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2009年(平成21年)のブログ「歌舞伎素人講釈」記事

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2009/1/1

明けましておめでとうございます。不透明な時代ですが・明るい世の中にしたいものです。本年は書き下ろし本を一冊書きたいと思ってるのですがね。まだ構想中のところですが、出来ましたらご披露いたします。


2009/1/2

昨日(1日)のウイーン・フィルのニューイヤーコンサート(バレンボイム指揮)は予想通りというか「シンフォニック・シュトラウス」でしたねえ。リズムの刻みがキツめにして・造型のしっかりした演奏でした。中東で紛争がくすぶっている最中だけにスピーチでバレンボイムが何をしゃべるかと聞くこちらの方が緊張してしまいましたが、まあ無難なところで納めました。


2009/1/5

3月歌舞伎座さよなら興行は「元禄忠臣蔵」通しだそうで・リストラ・ニュースの続く世の中にお家断絶の赤穂浪士の強い憤りが重なって見えれば大成功ということですが・そこまで考えて演目にしたのなら企画の方もなかなか大したものです。成果を期待いたしましょう。


2009/1/7

9日NHK教育で「和洋名演名舞台」という番組があります。過去の名人の芸が見られるチャンスなので・興味ある方は是非ご覧を。吉之助の一番のお奨めは四代目井上八千代の上方舞「長刀八島」の映像ですかねえ。これは素晴らしいものです。歌右衛門と志寿太夫の「隅田川」も懐かしい。ダイジェスト版ばかりなのが気に入らないですが。


2009/1/8

9日NHK教育・「和洋名演名舞台」第2部はクラシック音楽。カルロス・クライバー指揮のベートーヴェン第7番は1986年5月19日の演奏で・この日の演奏会の聴衆のなかに若き日の吉之助もいたのですが、まあ懐かしい演奏ではあります。個人的には・薬の影響でコンディション悪かったとは言え・やはりホロヴィッツの来日公演に思い入れがありますねえ。


2009/1/10

ベルリン・フィルがホームグラウンドの演奏会をインターネットで世界に同時中継するデジタル・コンサート・ホールがスタートしました。第1回演奏会(ラトル指揮)は6日の夜8時(現地時間)でしたが・日本では時差で無理なので・本日アーカイヴを視聴。クオリティは申し分ありません。この試みはこれからの音楽の聴き方・見方を変えていくことになるでしょう。


2009/1/14

とても大阪までは行けませんが、松竹座での夜の部は鶴屋南北の知られざる名作「霊験亀山鉾」です。最近では平成14年に国立劇場で上演されましたが・久しぶりの上演になります。水右衛門役の仁左衛門の悪役ぶりが見ものでしょうねえ。これ関西の方はお奨めです。


2009/1/18

執筆の懸案事項はいくつかあるのですが・次回(25日)発行予定のメルマガでは、昨年12月歌舞伎座での三津五郎の「娘道成寺」についての随想をお届けする予定にしています。同じ月の幸四郎の「佐倉義民伝」についても何か書くつもりです。

「道成寺の娘」


2009/1/22

「鷺娘」  

今月(1月)歌舞伎座の玉三郎の「鷺娘」の舞台はもう歌舞伎とか日本舞踊とかバレエとかいうジャンルを越えた独特のものになりましたね。いや貶めているのではありません。平成歌舞伎美学のある一面をよく表して実に興味深いものです。


2009/1/24

殩静胎内捃」に関する連載は終わりましたので、次はかねての予告通り・「歌舞伎の台詞術」についての論考の連載に入るつもりですが、この論考は話が錯綜しますので・多分連載期間の長いものになるだろうと思います。それと音楽の話が結構多くなるかも知れませんねえ。台詞と音楽は深く関連するのですね。

アジタートなリズム〜歌舞伎の台詞のリズムを考える


2009/1/27

2月歌舞伎座の「三人吉三」は玉三郎のお嬢吉三はちょっと見ておいて良いものかも知れません。大川端だけの上演は中途半端でもったいない。2月の演目立ては話題になりそうな演目・配役をただ並べただけの感じでいまいち工夫を感じませんねえ。
「様式的に写実する」


2009/1/28

2月歌舞伎座・玉三郎と菊之助の「京鹿子娘二人道成寺」ですが、メルマガ244号の記事に書いたように・エンタテイメントとして見るなら眼福で見る価値十分にあります。ただ初演(平成16年)を見た立場から見ると・こういう舞台を「伝説」にするにはあまり頻繁にやらないことだと思うのですね。当たり演目ほど大事にしてもらいたいのです。

「あなたでもあり得る」
 


2009/1/29

歌舞伎座の建替えについて・外観だけですが、新聞記事が出ましたね。銭湯みたいで好きじゃないと言って当初プランに横槍を入れた方があったそうです。偉そうな方ですねえ。
朝日新聞「歌舞伎座・建替え計画案」


2009/1/31

サイトでは「アジタートなリズム〜歌舞伎の台詞のリズムを考える」の連載を開始します。アジタート とは音楽用語で「激して・興奮して・せき込んで」というイタリア語です。この連載ではあちこち寄り道しながら・歌舞伎の台詞回しを考えます。恐らく長い連載になると思います。

アジタートなリズム〜歌舞伎の台詞のリズムを考える


2009/2/1

昨晩NHKで「盟三五大切」(昨年11月歌舞伎座)の舞台映像が放送されましたが、まだ録画を見てないのです。「歌舞伎の台詞術」の方に現在取り掛かってますので・ちょっと後になるかも知れませんが、このお芝居についてはいずれ何か書くつもりでいます。お楽しみにお待ちください。


2009/2/5

4月歌舞伎座の演目が発表になりましたが、名作大会ですね。当たり役のことですから悪かろうはずはないけれど、どれもいつかどこかで見た演目ですなあ。ちょっと共演の顔触れを変えるだけで興味あるものになるだろうに。もっとも演る方にしてみればいつもと同じ顔触れの方が演りやすいのは当然ですが。


2009/2/7

サイトにこれまで「吉之助の特選音楽リンク」という記事がありましたが、YOUTUBEの音源が削除されたものが多くなったので記事を落としました。しかし、解説記事を捨てるのももったいないので・これを「吉之助のお気に入りアーティスト」という記事に内容を加筆してリニューアルをしました。ただしクラシック音楽が中心で・歌舞伎役者は含んでおりません。

「吉之助のお気に入りアーティスト」


2009/2/9

もう来日公演全日程を終了したようですが・ハイティンク指揮シカゴ交響楽団の演奏会がとても評判よろしかったようで、吉之助は今回は事情あってパスしましたので・とても残念です。ハイティンクは派手さがないので・人気はいまいちですが、特にここ数年は思わず唸ってしまう演奏を連発しています。目(じゃなくて耳か?)が離せない注目の指揮者ですね。


2009/2/11

3月歌舞伎座の「元禄忠臣蔵」通しは大石内蔵助をそれぞれ幸四郎・団十郎・仁左衛門が分担して演じるところが見所でもあり、通しとして見る場合困ることでもありますねえ。まあ青果はそれぞれを読み切りの形で書いたのであって、通し上演を前提として書いたわけではないのですが。昔国立劇場でやったように間合いをあけて・断続的に通していく形がやはり妥当なところでしょうか。


2009/2/13

メルマガ次号245号は昨年12月歌舞伎座での「佐倉義民伝」の観劇随想をお届けする予定です。間に合えば今度の日曜日にお届けできると思います。

「子別れ」の乖離感覚


2009/2/14

本日は2月とは思えぬ暖かい日でしたね。本日急用あって日曜日のメルマガは間に合いませんでしたので、発行は来週22日の日曜日に延期します。次号は予告通り「佐倉義民伝」ですが・その次は「盟三五大切」を書くつもりです。


2009/2/15

歌舞伎チャンネルが3月末に身売りだそうで・継続はするようですが今度は料金大幅値上げのニュース。歌舞伎隆盛とは言いながらそれは表面だけのことのようで・「演劇界」リニューアル・豊田書房閉店・歌舞伎学会は会員数減少と舞台裏周辺は厳しい話題が多いようです。支持基盤は次第に細ってきています。このことに危機感持たねばなりませんね。


2009/2/19

先日録画しておいた「盟三五大切」(平成20年11月歌舞伎座)の映像を見ましたが、何だかフニャとした手応えのない幕切れでしたねえ。役者も演出家も歌舞伎の「世界」の意味が分かってないか・分かっていて見たくないと思っているか・どちらかということでしょう。まあ・詳しいことはメルマガで書くことにしますが、こうした劇構造が理解されにくい世の中になったということですね。

「世界とは何か」


2009/2/21

人間国宝・中村又五郎さんが亡くなったそうです。吉之助は特に老け役において味のある演技を数多く拝見してきました。その実直な人柄を描いた池波正太郎著:「又五郎の春秋」(文春文庫)は役者の世界を知ることができる貴重な本です。ご冥福をお祈りします。


2009/2/25

9月にミラノ・スカラ座が来日するそうで演目が「アイーダ」・しかも指揮がバレンボイム・演出はゼッフィレッリということでこれはちょっと興味ありますが、バブル弾けたこの不況の時代にNHKホールでS席が67千円!だって。こんな高い値段でも見る方いるんですかねえ。


2009/3/1

3月歌舞伎座「元禄忠臣蔵」通し・3人の内蔵助のなかで注目したいのは団十郎でありましょうか。病気復帰間もないと言うこともありますが、他のお二人の内蔵助とちょっと違う骨太の内蔵助が期待できそうな気がしますね。そこのところ二代目左団次の芸風に通じるところがあるのじゃないか・ということで「南部坂雪の別れ」にご注目。


2009/3/3

サイトの連載「アジタートなリズム」は序の部分を終えまして・これから本論の歌舞伎の台詞の分析の方に徐々に入っていきます。ただし押さえて置かねばならぬ点がまだあるので・音楽論がしばらく続きます。

アジタートなリズム〜歌舞伎の台詞のリズムを考える


2009/3/8

先月(2月)16日ベルリンでの内田光子とラトル共演によるシューマンのピアノ協奏曲の演奏をネットで聴いたのですが・サラリと淡い印象でいまひとつの出来に思われました。もっとメランコリックな憂いが欲しいと思います。そのためにはテンポの微妙な揺れが必要だと思うのです。この曲は意外と難しいようですねえ。


2009/3/9

「元禄忠臣蔵」の登場人物が泣きすぎると言うけれど・青果が脚本でそう指定しているのだから、なぜそこで大の男が声を上げて泣かずにいられないか・そこのところよく考えて欲しいのだなあ。そこに抑え切れない思い(心情)があるからに違いありません。その心情の無私なところを感じ取ってもらいたいですね。


2009/3/15

このところメルマガ発行間隔があいていますが、ちょっと雑用ありまして・手が廻りません。原稿の前半はほぼ出来てますので・来週に前半部分をお届けする予定です。


2009/3/17

4月歌舞伎座昼の部で「先代萩」は昨年末の「好きな歌舞伎」のアンケートでは15位でした。結構重い狂言なのですが、「御殿」が泣かせる芝居であるところがやはりポイントでしょう。今回は玉三郎の政岡。期待いたしましょう。

「玉三郎の政岡」


2009/3/21

明日発行のメルマガ第246号は予定通り「盟三五大切」に関する随想ですが・長くなったので・とりあえず完成した前半部分をお届けすることにしました。ただし前半部分には「盟」のことが全然出てきませんが。

「世界とは何か」


2009/3/22

4月歌舞伎座・藤十郎の「曽根崎心中」は昭和28年の初演以来56年目で4月24日にはお初を演じて1,300回目を迎えるそうで・めでたいことです。これも戦後歌舞伎の金字塔のひとつです。


2009/3/26

現在(今週24日〜28日まで)ロンドン・バービカン・センターで菊五郎・菊之助一行の「NINAGAWA十二夜」が公演中です。英国Yahooを調べましたが・まだ公演評は出てないようですが、好意的に迎えられていることでしょう。どういう批評が出るか楽しみですね。


2009/3/27

ロンドンの「十二夜」は手厳しい批評が出ましたね。「Ninagawaマクベス」のインパクトが強かったから・がっかりも大きかった感じです。吉之助が見たなかでは、このNeil Dowden氏の批評が吉之助の初演時の感想に近いようです。さすがにロンドンの批評家はしっかり見ますね。

似てはいても別々のふたり


2009/3/30

昨晩ハイビジョンで放送された2月歌舞伎座・「勧進帳」のビデオをざっと拝見しました。吉右衛門の弁慶は4年前より格段に良い出来ですね。山伏問答も線が太く・じっくりテンポを取った聞き応えのするものでした。菊五郎の富樫も良かったと思います。


2009/4/4

明日のメルマガ第247号は前号に引き続き・昨年11月歌舞伎座の「盟三五大切」に関する随想ということですが、2回連載のつもりが3回に量が増えまして・今回のお届けは「中編」です。まだ「盟三五大切」に触れるところまで行きませんが。


2009/4/8

サイトに「グールドの演奏」の記事を加えて・これに少しつづ曲目を足していくことにしました。歌舞伎のサイトには一見不似合いですが・吉之助のなかでは大いに関連していることなので仕方ないですね。グールドは表現の可能性を考える時にとても大きな示唆を与えてくれます。

グレン・グルードの演奏


2009/4/9

今月(4月)歌舞伎座の「先代萩」通しをなかなか面白く見ました。玉三郎の政岡は濃厚さには若干欠けますが・まあそれは持ち味のことですから、若君に対する忠義・千松に対する母の情、演じるところは確かなものです。この舞台についてはいずれ何か書くかも知れません。

「玉三郎の政岡」


2009/4/11

「先代萩」は現行の舞台に至るまでの歴史的変遷が複雑で・そのため通し狂言としては様式のごった煮になっているわけですが、それも舞台で見れば違和感なく見れてしまうところが不思議なところです。実録風の対決から刃傷ですが、吉右衛門の仁木・仁左衛門の勝元ともに良く・見せました。


2009/4/12

「桜姫」  

渋谷シアターコクーンでは6月に現代劇版「桜姫」・7月に歌舞伎版「桜姫」を演るそうで、どうやら勘三郎がどちらにも出るようです。桜姫の転落は現代人には刺激的に見えるのでしょう。大竹しのぶの桜姫はドロドロになりそうな?

桜姫の女のプライド


2009/4/18

まだ花粉が飛び交っているのか・鼻の調子が良くなりません。さて、メルマガ第248号は明日発行するつもりでしたが・都合により・来週(26日)の発行に延期をします。内容は「時代とは何か〜盟三五大切」の後編ということになります。


2009/4/23

サイトの雑談に今月(4月)歌舞伎座「先代萩」の玉三郎の政岡のことをちょっと書きました。

「玉三郎の政岡」


2009/4/25

明日のメルマガ第248号は「世界とは何か〜盟三五大切」の後編をお届けします。思ったよりも後編が長くなったため・これも二回に分けるかと考えましたが、とりあえずメルマガ一本にまとめました。


2009/4/29

6月国立劇場・歌舞伎鑑賞教室の演目は「華果西遊記」だというのでちょっと驚きました。エンタテイメントとして良い悪いとか言うことではなく、歌舞伎が初めての方にこそ「古典」を見せてやって欲しいのだなあ。普段の歴史や古文の授業に関連つけた見方を教えれば・高校生も興味持って「古典」を見ると思いますけどねえ。


2009/4/30

正式な参加者募集は後ほどしますが、6・7月に「歌舞伎素人講釈」講話会を行なう予定にしており・サイト冒頭に「ご案内」を掲載しました。今後吉之助と歌舞伎(とその周辺)を散策したいと思う方は是非ご参加ください。


2009/5/2

和楽ムック「坂東玉三郎〜すべては舞台の美のために」これ最初実はただの写真集かと思って買うつもりなかったのですが、中身を見ると玉三郎本人の文章や対談など充実していたので・今後のために買っちゃいました。玉さまファンは必携ですね。
「坂東玉三郎〜すべては舞台の美のために」


2009/5/6

今月(5月)歌舞伎座の「加賀鳶」の菊五郎の道玄は初役だそうです。近頃この作はよくかかるようですねえ。菊五郎さんはいい男ですから・悪役の按摩の道玄はぴったり仁というわけではないですが、役作りで意欲そそられるところがあるのかも知れません。


2009/5/9

本日(9日)帝国劇場で森光子さんが「放浪記」主演2000回達成とのこと。これは驚異的な記録ですね。観客の支持もさることならがら、ご本人の努力なしでは成し遂げられないことです。おめでとうございます。


2009/5/12

「加賀鳶」の道玄ですが・昨今喜劇的タッチで処理される傾向が強いようですが、良いこととは思えませんねえ。シリアスに描くことから逃げている感じがします。これは道玄だけでなく・弁天や法界坊など世話の役のいくつかに言えます。こういう問題は歌舞伎の方は真剣に考えて欲しいものです。


2009/5/16

本ブログでは短いコメントだけしか書かないことにしてますので、補足がてら・サイトの「雑談」に書きましたから・そちらをご覧ください。

「世話物の根本は写実である」


2009/5/21

グールドの演奏についてサイトで連載中で・今回のショパンは6曲目ですが、わざとバッハを避けているのではなくて・吉之助がロマン派嗜好のためにこうなっています。この連載の最後は当然バッハでなければならぬ・でしょうねえ。ただし、連載はまだまだ続きます。

グレン・グールドの演奏


2009/5/24

本日は来月(27日)「歌舞伎素人講釈」講話会でのお話しの音声材料などの整理。テーマは「古典的なフォルム」ということですが、集まる方々の反応次第でストーリーを変えるつもりなので材料は広範囲に集めてみました。面白い話ができれば良いですが。


2009/5/26

来月(6月)歌舞伎座昼「女殺油地獄」の与兵衛は仁左衛門の出世芸のひとつですが、一世一代で勤めるということなので・これは見逃すわけには行かない舞台ですね。

「和事芸の多面性」


2009/5/27

拍手の数を見ると・さすが仁左さまご贔屓の方は多いのですなあ。与兵衛はまだまだできそうに思いますが、すべったり転んだり危ない役なので・体力あるうちに一世一代にするのは賢明かも知れませんね。


2009/5/31

本日発行のメルマガは節目となる250号でありました。創刊号から8年半かかってますが、まあよく続いたものです。このところ発行ペースが落ちてますから・300号はいつのことになるでしょうかね。しかし、まだまだメルマガは続きます。


2009/6/3

今月(6月)歌舞伎座夜の部ですが、「播随長兵衛」の後に「髪結新三」が続くのは演目建てとしてあまり巧くないのでないですかねえ。役者さんのご都合で演目・配役に相当のご苦労あると察しますが、幸吉仁梅と揃えば何か良いものできそうに思いますがねえ。


2009/6/4

今月(6月)大阪・松竹座では海老蔵が成田屋お得意の「にらみ」で瘧(おこり)ならぬ・新型インフルエンザを追い払ってみせるということで頑張っているそうです。関西の方は是非海老蔵のパワーを戴いてください。


2009/6/5

今月(6月)歌舞伎座昼の部はどの演目も充実した出来で・面白く観ました。「女殺油地獄」についてはそのうち何か書くつもりです。ただしこのところ忙しいので・ちょっと時間が掛かるかも。


2009/6/6

8月歌舞伎座の第1部で三津五郎が「六歌仙容彩」を踊るというのは、吉之助は本年歌舞伎座さよなら公演のなかでも一番のヒット企画と思いますねえ。踊りに関心のある方は何を置いても是非。


2009/6/7

しばらくサイトの「雑談」をご無沙汰していたので・一編加えましたが、雑談というよりちょっとシリアスになりましたかね。

「本当の鑑賞への道」


2009/6/9

今月歌舞伎座の「蝶の道行」は武智鉄二の現在見られる唯一の演出作品であり・あの時復活されていなければこの作品は今日すっかり忘れ去られていたでしょう。その意味で戦後昭和歌舞伎の大事な遺産であり、昭和30年代の雰囲気を感じさせる舞台装置などと共に・いつまでもそのまま残しておきたい佳品でありますね。今月の舞台も良い出来ですよ。


2009/6/13

今月(6月)歌舞伎座昼「根元草摺引」も松緑の五郎・魁春の舞鶴ともに良く・面白く見ました。お父さん(初代辰之助)もこういう役はかっきりと力強くて素晴らしかったなあとそのこと懐かしく思い出して嬉しくなりました。


2009/6/17

サイトで連載の「アジタートなリズム〜歌舞伎の台詞のリズムを考える」はゆっくりと進行して・もう4ヶ月めですが、やっと黙阿弥の七五調に到達しまして・いよいよ大詰めすぐそこまでということになりました。

「アジタートなリズム〜歌舞伎の台詞のリズムを考える」


2009/6/19

3月に引退された安永徹氏に次いで・日本人として二人目のベルリン・フィルのコンサート・マスターに樫本大進氏(30歳)が就任内定とのニュース。ご活躍を期待します。


2009/6/20

先日NHKで本年4月の「こんぴら歌舞伎」のドキュメンタリーをやっていて・面白く見ましたが、そのなかの「身替座禅」の舞台について雑談コーナーに少し書きました。
「身替座禅」の奥方


2009/6/25

「鏡花」  

来月歌舞伎座は「海神別荘」・「天守物語」上演ということで、泉鏡花もだんだん歌舞伎に馴染んできましたね。記者会見でのコメントを読むと、玉三郎も鏡花を二元論的に解釈してますねえ。まあその方が演劇的視点であるとは言えますが。
鏡花のたそがれの味


2009/6/26

おかげさまで本日サイトのアクセス250,000を達成しました。サイト「歌舞伎素人講釈」はまだまだ続きます。それにしてもマイケル・ジャクソンの訃報には吃驚でした。


2009/6/27

本日は銀座で第1回「歌舞伎素人講釈」講話会を行ないました。これまでの公開講座より・参加者との距離を近づけた形にしてみました。今回は音源など聴きながら、最初のところとして古典的なイメージはどこから出てくるかを考えてみました。


2009/6/29

「夏祭」  

来月(7月)歌舞伎座で「夏祭」の海老蔵の団七は・昨年のこんぴら歌舞伎で経験済みだそうですが、海老蔵にはこういう役は似合ってそうなので・期待してます。


2009/7/4

9月にモナコのオペラ座で歌舞伎公演があるそうで・今回の演目は「紅葉狩」と「鳴神」だそうです。団十郎の鳴神上人は久しぶりのような気がしますが、時蔵の絶間姫ともども是非歌舞伎座でも見たいもの。


2009/7/5

7日ロサンゼルスでマイケル・ジャクソンの追悼式が行なわれるそうです。そういうわけで本日のサイトの「雑談」はマイケル絡みとしました。吉之助はマイケルと同世代なんですよ。

「マイケル・ジャクソン追悼」


2009/7/7

「雑談」  

吉之助の「雑談」は芸談みたいなのが多かったですが、今月はホントの雑談みたいになってますねえ。今回は「手塚治虫」についてです。次回からは芸談に戻ります。

「手塚治虫のメッセージ」


2009/7/9

9月歌舞伎座はやっぱりこの方の「勧進帳」でありましたね。次は1500回目指して頑張る幸四郎さん、またかの関であっても平成の弁慶であることは間違いありません。


2009/7/11

「夏祭」  

今月(7月)歌舞伎座の「夏祭」見ましたが、海老蔵・勘太郎ほか若手がよく頑張っていて・それなりの成果挙げています。侠気というものはどこか若さと通じるものがある・そういうことを感じますねえ。


2009/7/12

今月(6月)歌舞伎座の「天守物語」の幕切れの桃六の台詞ですが、音声のエコー処理は余計なことだと思いますよ。そのため幕切れの凛とした所が損なわれているし、これでは我当の口跡も生きない。カーテンコールも不要です。千秋楽ならまだしも・玉三郎は悪い風習を拡げないで欲しいものです。

「愛する理由」


2009/7/16

本日(16日)は1989年7月16日に亡くなりましたカラヤンの20年目の命日であります。吉之助にとって最も尊敬する芸術家のひとりです。もう20年も経ちましたかねえ。


2009/7/18

サイト連載コーナーの「アジタートなリズム」は1月末からの連載なのでもう半年になりますが・本日・新歌舞伎の項を書いて本筋としては終わり、あと締め括りを付ければいよいよ連載終了ということになります。ここ3年の懸案のテーマであったのでヤレヤレというところですが、これで「歌舞伎素人講釈」に「かぶき的心情・バロック」に続く・もうひとつの基本ワード完成ということになります。

「アジタートなリズム〜歌舞伎の台詞のリズムを考える」


2009/7/23

8月歌舞伎座の「六歌仙容彩」はこのところ心技体で充実した踊りを見せてくれる三津五郎の・しかも久方ぶりの全曲通しということもあって・吉之助も大いに期待しています。


2009/7/25

本日は銀座ルノアールで第2回講話会を開催しました。本日は七五調の揺れるリズムについての分析を主体にして、「三人吉三」の舞台ビデオを参考にしながら・その実際的な見方をお話ししました。音楽はボロディン・ワーグナー・プッチーニからマイケル・ジャクソンまで、吉之助風に多岐に渡りましたが、面白かったかな。


2009/7/26

いやはや昨日本日と東京は暑くてたまりません。豪雨の九州地方の方にはお見舞い申し上げます。ところで7月歌舞伎座の「天守物語」について「雑談」にちょっと書きました。

「愛する理由」


2009/7/30

8月演舞場は海老蔵の新作「石川五右衛門」だそうで・聞くところではこれはコミックとのコラボレーションだそうで、結構前宣伝も賑やかそうですね。若い時はいろいろ試してみるのも良いことです。まあ脚本も演出も歌舞伎らしくしようと無理に気張らなければ返って良い芝居になるのではないかな。


2009/8/2

本日のメルマガ254号では「アジタートなリズム」の第6回として黙阿弥の七五調をお送りしましたが、サイトでの「アジタートなリズム」連載の方はいよいよ締めくくりに突入しました。さて、この締めくくりが2回で終わるか・3回で終わるか。


2009/8/4

渡辺保先生の「江戸演劇史」は全2巻の労作で・参考になるところは多いですが、僭越ながらサイトの「雑談」に吉之助の感想を記しました。

「渡辺保著;「江戸演劇史」


2009/8/9

このところ暑かったり・涼しかったり・体調管理が難しいですが、夏バテしないように気をつけましょう。本日は連載「アジタートなリズム」締めに向けて・文章を書きました。あと一回というところか。


2009/8/14

今月(8月)歌舞伎座・第1部の「六歌仙容彩」は三津五郎が五役を品位を以って描き分け・納得できる出来でありました。現代の慌しい喧騒を忘れさせる得難い時間でありましたねえ。


2009/8/17

サイトで「歌舞伎とオペラ〜新しい歌舞伎史観のためのオムニバス的論考」の連載を開始いたします。なおこの連載は当初から「アジタートなリズム」の後に始めることが予告されていたもので、執筆動機は渡辺保先生の「江戸演劇史」出版と関係はありません。ただまったく克ち合いますけどねえ。そこのところ失礼。

歌舞伎とオペラ〜新しい歌舞伎史観のためのオムニバス的論考


2009/8/20

18日に亡くなったヒルデガルト・ベーレンスは80年代の代表的なワーグナー・ソプラノで、吉之助も83年のバイロイト(ショルティ指揮)で彼女のブリュンヒルデを聴きました。来日中・東京での訃報は吃驚でしたが、ご冥福をお祈りします。

 


2009/8/23

今月(8月)歌舞伎座の「天保遊侠録」の観劇随想をサイトの「雑談」にアップしました。こういう芝居を歌舞伎にするのは意外と難しいのかな。三津五郎の「六歌仙」の方はとても良い舞台でしたが、吉之助のなかでまだ随想にまとまるほどの状態にないので・当分お預けとします。

「小身者の悲哀」


2009/8/26

建替え予定の新生・歌舞伎座の概要が発表されたそうです。舞台の大きさと客席の規模は現在と同程度ということですが、どんな感じに仕上がりますかねえ。3階席から花道七三が見えるようにしてもらいたいところですが。完成は13年春とのこと。
朝日新聞の記事


2009/8/27

新・歌舞伎座の概要発表と同時に、12年中に勘太郎が六代目勘九郎を襲名することも発表されました。どうせなら新しい歌舞伎座で襲名させてやりたい気もしますけど、「六代目」というのは縁起のいい数字ですから・襲名に向けてますます頑張って欲しいものです。


2009/8/31

「光秀」  

来月(9月)歌舞伎座のなかでひとつ選ぶなら初代吉右衛門由縁の「馬盥の光秀」ということになりましょうか。今回は但馬守を幸四郎が付き合うのも良いことだと思います。これからも兄弟共演を9月の呼び物にしてもらいたいですね。


2009/9/2

サイトの「雑談」は単発・読み切りの話題を原則としていますが、今回掲載した2月歌舞伎座の「三人吉三」観劇随想は短期連載の形となります。3回・あるいは4回連載になるかも。内容は論考「アジタートなリズム」に関連しています。

「様式的に写実する」


2009/9/9

10月歌舞伎座夜は「義経千本桜」半通しだそうですが、せっかくの「さよなら公演」なんですから、平成の総決算としてきちんと通しにしてもらいたかったですねえ。本年一連のさよなら公演は「あれもこれも」の総花プロで焦点が定まらないようで、演目立てにもうひと工夫が必要のようです。


2009/9/10

さすが世界無形文化遺産ということか・昨今は歌舞伎も海外公演ばやりで、来週16〜19日は団十郎一行がモナコで歌舞伎だそうです。演目は「鏡獅子」と「鳴神」。多分向こうの観客は好意的だろうと思いますが、「鳴神」に対する反応などどんなものか興味あるところです。


2009/9/13

サイトの「雑談」の平成21年2月歌舞伎座「三人吉三・大川端」の観劇随想は4回の短期連載で終了しました。次はちょっと間を置いて・6月歌舞伎座で仁左衛門が演じた「女殺油地獄」について書く予定としています。これも多分数回の連載となるでしょう。

「和事芸の多面性」

 


2009/9/16

アンドレ・ワッツのピアノ・リサイタルを聴いてきました。ワッツを生で聴くのは吉之助は二十数年ぶりでしたが、相変わらず豪快・かつ繊細なテクニシャンぶりで・圧巻はやはりリストのロ短調ソナタ。これは素晴らしいものでした。


2009/9/18

インターネットで今月10日のロンドン・プロムスでのウェルザー・メストとウイーン・フィルのシューベルトの第9番の録音を入手して聴きましたが、これはホントに素晴らしい。これほど落ち着いたテンポで味わいの深い「グレート」はベーム以来久しぶりじゃないかと思いますねえ。何だか懐かしい感じがしました。


2009/9/22

さよなら公演・11月歌舞伎座昼夜は「忠臣蔵」通しだそうです。顔触れも揃っていますし、平成歌舞伎の成果を見せてもらえるものと期待しています。「九段目」も別の機会に是非。


2009/9/26

本日は「歌舞伎素人講釈」講話会を行ないまして、話題は「勧進帳」や「三人吉三」の台詞のリズムの件、連載中の「歌舞伎とオペラ」についてなど多岐に渡りまして愉しい時間が持てました。ご出席いただきました皆様に御礼申し上げます。


2009/9/27

11月演舞場は若手花形により昼が「盟三五大切」通し・夜が「三人吉三」通しだそうで、意欲的なプロでなかなか面白ろそうです。それぞれ気になる役者はいますが、菊之助のお嬢吉三には個人的に期待したいところです。


2009/9/29

10月歌舞伎座夜の「千本桜・渡海屋」での玉三郎の典侍の局は意外や初役だそうですが、品格と大きさが必要なこの役・期待しています。知盛は吉右衛門、こちらも期待してます。


2009/10/3

このところ思考が歌舞伎以外のところに行っているので・執筆があまり進みませんが、「村上春樹と黙阿弥的世界」ということでサイトに書きました。しばらく執筆ペースは遅くなるかも知れません。


2009/10/8

今月歌舞伎座では「音羽嶽だんまり」で松緑長男・大河くん初お目見得だそうです。吉之助は嵐くん(現松緑)の初お目見得を見ているのですが(もちろん今は昔々のお話ですがね)年月の経つのは早いものだなあと思いますねえ。


2009/10/15

本日はミシェル・ダルベルトのピアノ・リサイタルを聴いて来ました。選曲に工夫があり・ワーグナーの「トリスタン」前奏曲(コチシュ編)から切れ目なくリストのソナタロ短調に移行したのにはちょっと驚き・また感心させられました。拍手の後のアンコールは同じく「トリスタン」愛の死(リスト編)はまるでドラマのエピローグの如く聴こえました。これも良し。

ミシェル・ダルベルトのピアノ・リサイタル


2009/10/17

12月歌舞伎座の演目が発表されましたが、本年締めくくりは野田版「鼠小僧」だそうで、吉之助は野田版歌舞伎に否定的でないつもりですが、野田歌舞伎の3作のなかでは「鼠小僧」の出来が正直一番落ちますねえ。「研辰」の再々演でも良かったのでは?個人的には腹応えのする演目で締めてもらいたかったところではあるが。


2009/10/21

ちょっと寄り道して遅くなりましたが、「雑談」での「女殺油地獄」の稿は本日の3回目で完結させました。和事の演技変遷の考察が主となったため、与兵衛の心理分析の言及は別の機会にすることにしました。

「和事芸の多面性」


 

2009/10/23

ちょっと寄り道というのは、実はこのことでした。村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」についての論考がやっと出来ましたので、サイトにアップしました。

「村上春樹・または黙阿弥的世界」・2


2009/10/24

本日は「歌舞伎素人講釈・講話会」の第4回を行ないました。本年6月コクーンでの「桜姫」などを題材にして・古典と現代の係わり合いを考えるというのが主な内容でした。このなかからいずれサイトの記事に発展するものがあるかと思います。ご参加にいただきましたみなさまに御礼申し上げます。


2009/10/27

来年1月演舞場で海老蔵が「伊達の十役」を上演するそうです。「四の切」で猿之助の指導を受けた流れからするとよく理解はできますが、「そこまで心酔してるとは・・」という驚きも若干あり。もっとも「伊達の十役」は七代目団十郎の初演ですから・本家に戻ったと言えなくもないが。


2009/10/29

坂田藤十郎さんが文化勲章授賞とのこと・目出度いことです。授賞は上方歌舞伎への更なる貢献を期待するものであると理解します。新しい演目にも挑戦してもらいたいですね。


2009/11/2

本日はトマス・バウアーとイエルク・デムスによるシューベルト:「冬の旅」のリサイタルを聞きました。バウアーは繊細な感性を良く表現しましたし、デムスは孫みたいなバウアーを優しくサポートして後味の良いリサイタルでありました。


2009/11/3

サイトに「村上春樹・または黙阿弥的世界・その3」をアップしました。このテーマはこれでひとまず区切りとします。

「村上春樹・または黙阿弥的世界・その3」


2009/11/7

明日発行のメルマガ第259号はサイトの「雑談」に連載した本年6月歌舞伎座での仁左衛門の「女殺油地獄」の舞台に関する論考としました。

「和事芸の多面性」


2009/11/10

「桜姫」  

サイト「雑談」は先日7月コクーンでの串田和美演出・勘三郎主演の「桜姫」にからめての随想を短期連載します。

「桜姫の女のプライド」


2009/11/14

遅ればせながら今月9日が「ベルリンの壁崩壊」から20年ということでした。関連のテレビ・ドキュメンタリーが多く放送されていますが、その後の20年の意味をじっくり考えなければなりませんねえ。


2009/11/16

歌舞伎座さよなら公演来年1月はまたまたバラエティプログラムですねえ。「松浦の太鼓」もいいけど、やるなら12月にやって欲しいものです。吉右衛門さんなら他に見たいものがあるのにね。ところで染五郎さんの与三郎は初役でしょうかね。これは期待したいところです。(後日補足:染五郎は前回の名古屋で演じたのが与三郎の初役で、今回の東京は二回目だそうです。)


2009/11/19

「近く婚約」というニュースで・あの海老蔵さんもついに年貢を納めることになったか・メデタイことです。これから芸に落ち着きが加わればなどと期待します。


2009/11/25

このところブログの間があいていますが、本日は本の紹介。吉之助にとって民俗学者折口信夫は武智鉄二と並ぶ「歌舞伎素人講釈」の二大師匠です。本書は折口信夫の代表的な作品であるだけでなく、日本文学史上でも「無類無比」とされるもの。じっくり読みたいものです。
松岡正剛の千夜一冊:折口信夫:「死者の書」
 


2009/11/28

明日のメルマガ260号はサイトで連載した本年7月コクーンでの串田・勘三郎の「桜姫」をお届けします。

「桜姫の女のプライド」


2009/12/1

今月歌舞伎座での新作「大江戸りびんぐでっど」というのはゾンビのことなんだって。まあ吉之助には食指の動かない作品ではありますが、今月は昼の部の方の売れ行きが良いようですね。


2009/12/2

サイトの「吉之助の雑談」は平成18年の「秀山祭」で幸四郎・吉右衛門兄弟対決の「寺子屋」についての観劇随想を短期連載します。

初代の芸の継承〜吉右衛門の課題


2009/12/3

ポリー二がバッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻のCD(グラモフォン)を最近リリースしたので・これを聴いていますが、じっくりとした深みのある素晴しい演奏です。これまで聴かず嫌いでしたが、吉之助もやっとバッハが聴けるようになりました。来年10月に来日するそうなので楽しみです。


2009/12/5

最近のCDリリースからもうひとつ・ホロヴィッツの1986年5月のベルリンでのライヴ録音(ソニー・クラシカル)。全盛期の鬼神の如くのイメージとは異なり、ここでのホロヴィッツは弱音のニュアンスが心憎くて・実に軽味のある味わい。この翌月の来日演奏会は吉之助も生で聴きましたが、そのこと思い出しました。


2009/12/6

YOUTUBE検索していると時々びっくりする映像が見つかります。これは1976年バイロイトで「トリスタン」を振るオケ・ピットでのカルロス・クライバー。指揮台下のモニター画像ですが、こういうのが残っているんですねえ。恍惚状態のクライバーが見られます。4分20秒当たりでオケに音が大き過ぎるといって左手バタバタ振って駄目を出すのがライヴらしくて実に面白い。


2009/12/9

ハイビジョンで昨年(2008)6月演舞場での新派「婦系図」が放映されたので・ビデオを見ましたが、久能山での早瀬主税の長台詞は仁左衛門のを聴くと・これじゃあまるで河内山宗俊。何でも七五にしちゃえばOKと思ってるのかねえ。


2009/12/10

頼家が父の死の真相を知りたがるのは情報の不足が生まれながらの将軍の権力構造を危うくするからって何のことですかね。本作は「傀儡船」というお芝居の改作なのですが。傀儡ってのは操り人形のこと。

「家は末代・人は一世か:頼朝の死」


2009/12/12

パソコンの調子が悪くてドック入りしましたので、明日発行のつもりのメルマガが出せなくなりました。サイトの更新の方もちょっと間があくと思いますので、しばらく過去記事などお楽しみください。


2009/12/13

「修善寺物語」の幕切れが芸術至上主義のエゴイズムに見えますかねえ。時代の近い新歌舞伎の方が現代人には理解が難しくなっているのかも知れません。本作についてはいずれ書きたいと思います。


2009/12/16

現在メルマガ発行を「まぐまぐ」とカプライトを通じてお届けしていますが、昨日「経済事情に変化によるメルマガ収益の低下・ブログなどIT情報手段の多様化によりメルマガ新規登録が減少」などの理由によりメルマガ運営を来年3月で停止する旨の通知がカプライトからありました。メルマガをカプライトでお申し込みの方には追ってまぐまぐに切り替えていただくご案内を出すことになります。IT環境も激変しているようですねえ。


2009/12/20

2月歌舞伎座さよなら公演は十七代目勘三郎追善をうたっていますが、演目見るとどうもいまいち華やかさに欠ける感じです。確かに俊寛も次郎左衛門も高杯も壷坂も「じいさんばあさん」も先代が得意にした役ではあるのですが、何だか全体に辛気臭くないですかねえ。


2009/12/22

パソコンが修理を終えて無事戻ってきまして、久しぶりに連載を再開しました。ちょっとの間でしたがパソコンなしの生活も静かで良いものですね。


2009/12/23

最近リリースCDより:カルロ・マリア・ジュリー二指揮ベルリン・フィル、1973年5月のライブ録音(テスタメント)、これはお奨め。まずキョン・チョンファをソリストに迎えたチャイコフスキーの協奏曲が実に繊細で素晴らしい。加えて骨太い作りに感動させられるドオルザークの7番交響曲。ドヴォルザークはメロディストのイメージが強いですがやはりシンフォ二カーであるなあと心底納得。あっそれと本日、今年最後のメルマガ261号を発行しました。


2009/12/30

「師走」  

サイトの「雑談」コーナーは短期連載ものを完結させましたので・本年度の更新はこれにて区切りといたします。本年は「歌舞伎の台詞のリズム論」など懸案を片付けられたし・「歌舞伎素人講釈」はなかなか実りのある年でした。

初代の芸の継承〜吉右衛門の課題


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