ゲーム その1
(c)SQUARE 1995年発売 SFC 2002年発売 WS
近未来を舞台とした世界で、主人公ロイドがヴァンツァーと呼ばれる歩行兵器を駆り、
ミッション中に行方不明になった恋人そして他のさまざまな謎の答を探し出すために、
仲間達とミッションをこなしながら話をすすめていくシミュレーションRPGである。
私はシミュレーションゲームというものをこれではじめて体験したのだが、さほど躊躇することもなくのめり込めた。
ミッションクリア条件も多様で、敵全滅だけでなく、あるターンまでにクリアとか各ミッションごとに緊張でき楽しめるものであった。
ミッションをクリアすると多額の賞金と経験値がもらえるわけだが、自分のチームのヴァンツァーが破壊されていると、
その分修理費として差っ引かれるから大事に大事にバトルしなければならず、より一層緊張するのである。
話を進めていくにはミッションをクリアするのはもちろん、立ち寄る街中で情報を仕入れたり、
買い物、そしてバトルにおいて重要なヴァンツァーのパーツ組み(セットアップ)が大事である。
情報を仕入れておかないと、作戦中に重要人物とであってもうまく話が展開できなかったりする。
買い物もしっかりしておかなければ、実に悲しい事になったりする。
ヴァンツァーのセットアップも最強ばかりつければよい、というものでなく出力にあわせた重量制限があるために、
ある部分で妥協しなければならずなかなかにシビアである。
セットアップには大金が付きもので、ミッションクリアしていくだけではお金が足らなくなり
「闘技場」にて腕試し&経験値稼ぎに通うことになるが、勝たなきゃお金は入らない。ここまでくると、
「お金〜〜、お金〜〜」ってな感じで、世知辛いこの世の中を現しているようで身につまされる。
バトルに関しては、そのキャラクターにより、向き不向きがあるためそれに気をつけて育てなければ
レベルアップした際にスキル(技)を習得できないのである。スキルを覚えだして、
熟練度が上がっていくとおもしろいように技が決まる。
特に格闘系やロング系(ミサイルランチャーとかを積んだヴァンツァー)で攻撃したときに
1発で敵のパーツを破壊することが出来ると、実に爽快感がある。
こう書くとアブナイ感があるが、味方のヴァンツァーがやられても次のミッションには居るから、
きっと敵側もヴァンツァーだけが破壊された、と思ってよいと思う
(ただし、主人公のヴァンツァーがやられるとゲームオーバー)。
ストーリーとしては、結果的に衝撃的で悲しいものであったが、印象深い作品であった。
なお、エンディングクレジットが流れ終わってもエンドタイトルの文字を見るまでは電源を切らないことをオススメする。
2002年に携帯ゲーム機ワンダースワン(バンダイ)に移植され発売された。
勿論!購入したのは言うまでも無い(あぁ、踊らされている奴(^^;)
一口メモ
ヴァンツァーとはヴァンドルング・パンツァーの略なんだそうだが、調べてみたところドイツ語で
wandeln:歩く、wandern:移動する、とPanzer:装甲の造語からきているのだろうと思われる。