初サーモン釣り 浪江町 請戸川
11月10日(月)〜11月11日(火)

トラウトの降海する種をサーモンと言うから、巨大ヤマメの釣りが楽しめるのか?
太平洋を遥々回遊して来たサーモンのファイトはどの様なものか?
ほんとうはカナダやアラスカまで行きたいところであるが・・・
釣りだけならそこまで行く必要も無く、お手軽な国内サーモンフィッシングへ出掛けてみた。
サーモンは漁業法、水資源保護法及びその他の規則により捕獲が禁止されているが、漁業権を有する組織による調査名目での捕獲に参加することが可能である。

参考・・・水産資源保養法 (内水面におけるサケの採捕禁止) 第25条 漁業法第8条第3項に規定する内水面においては、さく河魚類のうちさけを採捕してはならない。但し、漁業の免許を受けた者又は漁業法第65条第1項及びこの法律の第4条の規定に基づく省令若しくは規則の規定により農林水産大臣若しくは都道府県知事の許可を受けた者が、当該免許又は許可に基づいて採捕する場合は、この限りでない。

今回は福島県浪江町の請戸川サケ有効利用調査に参加した。
レギュレーションはルアー、フライ、餌釣り共にシングルフック1本であり、捕獲制限はない。
最近でこそ釣具メーカーのホームページにサーモンフィッシングが可能な河川が紹介されているが、タックルや釣り方等については確立されていない様に思える。海外の釣り方をそのまま持ち込んでいるともみえず、今後調査釣りが盛んに実施されたなら日本のサーモンフィッシングのスタイルが確立されていくだろう。
従って、参考となる資料は多くは無い、手探り状態でシーバスタックルを持っての出撃となった。

11月10日(月)
夜勤明けの身体に鞭打って昼に出発。
ガラガラの常磐道を浪江町を目指して爆走。
気持ちの良いクルージングで3時に浪江町に到着。
請戸港前の「またほし旅館」にチェックイン。
その後にフィールドの下見へ出掛けて、魚道に集まるサーモンを見て感激!
サーモンの数に驚いた。

漁協関係者に話を聞くと・・・
今年は川に重機を入れて掘った事と、下流への立ち入りは禁止しているとのこと。
釣りのエリアを聞いて下見したが水量が多く減水時のラインが読めない。
河口から橋まで約1.5キロ、そこから下流へ500メートルが釣り場となっている。

旅館へ帰って風呂に入り食事の時間までビールをグビグビと(笑)
食事は普通であったが鮭の焼き物だけは大きかった。
泊り客は俺1人らし・・・
10時には爆睡状態となったが、目の前が港なので午前2時過ぎには目が覚めた。

11月11日(火)
5時に受付場所へ行ったが車が3台、5時半を過ぎると徐々に車が増えていく。
車のナンバーを見ていると宮城県が一番多く、次いで埼玉県、東京都、神奈川県・・・
6時を過ぎると漁協関係者が受付の準備を開始。
本人確認して名札を貰い、注意事項の説明がある。
漁協の車の先導で駐車場へ移動し一斉に釣り始める。

初めてでもあり、急いで釣り場へ入っても何処へ行けば良いのかも分からずゆっくりと歩いて行く。
既に皆さんは釣り始めて、500メートルの区間に等間隔に釣師が並んでいます。
本格的な格好の女性も1割程度は居ました。
既にロッドが大きく曲がっている人も・・・
歩き始めて直ぐに丁度一人分の入れるスペースがあり、両脇の釣師にご挨拶をして入れてもらった。
がしかし、近い場所が空いているのはそれなりの理由があったのです。
立ち位置からポイントまでが一番遠いのです。
更に高圧電線が右上をキャスティング方向へ走っています。
移動しようかと、辺りを見回したが入れる場所も無く、面倒なので腰を落ち着けた。

まぁ〜3本も釣れれば納得だと思いスタート。
始めて10分も経たないのに早々にアタリが!ゴツッ!
スタート直後で集中力もあり瞬時に合わせを入れるとロッドが大きく撓った。

サーモンの口は硬いのでバラシを防ぐために追い合わせを2発3発と入れる。
おぉ〜イメージ通りのアタリと合わせ(笑)
しかし、ロッドは撓りっぱなしで魚が寄ってこない。
20ポンドライン限界と思うドラグ設定で、ノットには自信がある!
ロッドを前方へ倒すと同時にリールを巻き
ゆっくりとロッドを起こしていく。
ズッシリした十分な手応え
ゴツゴツ、グイグイと重量感ある引きは釣師の至福の時
サーモンも最初は何だ何だと戸惑っているのか、抵抗はするものの強引な引きに任せて寄ってくる。
しかし、途中からサーモンの逆襲が始まる!
いきなりギュ〜ンとラインが鳴ったと思ったら、ジッジッ・・・ジィ〜〜〜・・・・・とラインを引き出して行く。
グイグイとパワフルなファイトを仕掛けてくる憎い奴だ。
「おぉ〜楽しい楽しい」と思わず言ってしまった(笑)
チョッとドラグを緩めて遊んでからランディングに入る。
しかし予想以上の抵抗をみせるサーモン。
寄せる途中では突然にジャンプ!ジャンプ!跳ねるは!跳ねるは!
そうだ奴はジャンプするのだった!
即座にロッドを寝かせてジャンプに備えるが、ロッドがひらがなの「つ」の様に曲がったまま!
見える所まで寄せても右に左に素早く走り回り、その度にドラグが滑りラインが出される。
多分、この時の俺はにやけていたと思う(爆)
サーモンの頭を誘導して慎重にネットイン。
やりました祝初サーモン!!!
魚体長は74センチ、推定3.5キロ位の雄をキャッチ!
サーモンにキスをしたいくらいだが・・・顔を見てドキッ!
鋭い歯に精悍な顔付きで大海を回遊して来た威厳を感じさせる。


そして何と1時間の間に3本をキャッチ!
4本目は余裕でファイト途中にデジカメを取り出し、片手でファイトand撮影
ネットイン後にじっくり撮影していると隙を見て逃走されてしまった。

それも続けて2本も(笑)

サーモンをキャッチすると漁協の人が見に来て声を掛けてくれる。
東北訛りで、状況の説明やアドバイスをしている。
良いなぁ〜宮城県もそうだったけど人間が暖かいなぁ〜。
時々雌を回収に来て、名前を聞かれて本数を記録している。

朝の内は良くアタリがあったが段々とアタリも減り、厳しい状況となってきた。

ずっと膝上まで立ち込んでいるので足も冷えてくる。コーヒーも飲みたいが・・・・
集中力が切れた時に不意にアタリがあると、合わせが遅れりスレ掛かりすることも・・・
背中に針が掛かると走る走る。ライトタックルの人は軽く50メーター位は引き出される。
流石にこの時は連続してドラグが滑りラインが出て行く。


8本釣ったところジャスト12時でお昼休憩に。
バーナーでお湯を沸かしてカップ蕎麦を食べ、コーヒーをドリップして飲む。
残り1時間半、10本釣ったら終わろうと決めて再度ロッドを持って歩き出す。
釣り位置に戻りながら周囲を気にすると、大して釣ってない様子でチョッとビックリ。
再開して直ぐに9本目をキャッチ!

ポイントが遠くキャスティングに苦労する。ライントラブルになると解きようが無いくらいに悲惨な状態に。
遠投するには重目のスプーンが良いが、スローで巻いて来ると底を引き摺ってしまう。
色々と試したが釣れるスプーンは動きも良い。
スローで良く動くスプーンを28グラムから18グラム数種類用意すべきでした。
岸からポイントが近い場所ではミノーでも釣れていたが、私の場所では遠投できずにミノーは試していない。
1時半に10本目をキャッチして終了。


漁協の人に終了と告げると魚を回収して受付まで運んでくれる。
受け付けで釣った本数を報告して検量する。
結果は2.5キロから4.2キロで雌2本、雄5本であった。
途中での雌の回収で1本、撮影時の逃走が2本で合計10本でした。
検量した中から自分で2本を選び発泡に入れて持ち帰れる。
アンケートを書き記念品を頂いて終了。

3時に福島県浪江町を出発し、帰りは夕方でもあり3時間半で帰宅。
全工程548km

サクラマス初遠征 宮城県 石巻市 追波川
4月8日(火)〜9日(水) 

サクラマス・・・輝く魚体とパワーに魅了され、釣りを始める切っ掛けとなったシーラ以来の気になる存在となった。


(追波川のサクラマス 54cm アングラー地元Y氏)

遠征は行きたいが現地の情報はネットでしか入手できず、情報も限られたもので・・・
そんな時、マイミクで石巻市のA氏から情報を頂けることになり今回の遠征が実現。
4月8日、昼には成田を出発して夕マズメを攻める予定であったが、低気圧の接近で関東地方は風雨が強く警報まで出る有り様である。
A氏へ電話を入れて確認したところ、現地は北東風が強いが特に問題は無いようだった。

4月8日(火)
予定が大幅に遅れ午後3時に成田を出発。筑波ジャンクションから常磐道、磐越道、東北道と走り石巻を目指す。
途中2回の休憩を取り、渋滞も無く快調に飛ばして宮城県へ入る。
カーナビが古くて使い物にならないが初めての道なので設定した。
これが裏目となり東北道のインターをひとつ乗り越してしまう。
仙台南で高速を降りれば仙台南部道路経由で早く石巻に行けるのだが、仙台宮城インターまで行ってしまったので仙台市内を通過して石巻へ。
仙台が想像よりも都会でビックリ!
8時に石巻駅前に到着
夕マズメに間に合えば、現地で車中泊を考えてシュラフを持参したが、到着が遅くフィールドも分からないので、駅前の旅館に素泊まりすることに。
旅館の女将に朝が早いと告げると、玄関前に車の横付け駐車を許可してくれた。
夜勤明けで疲れていることもあり、早々に近くの寿司屋で生ビールとニギリで夕食を済ませる。もち生はお替り(^_^;)

9日(水)
目覚しを4時にセットしたが、3時には起きて落ち着かない・・・遠足当日の子供状態(^_^;)
4時チョッと前に旅館を出発。コンビニで食料を調達してフィールドへ向かう。
とりあえず有名な北上大堰まで行き、駐車場所を探しながら戻った。
真っ暗で辺りの状況が分からない・・・

A氏から電話があり、既に釣り始めてるらしい・・・
急いで準備して川へ降りる。
駐車場所から川まで200m程度、低木と葦の河川敷の所々に獣道ならぬ釣師道が幾つもある。
川沿いは低木の茂みだがポイントは釣師が入れるように開けている。
川へ降りて2番目のポイントでA師と御会いできた。
ネットでのやり取りや電話を頂いてるので、何だか初めて会った様な感じはしない・・・

早々に釣り方や必要なことをレクチャーしていただき釣り始める。
良い場所は真っ暗な内からから来て確保しているとのこと、船の釣り座と一緒である。
川の水は雪代混じりの薄いグリーンで雰囲気は良さそうである。
川幅は200m以上位か・・・
釣りをやりながら、ポイントの話し、タックルの話し、ノットの作り方等々大変参考になる話しを聞いた。

2時間程経過すると何人も移動し始める?・・・ではなく仕事へ行くのである!
A師も同様に出勤。良く見ると防寒ウェアーの中にワイシャツを着ている。
仕事へ行く前に皆さん川へ出勤するんですね・・・
サクラマス!それくらい魅力があるんでしょう。


駐車場所でコーヒーブレイクしていると、次々地元の釣師が出勤して行く(^_^;)
話し掛けると親しみを持って話す方が多く、現地ならではの話が聞ける。
ある釣師は、今日は釣れそうな雰囲気がするので後ろ髪を引かれる思いで仕事に行くと言い残して行った。
皆さん、先週この近くで70cmが上がったと言ってましたが、その70cmを上げた人はA氏なのです。
石巻の人は温かい感じがした。

釣り場へ戻ると、駐車場所で話した釣師が居て並んでキャスティング。
暫くすると上流側から釣券の確認に来たので釣券を購入。北上追波漁協の釣遊魚承認証(日券)700円
釣券を販売する人の話では、ずっと良い状況が続いてたが、ここ2日ばかりは良くないとか・・・
結果を捉えての話しだと思うが・・・

釣り易い場所が空いたので近くの釣師に声を掛けて入れていただいた。
その場所は8人程が5m位の等間隔で並んで釣りができる。

杭から川へ伸びる細いロープの先を見るとサクラマスが泳いでいるではないか!
サイズは55cmで早朝にミノーで釣ったとか・・・
1本釣ってから仕事に行く気にならず、会社に電話して休んだとか!
凄い気合が入ってるようだが、殺気は感じられずにゆったりと楽しんでいる様子。

下流で1本上がった。
誰かがヒットさせると、周りの釣師が強力してフォローする。
素晴らしい光景です。


暫くして上流でも1本釣れたが、単発に終わる。
群れが小さいのか活性が上がらない・・・?
まったりと時間が過ぎ、アタリ無く、パターンが掴めないのでランチタイムとした。

車へ戻り、バックドアを開けて椅子を出して、バーナーでお湯を沸かし、カップ麺を食べる。
帰る釣師が、車のナンバーを見て千葉から来たのかと聞いてくる。
ある地元の釣師は、今シーズン30回来て2本釣ったそうだ。
話しは赤川サクラマスや秋田、青森の渓流まで帰り支度をしながら話していた。

気合いを入れて再スタート。
しかし、アタリが無い、周りの釣師を観察しても変わった事をしている様子も無い。
人によってスピードの差はあれど、ただ巻き?の様にリールのハンドルを回している。
ルアーのカラー、リトリーブスピード等色々試したが結果はでず・・・

上流が騒がしい?竿が曲がってる。仲間が網を入れようとするが、サクラマスは走る。
岸に寄せたサクラマスが走り、掛けた釣師と仲間2人が右往左往。
30mも離れた俺の前まで来て行ったり来たり。
やっとのことでネットイン。
初めて近くで見るサクラマスは精悍な顔付きと輝く魚体が素晴らしい!。
素晴らしいの一言!


(ファイトは山形?からの遠征グループ)

気を取り直して頑張って釣るもアタリ無く、まったりモードに・・・
ふと横を見るとY氏のロッドが曲がっている。急いで自分のルアーを回収してフォローにまわる。
一気に岸へ寄せて少し消耗させてからネットイン。
これまた素晴らしい魚体である。サイズ54cm。


(2本目をキャッチした地元のY氏)

の後も数の少ない引き出しから色々と試すが1バイトのみで掛けることができなかった(>_<)
何が違うのか、どうすればバイト数を上げられるか・・・
俺の居た場所で、4本確認しているので状況は悪くはなかった。
帰り掛けにY氏との話しの中で反省点もみつかり、次回に繋げようと思う・・・
初サクラマス釣行は魚以外での成果が沢山あり有意義なものなった。
また状況により出撃します。


(北上大堰をバックに・・・ボの管理人)

できれば2泊、1泊でも初日の夕マズメは攻めたいところです。
問題は交通費ですね、ガソリンが下がったと言え、全工程900km以上は高速代もあるし・・・
運転はしますから、ご一緒する人は居ませんか(^^♪〜


今回は石巻のA氏に大変お世話になり感謝しています。有難う御座いましたm(__)m
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