いきり愛したい」


恋人が事故で死んでから、
誰ともつきあわなくなった主人公。
彼女の職場に、離婚経験のある上司がいた。
悲しみに沈む彼女につけこみ、
恋人の友人が彼女に迫る。

嫌がる彼女を助けたのが、職場の上司
だった。それをきっかけに、二人は
お互いが気になり始める。

そんなある日、上司の海外赴任が決まる。
付いていきたい、主人公。

意を決して空港へ行き、上司に
「今度こそ、思いきり愛したい」
と告げるのだった・・・。

シリアスと言っても、コメディじゃない漫画は、全部シリアスの範疇に入れてみました。

さてヤング誌向けに描くと決めたとき、バブルな世の中が面白くて、
そんな女の子になりきって描いてた。でも実際はそうじゃなく、
地味で腰の重いヒトだったので、やっぱり無理があったのでした。

コメディが行き詰まるとシリアスな物が描きたくなる、というのは、一種の逃げだったのかも?
でもホントは、「思いきり」浸れる恋愛物、描きたかったし、今でもその思いはあります。

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