(戻る)

バーンスタインの録音 (1982年)


○1982年

バーンスタイン:ミュージカル「ウェストサイド物語」〜「シンフォニック・ダンス」

ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団
(ロサンゼルス、独グラモフォン・スタジオ録音)

バーンスタインの晩年の仕事は「ウェストサイド物語」をクラシックの古典にすることであったかも知れません。しかし、この演奏は腕利きのロサンゼルス・フィルにしても、リズムの斬れ・スイング感で物足りない気がします。全体に叙情的な部分での味わいが優り、「サムウェア」などは良いと思います。しかし、ダンス音楽のマンボや「クール」、第1幕フィナーレの「トゥナイト」の五重唱の部分などはもっと派手にスイングしてもいいのではないでしょうか。クラシック音楽らしくすることに気が行き過ぎで表現がおとなしくなっているような気がします。


○1982年9月17日〜20日ライヴ

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲

ギドン・クレーメル(ヴァイオリン独奏)
ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団
(ウイーン、ウイーン・コンツェルトハウス・大ホール、独グラモフォン・ライヴ録音)

テンポをちょっと遅めに取って・スケールが大きく・音楽の流れが豊かに感じられます。クレーメルはこの遅いテンポをうまく使って・旋律を息深くゆったりと歌い上げています。その音色は低音が豊かで、高音も斬れがあって・聴き応えがあります。カデンツァはレーガーの前奏曲を使用していますが、これが古典的な格調と厳しさを持っていてブラームスの曲によく合っています。特に第1楽章はスケール大きい演奏に仕上がりました。第2楽章はこの遅いテンポを緊張感を持続させてよく持たせて・素晴らしい独奏で、まさにクレーメルなしでは成り立たないと言えるような演奏です。第3楽章も好演。バーンスタインはクレーメルのスケール大きいソロをよく引き立てており、好サポートです。


(戻る)