外房 大原港の一つテンヤ真鯛 |
●始めに・・・ 外房の大原港では伝統的なビシマや中錘を付けたリールしゃくりが主流でした。 最近、大原港の真鯛専門船宿に通う常連さんが一つテンヤを始めてから、徐々に広まって現在では釣方の主流になりつつあるようです。 一つテンヤ真鯛の楽しさはゲーム性が高くアタリが多いことです。真鯛の他に外道も多く釣れ、青物が釣れることも珍しくありません。 0.8号ラインで3キロ以上の真鯛が釣れ、そのやり取りは楽し過ぎます。 料亭でしか味わえない外房の天然真鯛を自分で釣って肴にするのは最高でしょう(^^♪ 青物の状況が良くない時は、楽しい一つテンヤ真鯛へ出掛けています。 ●タックル ○ロッド・・・ 使用するテンヤは3号から10号程度、胴調子でしなやかさがあり感度の良いロッドがお勧めです。 使用ラインがPE0.8号、ロッドはしなやかさと溜めが重要だと思います。 私はダイワのリーディングXL SPゲーム230とトラウトロッドでウエダのストリームトゥイッチャーTS62ULです。 皆さん色々なロッドを持ち込んでますよ。 真鯛専門船では一様に同じ様なロッドが連なりますが、色々な釣物をやっている船では様々なタックルと釣り方が見られるので楽しい(^o^) 潮が速い時に使える錘負荷30号程度の予備ロッド持参を勧めます。 ○リール・・・ 安定したドラグ性能があるリールが良いでしょう。シマノだと3000番〜4000番の小型スピニングリールを使用します。 ベイトリールでは水深が10m位の比較的浅い場所では使えますが、40m位の深場では仕掛けの沈下速度が遅く、潮に流されてお祭りや根掛かりの原因となります。 管理人はシマノのツインパワーとバイオマスターの4000。 ○ライン・・・ PE0.8号を使用します。テンヤが軽いので太いラインでは沈下速度が遅く、潮流による糸ふけも増大し、お祭りや根掛かりの原因となります。 当然、糸ふけが出ればアタリも取り難くなります。 巻き量は200mで下巻きが必要ですね。 一般的にPEで細いラインは高価ですがネットオークションで安く入手できます。 管理人が使用しているのは、よつあみのウルトラダイニーマ0.8号(4.8kg)です。 ○リーダー・・・ナイロン4号を1m〜2m使用します。当然、長くすれば潮の抵抗を強く受けることになります。 ○テンヤ・・・ テンヤと言ってもカブラも使います。 サイズは3号から10号くらい、普通は6号位が使い易いと思います。潮が速くなれば重いテンヤを使用することになります。 テンヤは釣具屋で600円から1000円程度ですが、船宿では300円から400円程度で購入できますから、事前に船宿へ問い合わせて船上で購入できるか確認すると良いでしょう。 持参する場合は根掛かりでのロストを考え3個以上必要だと思います。 ↓写真の上はテンヤ2号、下はカブラ5号。 ↓写真は中錘30号と2号テンヤ ↓市販の10号 ↓ラバージグ ○その他・・・ ロッドキーパー、クーラー、ナイフ、ニッパ等々 アタリが楽しめる釣りなので手持ちをお勧めしますが、軽食をとる時や疲れた時は置き竿でもアタリは分かりますから、ロッドキーパーは持参した方が良いと思います。 ○タックルバランスと釣り方・・・ シンプルで軽い仕掛けを速く沈めることと、糸ふけを抑える為にラインは0.8号と細く、強い合わせや強引なファイトはできません。 よって真鯛の堅い口周りを貫通させることは難しく、必然的に胴調子のしなやかなロッドが必要になります。 小鯛は貫通することもありますが中鯛クラス以上はバラさない様に、胴調子のしなやかなロッドとドラグ調整により魚を浮かせます。 ドラグが強すぎるとラインが切れる原因となり、ドラグが弱すぎるとバラシの原因となります。ドラグは経験を重ね状況により感覚で調整できることが一番でしょうか。 一般の真鯛釣りとして限界まで細くしたラインを使用して、そのタックルバランスを考えていくのは、ライトタックルで大鯛を釣る楽しみでもあり醍醐味でもあります。 ●釣 行 ○予約・・・ 一年を通して真鯛専門で出船している船宿が良いと思いますが、人気の船は釣師も多く、状況の良い時は常に満員で出船することになります。 真鯛釣りは色々な釣り方があり、船宿によっては一つテンヤをやれない所があるかも知れません。予約する時にはしっかり一つテンヤで釣りができることを確認して下さい。 ○釣り座・・・ 大原港の真鯛釣りは伝統のビシマ釣りファンも多く、ビシマ、中錘、一つテンヤと混在するのが普通です。よってお祭りを防ぐ為に釣り座は船長が指定する場合が多いです。大方はビシマ釣師が大艫に入る。 釣り座が決まればロッドキーパーをセットして、竿にラインを通しテンヤを付けて何時でも釣れる様に準備します。 ○餌さ・・・ 餌はエビを使います。エビ餌は通常は遊漁料金に2パックが含まれており、乗船すると配られます。 テンヤは通常親針と孫針があり配られる餌もそれぞれ1パックずつ大エビ小エビの2パックが普通です。 1パックしか配られない場合は小エビを選んで孫針に付けます。1パック使い切ったらもう1パックを貰います。 エビ餌は冷凍になってますから開封して袋から取り出さずにバケツの海水漬けて融かします。 エビは尻鰭をカットして針に付けます。状況により一つのエビに親針と孫針を掛けることもあります。餌の付け方が釣果にも影響しますから色々と工夫して下さい。 ○釣り方・・・ 船が沖へ着くとシーアンカーを投入してエンジンを切り船長の合図でスタートです。 真鯛の棚は底から3m程度です。まれに活性が高い時は中層付近まで上がって来る場合もあります。 目の前数メートルへ仕掛けを投入し、軽くサミングしながら糸ふけを少なくして着低を待ちます。 仕掛けの着低寸前に当たる場合がありますから油断はできません。 ラインの出が止まり着低したら直ぐにリールのベールを返し、棚を1〜3mに取りアタリを待ちます。 時々ロッドを大きくゆっくりと煽り誘うのも有効で、煽った後にテンヤが落下するときにアタリが出ることが多いです。 アタリが無い時は棚を探っていきます。 アタリは真鯛だけではなく根魚等も沢山餌取りに来ますので2回合わせを入れてアタリが遠のいたら餌が無くなっていると考えた方が良いでしょう。 真鯛を掛けるチャンスを増やす為にも直ぐに餌の付け替えをします。餌をケチってはいけません。 アタリがあり軽く合わせを入れて魚が掛かったら、竿の溜を使い、魚を浮かせます。魚が引いているときは待ち、魚が引かない時はリールをどんどん巻きます。中鯛クラスからは口周りを貫通させることは難しく、完全に水面まで浮上させるとバラスことがありますから船長に網を入れてもらいます。普通は船長か仲乗りが気づいて横でフォローします。 浮かす寸前は網を入れる方に魚の頭を持って行かなくてはなりません。 真鯛が良く釣れるのは朝と夕方ですから、その時間帯に集中して手返し良く釣ることが大切です。また船を流す場所は小さい根が連続する場所が多く、真鯛も根回りに付いていますから探見丸があると良いと思います。 一つテンヤ真鯛に挑戦してみませんか、私は青物の状況が良くない時は一つテンヤ真鯛と決めました(^^♪〜 |