ヨーデル in 品川

源兵衛さん

2000年9月12日(火)

  平成12年9月12日、東京地方は朝からどんよりとした雲が、空をおおっていました。今日は待ちに待ったニッポン放送『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』の企画で、JR品川駅の7・8番線を貸し切ってのイベント、題して『焼き肉食べ放題フェスティバル・ヨーデルin品川』の当日です。一週間前、番組スタッフの方から当選を知らせる電話があった時は、思わず電話口で小躍りしてしまいました。『ビバリー〜』リスナーは大勢いても、この前代未聞な特殊なイベントに参加できるのは限定100名のみ。その100名の中に選ばれたのですから嬉しさのひとしおでした。

  午前11時に入場するとホームの真ん中に大きな冷蔵ケースが置いてあり、中にはミートセンターニュークイック提供の牛タンや霜ふりカルビ、ロース、ミノがすでにお皿に盛りつけられています。また用意されたテーブルの上には、エバラ食品提供の焼き肉のたれが数種類置かれていました。さらに水を張った冷蔵庫の中にはノンアルコールビール、ウーロン茶、りんごジュースなどが冷やされていました。聞くところによると今日の設営は、早朝4時から大勢のスタッフの方たちが準備をしてくれたそうです。

  私たちが自分の席を確保してほどなくすると、番組スタッフの方から放送中の諸注意や拍手の練習などがあり、11時30分拍手と歓声と電車の走行音の中、本番がスタートです。「今日は腹を空かせた100人のリスナーが早くも割りばし割って、今や遅しと待っている・・・」という高田さんの一言で幕が開きました。

今日の出演者はメインの高田さん、アシスタントの永田杏子ちゃん、Take2の東貴博くんのレギュラー陣の他に、我らが桂雀三郎withまんぷくブラザースがすっかりおなじみになったチロリアンスタイルでスタンばっています。さらに特別ゲストとして日本のヨーデル界の草分けであるウィリー沖山さん、またエバラ食品からCMキャラクターの香田晋さん、番組終盤には山田雅人さんの飛び入り参加もあったり・・・と大賑わいでした。

  「ホームは禁煙だけど、焼き肉はOKなんですね・・・」と東くん、引っ切りなしに隣りのホームに電車が入ってくるのを見て「降りてくるお客さんがジロジロこっち見て、何や恥ずかしいですわ・・・」と雀さん、それらの会話をウィリー沖山さんがニコニコと聞いていました。番組のタイトルコールかすんでCMが開けると、香田さんの手による点火式となりそれを合図に、各テーブルで肉を焼き始めました。参加者は番組の進行そっちのけで、ひたすら金網の上に肉を乗せては食べ始めました。私も食べるのに精一杯でこのあたりの番組の内容は記憶にありません。

  正午を回って会食も一段落すると、いよいよお待ちかねのまんぷくブラザースのミニライブの時間です。まずオープニングのテーマでミュージックコンサートがはじまり、おなじみの『ヨーデル食べ放題』が歌われました。ただし今回は間奏の部分にウィリーさんの本格のヨーデルが入る・・・というスペシャルバージョン!!雀さんをはじめリピート山中さん、エルエール田中さん、リストーラ久留島さんたちは普段よりも緊張した様子でしたが、歌い終わるとウィリーさんに握手をしてもらって感激していました。3曲目は東京では初お披露目の『それぞれの味』が歌われました。『ヨーデル〜』とは一転して心に沁み入る名曲に高田さんを始め、参加者、スタッフともに聞き惚れてしまいました。

  コンサートの最後は大瀧詠一のヒット曲『A面で恋をして』の替え歌『冷麺で恋をして』(作詞=高田文夫)を大瀧ならぬ小瀧詠一(実は東くん)によって歌われました(雀さんと山ちゃんのコーラス入り!)焼き肉をたらふく食べてこってりしていたところで、冷麺の歌でさっぱりさせてもらいました(笑)

  ミニライブが終了すると、参加者は再び休めていた箸を持って焼き肉を食べ始めました。その間もスタッフの方たちはテーブル一卓一卓をこまめにまわっておかわりを持ってきてくれました。焼き肉だけでなくソフドリンクも飲み放題で蒸し暑い中、汗を拭きながら胃袋に収めていきました。番組は滞りなく進行していき、あっという間にエンティングになってしまいました。

  最後に高田さんが「大阪ではこういう体験はないでしょ?」と水を向けると、雀さんは「大阪の人間は駅のホームでこんなアホなことしまっかいな・・・(笑)」と嬉しそうに答えていました。生涯で二度と体験できないイベントに参加させてもらった者としては、目一杯の焼き肉でお腹を満たされ、まんぷくブラザースの歌でハートを満たされて、まさにハッピー・ヘ〜ブン・パ〜ラ〜ダ〜イ〜ス〜・・・という心境でした。高田さんを始め出演者の皆さん、早朝から我々のために準備をしてくださった大勢のスタッフの皆さんに心から感謝いたします。有り難うございました。


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