カードのページ

 QSLカードは、アマチュア無線局相互で交信したことを証明するために発行される交信証明証です。カードの表面に交信データーを記入し、裏面にアマチュア局自慢の写真やイラストなどを飾って、楽しいカードになるように工夫しています。
 最近は、宛名からデーターまで全てプリンターで印字されたカードが目立ち、機械的で何か物足りなく感じます。コメント欄に自筆で一言書き添えてもらえば、事務的になりがちなカードに潤いが出ます。 このページでは、カードについての思い出やこだわりを書き記します。
 


                                   JR3MIXのQSLカード

三好牧場

 
 写真のQSLカードを作るまでは、移動の度に10局ずつ交信データーを記入したカードを、 古い青焼きの複写機で印刷し、発行していましたが、手間がかかって遅れがちになるためリバーサルフイルムから写真をハガキに印刷し、QSLカードにしました。
撮影場所は、北海道富良野市の三好牧場です。この場所に出くわす直前にラベンダーの鉢植えを自宅に送るため、富良野の農園の土産物屋に立ち寄りました。店先に並ぶクッキーの箱に、赤い屋根の牧舎が緑の草原の中にポツンと立つ、北欧風のなんともメルヘンチックな牧場の写真が印刷されているのを見て、店員さんに「この牧場はこの辺りにあるのでしょうか」と聞きましたら、「東京から送られてくるから、わかりません」との返事でした。
 この後、正午前にレンタカーで富良野の周辺を撮影に回っていましたら、「あれ!さっきのクッキーの箱の牧場や!」と、思いもかけないところで、初めて三好牧場に対面しました。
牧場の柵のそばに「この牧場の風景を商用に撮影することを禁止する」という内容の看板が立っていました。柵の周辺は側溝の工事中で、看板の文言を気にしながら、三脚の位置を固定し、さっそく撮影を始めました。1〜2枚撮影したところで、ペンタックス6×7の駆動用電池が容量不足になり、富良野市内のカメラ屋さんまで電池を買いに走りました。砂埃を巻き上げながら牧場に戻り、撮影を再開しました。真昼間で、真上からの太陽光線の角度は少々不満でしたが、それにしても美しく、可愛く撮影できたと思っています。




三好牧場に行ったことのある女性にお尋ねします


QSLカードの写真左端中央に人影が写っています。20歳前後の女性が赤い牧舎の近くで待ってい る友達の所へ帰って行く後ろ姿です。この女性が、撮影している私のそばに見え、「トイレを 貸してください」と言いましたので、すぐ横に工事用の携帯トイレがあり、「はい、どうぞ!」と 工事の関係者に勝手に成り代わり、許可を出しておきました。今から考えれば、お友達を入 れて娘さん達の思い出に撮影してあげればよかったと思っています。
 もし、このホームページを見て
いる方で、心当たりがあれば、お知らせ下さい
1990年7月13日の正午頃の話です
jmix@myad.jp まで。



切手を貼ったカードへのこだわり

 開局以来、全てQSLカード(交信証)は一枚、一枚切手を貼って投函しています。移動と山小屋からの運用が主で、交信局数が少ないことが、その理由ですが、会ったことのない相手局への初めての書簡に楽しいコメントを書き添え、無線を通じて知り合えたことへの感謝の気持ちを伝えたいということが、もう一つの理由です。
1回目は、電磁波を使った交信で楽しみ、2回目は、書簡を使った交信で楽しむのです。
ビューローの転送サービスでは、カードにコメントを書けないため、後者の楽しさを味わうことが出来ません。だから、切手を貼って投函するのです。 また、相手局からの切手を貼ったカードが、雨に濡れて、宛名が滲んだり、角が折れたりしながら、他の郵便物の間に挟まって、ちょこっと顔を出しているのを見ると、はるばる旅をしてきたんだな〜と、なんともいとおしくなります。それだけに、一層、カードのコメントも楽しく読めます。
  このようなこだわりのため、20数年間、一度もビューローへカードを転送したことがありません。今更ながら、この記録を破るわけにはいきません。これからも、一枚,一枚心を込めて、コメントを書き添え、切手を貼って投函する発送方式を続けます。
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