お盆という名前の由来



多くの仏教語はインドのことばであるサンスクリット語がもとになっています。お盆ということばもそのひとつです。お盆とは正式には盂蘭盆(うらぼん)といいます。盂蘭盆とはインドのことばであるサンスクリット語の“ウランバナ”を音訳したものです。“ウランバナ”が転じて“ウラボン”といわれるようになりました。“ウランバナ”の意味は“逆さまにつるされた苦しみ”ということで、もし自分の先祖がそのような苦しみにあっていたならば、どのようにしてでも救いたいと思うのが人情というものです。お盆は、苦しんでいる先祖の霊をなぐさめたいという心から生まれた行事だといえます。

また、一説にはイラン語の“ウルヴァン”が語源であるというものもあります。“ウルヴァン”とは“魂”を意味します。

また、古代の日本語の“ボニ”が語源であるという説もあります。“ボニ”とは先祖に対して供養をするものをのせる器のことです。“ボニ”が“ボン”と発音されるようになったといわれています。ちなみに今でも物をのせる器のことを“おぼん”と呼んでいます。

戻る