倉地無山(くらちなしやま) 二等三角点(余里)1335m


 浅間岳(993m)の尾根続きにこの1335m峰はある。武石村の国道や,長門町滝ノ沢の上の方の道から見ると,山頂部が三角錐のような印象的な形で,一度は登ってみたくなる山です。武石村のマッターホルンと名づけました。(冗談ですが) やぶも虫も出てこないこの時期に登ろうとでかけました。(2003,4,19)

 余里地区を抜けて,林道倉地無線を入っていきます。起点には山ノ神の鳥居がありました。途中いのしし用と思われる檻などしかけてある所がありました。その付近に車をおき林道を登りました。  頂上から東に伸びる尾根まで林道がくると,(途中岩など崩れてそこまで車はいきませんが,)そこから,尾根上に上がります。路肩の斜面には道はありませんが,上に上がると,昔の木馬道のような,一直線に上に突き上げた溝のような道跡が枯葉にうまって続いていて迷う事はありませんでした。上に行くと,だんだん溝状ではなくなりますが尾根上を行きます。  山頂部近くにツガの林があり,そこに熊の爪あとと思われるものがついていました。結構新しい爪あとに見えました。
 車を置いた場所は,標高900mくらいだと思いますが,山頂まで1時間半くらいかかりました。落葉樹がまばらに生え,感じのよい山頂でしたが,木があるため,展望はそれほどよくありません。特に西側はそうです。しかし,東は根子岳,烏帽子,浅間山や,蓼科山が樹間に見え,木がなければ,二等三角点だけのことはあると思わせる展望に思いました。  点の記によれば,選点,明治35年5月20日, 昭和53年更新とありました。この標石は明治35年に埋めたものでしょうか。この山が選点された訳は,遠くから見ると,納得します。  山頂から,北北東を見たものです。山頂から南北に伸びる尾根には,かなりはっきりした道状になっていました。シーズンにはきのこ取りなどに利用する人が多いのかもしれません。しかし,浅間岳に登った時は主尾根上に道はよく見えなかったので,山頂部の一部だけかもしれません。
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倉地無山遠景    中央の尾根の尖ったところです。 雪のついた、かすんで見える高い山は、物見石山(美ヶ原)です。
 長門町滝ノ沢地区の上部から。