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ホルへ・ボレット Jorge Bolet


○1974年

リスト:リゴレット・パラフレーズ

ホルへ・ボレット(ピアノ独奏)
(録音場所不詳、 RCA・スタジオ録音)

こうした編曲物はともすれば技巧先行の演奏になりかねないところですが、原曲の歌謡性を大事にしながら・曲にしっかり中身を与えているところが、ボレットの素晴らしいところだと思います。


○1975年ライヴ

ショパン:ポロネーズ第1番嬰ハ短調作品26−1、ポロネーズ第2番変ホ短調作品26−2

ホルへ・ボレット(ピアノ独奏)
(ニューヨーク)

2曲とも内省的な気分が強い曲ですが、ボレットは旋律を大事にして・じっくりと弾いています。まったく派手なところがなく・渋いとさえ言えそうですが、心に染み入る演奏だと思います。


○1985年11月3日ライヴ

ショパン:ピアノ・ソナタ第3番

ホルへ・ボレット(ピアノ独奏)
(ミネアポリス、ミネソタ)

とても自然体に感じる演奏で・表現に力み返ったところがなく、例えばリズムが前面に出るとか・構成の縛りが強いという感じがないので特徴を掴まえにくい感じがしますが、旋律が伸びやかで・流れに乗って聴くと・ 曲自体の大きさがよく感得できる演奏だと思います。四つの楽章がしっかりと構成されているのが良く分かります。技巧は斬れていて、時折りの煌めくようなタッチが心に残ります。両端楽章も良いですが、ちょっと軽めに位置付けた中間の2楽章が印象的です。 サラリとした味わいの第2楽章も良いですが、特に第3楽章はゆったりと叙情的な流れが心に残ります。


○1988年4月ライヴ

リスト:ノルマの回想

ホルへ・ボレット(ピアノ独奏)
(モントレー、カロリン・ブロウント劇場)

原曲オペラの歌謡性を大事にした演奏と言えます。曲自体が技巧を凝らしたダイナミックなものなのでボレットの技巧はもちろん楽しめますが、印象に残るのはその歌心です。スケールが大きい演奏に仕上がっています。


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