(戻る)

マルタ・アルゲリッチ  1960年〜70年代


○1966年

リスト:ハンガリー狂詩曲第6番
ショパン:マズルカ 作品24−2、 マズルカ作品41−2、スケルツオ第2番 作品31

マルタ・アルゲリッチ(ピアノ独奏)
(ミュンヘン、テレビ放送用スタジオ録音)

強靭な打鍵・斬れるリズム・煌めくようなクリスタルな音色、聴いていて目が覚めるような思いで、あれよあれよという感じなのですが、聴き終わるとその驚きだけしか残っていないような感じもします。テンポが全体に早めで、引き飛ばすような感覚に近いようです。聴き返してみると、どうも特にショパンの表現は勢いにまかせているような感じで・もう少し音楽に余裕が欲しいと思います。押し引きの表現の引きの部分がいまひとつの感じがします。スケルツオはまだ熱さで押し通せますが、マズルカではメカニカルな印象が付きまといます。こういう余裕のない演奏をし続けると後がつらいなあと感じるのは、その後にアルゲリッチがソロを弾かなくなるのを知っているかも知れませんが。その意味では技巧的な面が前に出るリストの方がその華々しさが安心して聴けるというところがあるようです。


(戻る)