落語の鉄人 その7

怪しい番頭はん

1999年8月1日(日)

東京・なかの芸能小劇場「落語の鉄人 その7」に行ってきました!

“生”初体験です。
雀さんのネタは、「親子酒」とネタ下ろしの「ラストコンサート」

「親子酒」は、マクラから酔っ払うは倒れまくるはの大熱演。次に出てきたゲストの春風亭昇太さんがマクラで「わたしも高座で立ったり坐ったりしますが、あそこまでは……袖で見ていてはらはらしました……」とやってウケてました。マジで汗拭きながらの、息子とうどん屋との絡みはこてこてで、満足まんぞく。「大熱演」とか「こてこて」とか言っても、押しつけがましゅうないのがよろしなあ。出や引っ込みのときの雰囲気もええ意味で素人っぽいというか、芸なのか素なのかわからんような、ほんのちょっとだけ照れたようなとこがなんともええ感じ。

「ラストコンサート」は、ギターを手にした雀さんが座布団に座りながら、「これが構えにくうて……」と素で呟いたあとは、引退コンサートのステージ上の歌手になってしまい、マクラもなしに始まります。絡みもなく、その歌手になりきってのオン・ステージ。落語というより歌謡漫談の変形みたいで、その点ちょっと物足りないうらみはありましたが、「学生街の喫茶店」とか「戦争を知らない子供たち」とかの替え歌オン・パレードでしっかり笑えます。


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