遠い昔、西遊記でおなじみの、中国の高僧玄奘三蔵法師(げんじょうさんぞうほうし)が色々な身の危険と困難を克服しながら、はるかインドへと旅をして、お釈迦さまのありがたいお経文を持ち帰られました。
玄奘法師は中国にたどり着いてから、持ち帰ったお経の翻訳にその生涯の半分をささげられました。そうして出来上がったのが大蔵経(だいぞうきょう)であり、その最初の600巻が“大般若波羅蜜多経”(だいはんにゃはらみったきょう)すなわち大般若経(だいはんにゃきょう)です。このお経には仏教の最も基本的な思想が説かれております。また、皆様が日頃よく読誦されたり写経をされる“般若心経”は、この大般若経の中心となる教えを説いたものといわれております。
古来より、この大般若経600巻を使って大般若経転読会(だいはんにゃきょうてんどくえ)を執り行い、国家の安泰と万民の平和を祈祷してまいりました。現代ではさらに皆様の先祖菩提供養のために、または家内安全。商売繁盛、交通安全、身体健全などの祈願のために大般若転読会を執り行います。
鷲林寺におきましては、昨年晩秋に“祈祷殿”(きとうでん)を落慶することができ、また、この度、販売元よりのご協力により、高麗版大般若波羅蜜多経(こうらいばんだいはんにゃはらみったきょう)600巻を新調したいと発願いたしました。
鷲林寺ご本尊の御宝前に、有縁の皆様の尊い浄財により大般若経600巻をご寄進いただき、施主各家の先祖菩提供養、また施主各位の家内安全、厄除開運などの祈祷をいたしたいと存じます。御奉納いただきました経巻には、奉納者名、永代供養の戒名 または願い事を記帳させていただき、当寺の存する限り常備して、永久におまつりいたします。
この大きな善根となる法縁に、ご尊家はもちろんのこと、類縁者の方々にも是非お誘いいただき、一人でも多く仏縁を結んでいただければ幸甚です。
皆様のあたたかいご理解、ご協力を伏してお願い申し上げます。
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大般若波羅蜜多経
この経本が六百巻あります
※経本の裏表紙に志すところの戒名
または願意、施主氏名などを書き込み
当寺の続く限り
永久におまつりさせていただきます |
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