その7  漢字あれこれ


わたしの知り合いの某車セールスマンに聞いた話です。彼の上司が朝礼でよくするお話です。
「自分の信者をつくりなさい」と・・・
この意味は、「信者」という字を続けて書くと「儲ける」という字になるからです。自分の「信者」をつくって「儲けなさい」という言葉遊びですね。実は、この言葉遊びは江戸時代末期にあるものです。金儲けの「利益」(りえき)、仏さまの「ご利益」(ごりやく)・・・同じ漢字でもまったく意味が違ってくる・・・おもしろいものですね。
漢字といえば面白いものがあります。「化ける」という漢字・・・化けるの上に草冠をつけたら「花」になります。貝の上に化けるをつけると「貨」になります。文化というものは何かが化けることなんですね。
また、妹という漢字は「兄姉にくらべて末」にあるから「妹」と書くそうです。では、「」はなぜ "女" に "市" と書くのでしょうか? この"市" は "一" という文字だったそうです。" いち " と " いち " ・・・まちがった形で伝わってしまった一例ということです。
漢字は本当にうまくできています。そのルーツをたどればおもしろいことがでてきますよ。

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