新しい伝統芸能

怪しい番頭さん

1999年8月28日(土)

  東京・三宅坂の国立劇場小劇場「新しい伝統芸能」に行て参じました。
   雀さんの外題は中島らも作「うし相撲」
マクラは、らもさんの実話で軽く笑わせて。
牛が大相撲に出て勝ちっぱなしの大進撃、横綱との初取組では横綱のまわしが“赤”かったので……という、らもさんらしいええ(?)はなしでした。
らもさんの書くものと雀さんのたたずまいは相性がええはずや……というわたいの予想はみごとに当たってました。らもさんの“どうでもええやないか”という感じが雀さんにぴったりです。 なんで牛が大相撲に出られるんや?という素朴な疑問が、 あっさり解決されてしまいます。 うん、出てもおかしないなあと。(ホンマかいなニイちゃん)

   休憩時間に煙草を喫っていると隣に座ったカップルの女のコが
もォ〜、(シャレちゃいまっせ)、絵が浮かんできておかしくって……
  (東京弁で読むとおかしさが100倍!声を出して読んでや。)
牛が毛剃られて、キャハハハハ、ハダカんなってひひひひ……
女のコの笑ってる様子、想像してみとくなはれ。どんだけ面白かったかわかりまっしゃろ?
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  今回の公演は「新しい伝統芸能――笑いの様式」と題し、筒井康隆作のにわか「納涼御摂(ごひいき)勧進帳」、町田康作の浪曲「竹鼻屋徳次郎の蹉跌」、中島らも作の落語「うし相撲」という作品を東西の落語家や浪曲師が演じるという画期的な企画でした。
この模様はNHK教育の「ETV特集」で放映予定だそうです。
9月13, 14, 15日 PM10:00〜10:45
どの日に雀さんが出るのかわかりまへんが、お見逃しなく!!


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