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クリストフ・フォン・ドホナーニの録音 


○2008年ライヴ

R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」

北ドイツ放送交響楽団
(ハンブルク、ライス・ハレ)

派手なところはないが、しっかりとリズムを取って・堅実な造形を心掛けて聴き応えのある演奏です。もう少し大見得をしても良かろうにと思うところもあるけれど、そこにドホナーニの人柄が良く出ていると思います。「英雄の伴侶」や「英雄の隠遁」辺りにその最良の面が出ているでしょう。オケも重厚な響きでなかなか聴かせます。ヴァイオリン・ソロも見事。


○2010年5月8日ライヴ

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」

ミカエラ・カウネ(ソプラノ)、ジャニア・ベッケレ(アルト)
クラウス・フローリアン・ヴォイト(テノール)、トーマス・J/マイヤー(バス)
北ドイツ放送交響楽団・合唱団
(ヴィースマール、聖ゲオルク教会)

残響の長い教会内での演奏会ですが、ドホナー二はリズムをしっかり取って・テンポの加減も良く、響きが混濁することなく・明晰な音楽を作って、そこにほど良い残響が加わって・なかなかの効果を挙げています。派手さはないですが、実に手堅く・この交響曲のあるべき姿を提示してくれて、聴き応えがあります。第1楽章の端正な造りも良いですが、第3楽章など淡々とした流れのなかにも・深くじっくりした味わいが聴かれます。第4楽章も独唱陣も揃って・合唱ともども芝居っ気はないけれども、しっかりまとまって・真摯な演奏を聴いたという満足感があります。とにかく音楽が急かず・足取りがしっかりしているのが好感が持てます。オケも好演。


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