鈴木 鶯風

 大正十一年東京に生まれる。幼少より音楽を好みピアノ・声楽を学ぶ。

昭和十七年吟詠を岩渕神風師に師事。

翌十八年吟詠家の登龍門である横浜八聖殿全国大会に出吟、NHK放送吟詠研究会員となり吟詠指導を始める。

昭和三十二年鶯風流を創設し宗家として現在に至る。

 レコードは日本コロムビア、ビクター、ポリドールその他より三百余曲を吹込み、ラジオ、テレビ放送にも出演。

コロムビア専属吟詠家として活躍、又、現代吟詠と舞の創作に異彩を放ち邦楽舞のみならず洋楽舞を取り入れ、

美術、音響、照明を駆使し舞台芸術にまで高め、芸術祭参加も含め、リサイタル、公演は多数。

歌舞伎座を始め国立劇場大劇場等国内のみならずアメリカ、カナダ、フランス他欧米各地で公演、好評を博し、文化交流の一翼を担っている。