ヒラマサを釣るためには(^o^)/
外房でのシーズンは・・・
外房でヒラマサを狙えるのは概ね4月頃から12月頃です。
シーズン始めは4月頃から水温が徐々に上昇して20度前後から安定して釣れるようになります。
シーズンの終了は12月に入り徐々に水温が低下し終息です。水温は1月から2月に掛けて10度近くまで低下します。
概ね6月7月と9月から11月が良い時期と言えると思います。8月は暑くてジギングには適しません。
シーズン以外の月でも釣れますが安定しない場合が多いようですから、
良い時期に集中して釣行するのが良いでしょう。
ヒラマサは回遊魚であり群れが外房沖に入って来れば釣れるのですが、海流や潮の影響により毎年同じ状況を繰り返す訳ではありません。

釣れる条件は・・・
*潮・・・外房の潮は流れと速度が激しく変動し、潮が止まると他の釣りと同様にヒラマサも活性が落ちます。
1〜2ノット前後で流れていれば良い状況だと思いますが3ノットを超えてくると釣り辛いでしょう
。外房沖の全体が同じ様な潮の流れだとも限りませんが、潮流や水温の情報をホームページ等から入手して参考とするのが良いと思います。

*水温・・・1年を通して水温は大きく変化しますが、シーズン中も絶えず変化しています。
トップシーズンでも海水温度が下がるとヒラマサの活性は低下して釣れません。
また海水面水温と海底水温は同一ではなく、海底温度が多少低いのが普通です。
衛星観測の海水面温度を参考にして釣行しても、海底の水温が極端に低い場合(底冷え)は低活性で釣れません。
そのメカニズムは分かりませんが南西の風が強く吹くと水温が下がって活性が低下します。
ジクを海底から少し上げた所でステイさせた後に素早く上げてジグを触ると底冷えの状況が分かります。

*濁り・・・黒潮が強く差している時は透明度が良くなることが多く、ルアーを見切られるのか渋くなる傾向があります。
濁りが酷い時は、魚が嫌って移動するのか、活性が悪いのか、視認性が悪いのかは分かりませんが反応は悪いです。
適度な濁りが入っていることがベストです。
悪天候で海が荒れた後に爆釣することがありますが、時化て濁りが適度に入ったからではないかと思われます。

*魚影・・・ヒラマサに限らず魚が居なければ釣りは成立しません。これは自分ではどうにもなりませんから船長にお任せです。
やる気・・・やる気と言っても釣師ではなくヒラマサです。潮が流れて、水温も適正で、濁りも適度に入っていても、魚にやる気が無いとルアーにアタックして来ません。餌が豊富でお腹がいっぱいなのか、機嫌が悪いのかは分かりませんが条件が揃っているのに釣れない時があります。
各自の秘策でリアクションバイトを狙いましょう。

釣るためには・・・
*釣れる状況は・・・オフショアルアーフィッシングでは潮流と風の影響を強く受けますが、経験的に潮流がある程度早く流れた時にヒットが多く、絶好のチャンスと言えます。また、釣行時には一日中釣れることは稀であり地合を逃がさないよう集中している事が大事です。
釣れる状況としては、1.潮が流れている 2.潮に濁りが入っている 3.潮の温度が安定している、4.そしてヒラマサが居ること。
上記の条件が揃えば誰でも簡単に釣れてしまうことも珍しくない。しかし、一つの条件が崩れると途端に難易度が高くなりそう簡単には釣れない。
潮の流れ、濁り、水温は釣りの情報としては非常に大事です。これらの条件によってジグや釣り方を変えていく必要があると思います。

*潮と船とルアー・・・ヒラマサが広範囲に居ると言っても実際に居着く根があり、その場所へ船が流れて行くとヒットすることが多いです。
船は基本的に舳先を風上へ向けて潮に乗せて流して行くので、一枚潮(潮の流れが水面から海底まで一定方向と速度)であれば、落としたルアーはラインを引きながらアングラーにそれ程潮流を意識させることなく真下にフォールしていきます。
船とルアーは海底に対して潮に乗って移動して行くので、ルアーが着底した瞬間から海底を引きずることになり、リールのベールを倒してラインを巻かなければラインがドンドン出て行き根掛かりの原因となります。また、二枚潮(潮の流れが水面付近と底付近とで方向や速度が違う)の場合はルアーが着底する以前から糸ふけを発生して更にルアーの着底が分かりづらくなり根掛かりの原因となるばかりか魚のアタリも分かり難くなります。根掛かりを防ぐにはルアーを着底させないか、潮流の影響を受け難くするため可能な範囲でラインを細くするかルアーウェイトを増やすことになる。二枚潮ではロッドアクションがルアーに伝わり難いので大きめロッドアクションが有効です。ルアーに切れのある動きを与えることが大事です。
切れのあるルアーアクションは大事ですが速くリトリーブすると言うことではありません。

*釣り座・・・上記にあるように、船は基本的に舳先を風に向けて潮に乗って流れて行くので、海底の根(ポイント)に居る魚を狙う場合は大雑把に次の事が言えます。南風で潮が南から北へ流れる(真潮)場合は、艫(船の後ろ)からポイントの上を流れて行きます。よって、船の後ろからヒットする可能性が高くなります。南風で潮が北から南へ流れる(逆潮)場合は、ミヨシ(舳先)からポイントに入って行きます。よって、船の舳先からヒットする可能性が高いです。時には釣り座によってハッキリと釣果が分かれ、船中50本の爆釣でもボウズの人が居るくらいです。釣行前日にはホームページに掲載している潮流をチェックして、当日は港で風を読み釣り座を決める事が大事です。ただし、実際は風と潮は一定方向ではなく、また場所によって違い何時変化するかも分かりません。

アドバイス
シャクリは人によって違います。釣れている人の真似をしてもそう簡単には釣れるものではないですが参考にはなります。
初めての人は上手そうな人の真似をするのも良いでしょう。
外房のヒラマサハンターで有名な方々の話しでは・・・「ルアーの横の動きに反応し易い。キャストして横引きしている場合に良くヒットする。喰わせるタイミングを作ってやる。」 だそうです。
状況によりボトムベッタリというのもあります。秋に多いパターンで着底後1〜2回シャクるとバイトするのに5〜6回以上シャクリ上げると全く反応が無い。
春から初夏では中層から上でヒットすることが多い。
ある程度水深があるとバーチカルジギングとなりますが、その場合は比較的スローなシャクリが有効です。
どんな場合でもヒラマサが回遊している水深でジグを長時間留めて上手くアピールさせるかが重要です。
当然、ルアーフィッシングですから手持ちのルアーを駆使していくことも大事です。
人と違ったルアー、違ったシャクリでヒラマサにアピールします。
ヒットした時は必ずフッキングします。私の場合はヒットした時に1発2発、その後に魚が走らない時に3発フッキングします。
万が一バレてもフッキングした結果なら仕方ないと諦めもつく。
魚を浮かせて見える所まで来てのバラシは悔しいですよ!
魚が浮いて来たら船長が隣で玉網を構えますから、慌てずに水深3メートルから1メートル位の所で大きく八の字を書くように魚を誘導し魚の頭から玉網へ入れます。魚が暴れたり急に走っても慌てないこと、絶対に魚を水面まで上げてはいけません。水面まで上げるとバレることが多いです。

状況把握と対応が大事です。
船長の話・・・海底の状況、潮の流れ、水温等々を船内放送で伝えてくれます。
釣った人の話・・・どんなジグで概ね何処の層でヒットしたのかは重要な情報です。
潮の変化・・・ラインの吹け方の変化、シャクル重さの変化等で潮の変化が分かります。
常に色々な情報を入手して考え対応することが大事です。


毎日の状況を正確に提供してくれる船宿の情報は釣行を計画する上で大変役立ちます。
ホームページ等で毎日19時頃までに釣果(大きさ、数、種類等)、潮の流れ、水温、ポイント、ヒットルアーを乗せて貰えるのは貴重な情報です。
釣れない時でも正しい情報を提供している船をお薦めします。

気持ち良く釣りを楽しむために。
*船が空いていても釣座は一つ!
上にも記した様に釣座によってアタリの差は大きいです。お立ち台はロッド立ての数、または船長の指定する人数が入ることができます。
1人で2本3本とロッドを立てて釣座を独占するのは最低の行為です。
*サミングをして糸吹けは出さない!
ジク゛を投入後にサミングをせずに平気で隣のアングラーの前まで糸が吹けていることがあります。人の糸が自分の前に来ると釣りになりませんから必ずサミングすること。
*お祭りした時は絶対にしゃくらない!
お祭りしているのにシャクリ続けると相手のラインを傷つける場合があります。ラインは安価ではありませんから祭った場合は静かにラインを巻き取りましょう。
祭るのは極端な場合を除き誰が悪いのでもありませんから、お互いに挨拶をして気持ちよく釣りを続けましょう。
安全で楽しい釣りができる様に皆さんで心掛けましょう。