桂雀三郎独演会 at 東京・中野

怪しい番頭さん

2000年9月10日(日)AM11:30〜

ヨーデル効果でしょう、前回の「落語の鉄人」よりも賑やか。
マクラの前にヨーデル関係の報告(後記)もありましたが、雀さんは相変わらずで(当たり前ですが)安心、安心。
今日の雀さんは薄ねずの粋な格子の高座着にそろいの羽織、襦袢はレモンイエローで羽織の紐はピンク、おしゃれー!

一席めは、東京初演という「帰り俥」。行きがかりで大阪から京都、丹波、舞鶴(!)と走らされる人力車夫のお話、緩急があって勢いがあって、よかったですねえ。気のいい車夫のボヤキぶり、ヤケクソぶりがとてもいい感じ。そうそう、マクラの、YS11の真似(YS11は音がうるさいという体験談なのですが、雀さん、YS11になってしまうのです)、チャーミングでした。
ゲストは春風亭鯉昇さん。元気がないのがウリみたいな噺家さんで、雀さんとは相性がよさそうです。けったいなお茶をたてるご隠居さんの話(プログラムに演題が出てませんでした)で、アレンジもしゃれていて面白かった。
トリは、お馴染み「らくだ」をじっくりと。わりと抑えめだったように思いましたが、屑屋が酔いながらも酒の失敗を嘆くとこ、しみじみとよかったなあ。
これからは東京では古典の独演会とまんぷくブラザーずのライブの二本立てでいくとのこと、楽しみにしてまっせ。

●9月25日、初の東京ライブ!!
 「LIVE in AKASAKA 雀サマ聞き放題」with まんぷくブラザーズ
レコーディングのためなので抽選(例の「ビバリー昼ズ」で公募中)に当たった人のみ御招待というのが残念ですが、11月29日(イイニクの日)、ライブCDアルバムとして発売決定とのこと、乞うご期待!


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