第32話
 最近、私の装備は黒装束ではなくウッドランドだ。
TEARS OF THE SUNに影響されたのが一番大きいが、陽炎ルーキーのH刈氏が、「黒は動くと意外に目立つ」と言っていたのが若干気になったところもあった。とは言っても、動けば何を着ていても目立つといえば目立つ。
しかし、その環境に合わせた装備をすることもサバゲの魅力である。だからといって森の中でデザート迷彩やシティカモを着るのも逆の意味でサバゲの魅力であると思う。ようは、好きな格好すればいいじゃん!!ってわけだ。
先日、今年初の夜戦があった。私は、P90をメインにサイドアームにソーコムで参戦した。いや、参戦したはずだった。またもやガンケースを開くと別の銃が・・・グロック23Fが入っていた!「オーマイガー!!」また間違えた!
さすがに自分に嫌気がさした。昨年、パワーの乗り切らない春先にフルオートガスガンを使用し、イマイチ使えないという先入観を持ってしまいあまり使用しなかった銃だったが、温度の高いところで撃ってみるとなかなか快調であったために、今年は暑くなってから使おうと封印していた銃だった。
6月とはいえ夜のあぶらげヒルは涼しい・・・とてもフルオートガスガンが活躍するような環境ではなかった。それでも、サイドアームがないと不安だったのでフィールドには持ち込むことにした。しかし、問題はそれだけではなかった。冬場にサイトを合わせたはずだったP90のサイトが合っていな勝ったのだ!!
しかも、かなり激しくサイトがずれていた。おまけに純正のダットサイトは夜戦ではほとんど使い物にならなくまったく当たりゃあしない・・・。結局この日は一人ヒットしたくらいだった。P90を夜戦専用にしようと思っていただけに、これはなにか手を打たないといけない・・・。そこで、TRのフロント周りを手に入れようかと考えたが、結局社外品のマウンドベースに付け替えて別のダットサイトを載せることにした。
ダットサイトを載せ、次回の夜戦で蓄光バイオ弾を使用するためにガンロッカー(押し入れ)の中で眠っていたフルオートサプレッサーを探し出し、それを着けてサイトの調整をする。それとあわせてインナーバレルを伸ばしているために発光するか微妙だったのでそれも試してみた。
結果、サイトは高さが合わずバレルも少し長すぎて発光しなかった。バレルを切って合わせ、これで一安心。とりあえず今週末のサバゲに使ってみることにした。日曜日、ゲーム前、一般参加の受付やBB弾の販売を店長の代わりにやっていたために試射ができずいきなりゲームで使うことになった。
ダットを覗きつつ敵に撃ち込む。ダットの点よりもかなり右上にBB弾が飛んで行くのが見えた。「オーマイガー!!」またサイトがずれている!!なんで撃つたびに弾道がずれるのか!?後でわかった事なのだが、サイレンサーを装着するとインナーバレルを押してしまい、装着していない状態とだいぶ弾道が変わるのだ。
昼間のゲームでは弾道が確認できるので、使えないことはない。しかし、バリの間を抜いての狙撃が好きな私にとってはやはり面白みにかける結果となってしまった。ゲーム終了後、インディでマウントベースを削り、なんとか上下も合わせられるようにした。これで次の夜戦ではもう少し戦果をあげれるのではなかろうか。 つづく