赤い国からの訪問者
第32話
 7月の大雨であぶらげヒルへの林道が崩落し、Nミが中止になった。
幸い、別ルートからなんとかあぶらげヒルまで行くことが出来たために通常戦やあぶらげカップはなんとか出来ることになった。
8月に入ってマッチ、ゲームで3度ほどあぶらげヒルへ行ったが、新ルートも一部亀裂があったりで、まだまだ手放しに喜ぶ事は出来ない。
そんななか、ガイア氏から新潟のCQB倶楽部参戦の誘いがあった。前々から行ってはみたかったのだが、出無精なために今まで行きそびれていた。
しかし、22日に予定されていた室内マッチがINDIの臨時休業のため中止になったし、いんちきロシア人の同志であるオヤや好敵手M原氏も行くというので参戦する事にした。俺とM原氏は場所がわからなかったので、オヤと途中で待ち合わせて3人でCQB倶楽部へ行くことにした。
三条から高速に乗り新潟西で降りる。バイパスを競馬場インターで降りて5分くらいでCQB倶楽部に到着。俺たちが現地に到着するとガイア氏もタイミング良く到着した。
しかし、8時受付開始と聞いたのに8時過ぎに着いたのにまだスタッフの人が一人いるだけだった・・・。「今日はあるのか!?」一瞬不安になったが、M原氏とコンビニへ行って帰ってくると参加者がだいぶ増えていた。
その後も続々参加者が集まり、気がつくと20人オーバー!!このインドアフィールドには多くないか!?というくらい人が集まった。
受付を済ませて着替えているとブリーフィングが始まる。弾数が100発でフルオート銃がリアル装弾であること以外は陽炎ゲームと変わりないので馴染みやすい気がした。ブリーフィング後にフィールド案内を受ける。
縦長のフィールドで中央にはコンテナなどを組んで立体化してある。そしてその左右にルートがあり、手前側から奥に向かっての右側は外も使えるようになったいた。この時点で浮かんでくるイメージは、この中央の空中庭園と呼ばれるルートを登って敵を狙撃するか、外を迂回してフラッグアタックを決めるかといった感じだった。フィールド案内が終わりゲーム開始!!

 緒戦いきなり外に出ようと思ったが、なかなか思ったように前に進めなかったので、空中庭園メインで行くことにした。今日の獲物はこの日までまったく陽の目を浴びなかったドーベルマン。近距離戦だけにドーベルマン絶好調!!3ゲーム目辺りでは空中庭園で3人、そこから外の敵を2人とかなり美味しい思いをすることが出来た。1回目の休憩の時には既にヒットした人数が二桁にせまりもうホクホクだった。けど、実は今日の俺の目的は敵を何人倒すかではなく、いかに味方と連携がとれるかだったのであった。
結果的に、ミュニケーション下手の俺には連携は永遠のテーマなようで意識的にはなかなか連携がとれなかった・・・。でも、午後のゲームで同志であるオヤと連携してフラッグアタックを決めた!!
たまに噛み合うと連携がうまくいく事もあるのだが、俺は出来ればいつ、誰とでもうまい具合に連携が取れるようになりたいのだ!まっ、所詮ツンドラの一匹狼の俺には無理な話だが。この休憩の頃だったか、本日バイトのために参戦できなかったP刈氏の友人で、冬場室内マッチを一緒にやっていたN井氏がひょっこり現れた。休憩が終わってゲーム再開!!フィールドに慣れてきてあちこち動き出すようになったら、とたんに戦果が上がらなくなってきた。それでも、1ゲームが10分足らずで終了し、次のゲームもすぐに始まるので気が抜けず楽しめた。午前中でガイア氏が帰り、組みわけがされて、N井氏が味方になった。
 午後の部スタート!!午後はグロック26アドバンスに持ち替え、午前中後半イマイチ冴えなかったのを払拭するために気合を入れなおしてゲームに臨んだつもりだった・・・。しかし、午後の部は気合が空回り&注意力散漫でやられっぱなし!空中庭園の上り口で待ち構えていると誰も上がってこなくて、俺が登ると待ち構えていた敵の餌食になったり。慎重に後方で身構えていると後ろから被弾・・・
このフィールドはインドアで周りが壁で囲われているし、バリなどもかなり密集しているので跳弾に注意が必要である!!この日は電ガンを持っていかなかったが、取り回しのよい銃ならリアル装弾でも結構使えそうだし、テロ戦といって、テロ側が4〜5人弾数無制限で戦えるゲームもあったから次回は電ガンも持って参戦しようと思った
。開始が遅かったのでいつも4時までのところを今日は4時半までやった。それにしても何ゲームやったのだろうか!?徐々に疲れが込上げてくるが、ラストゲームも納得が行かなかったので、ここでも泣きの一回をお願いしたいところだったが、初参戦の立場だけにそれはさすがに出来なかった・・・。それにしても1日バッチリ楽しむ事が出来た。再び参戦する事を誓いつつ道を間違えながら家路についた。 つづく