鐘楼堂落慶法会
昭和61年7月27日


鷲林寺は天正年間に起こった荒木村重の乱の時、織田信長軍の兵火により諸堂塔がすべて焼け滅んでしまいました。その時、鷲林寺に身を隠していたお姫様が兵士から身を守るため、自ら鷲林寺境内にある弁天池に身を投じ自害されたと伝えています。その後、姫の怨念が続き、悪いことばかりが起こったといいます。その怨念を鎮めるために鐘楼堂の鐘を池に沈めたと伝え、鷲林寺に鐘がない理由として伝承されていました。
そのお話を当寺の檀家さまである香西坦子様が聞かれ、再建・再鋳しようと発願されました。ご主人さまはどこのお寺にお参りされても必ず鐘を撞かれていたそうで、菩提寺の鷲林寺に鐘がないことを大層残念がっておられたそうです。
そのような思いで再建された鐘楼堂。昭和61年7月27日に落慶法会を執り行いました。
しかし、平成17年1月17日に発生した阪神淡路大震災により倒壊してしまいました。不幸中の幸いとでもいうのでしょうか、お堂は倒壊しましたが鐘が助かり、すぐに鐘楼堂が再建され、現在も参拝の方が撞かれております。


落慶法会を待つ人々
大変暑い日でした
まずは本堂にて
ご本尊に奉告のお勤め
行者さんを先頭に
階段を降り鐘楼堂に向かう
お導師は
兵庫宗務支所長さま
鐘楼堂前に立列
地元の檀家 婦人会の皆さんによる
ご詠歌奉納
庭讃が唱えられ
道場を清める
鐘楼堂の除幕式
「一・二の三」
でローブを引っ張る
除幕され姿を現した鐘楼堂
鐘楼堂を清める散花が行われる
鐘楼堂の周りを何周も歩きながら
声明を唱えながら散花をする
読経をし、供養をする
住職による
願文奉読
緊張しました・・・
法会が終わり撞き初め式
まずはお導師さまから
住職が鐘を撞きます
いい音色です
続いて参拝者全員が撞き初めをしました


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