内幸町ホール@雀三郎独演会

佳さん

2007年4月18日(水)

雨と一緒に桜の花びらが降っていたこの日、JR新橋駅から地下道を通って5〜6分の内幸町ホールで雀さんの独演会は行われました。入り口が地下なので、あいにくの雨も、春とは思えない寒さも問題なしです。

客層がどんなだったか、どれくらいの観客数だったのか・・・すみません、覚えていません。

下北沢で心を奪われて2ヶ月、すっかり雀さんの虜となっている私の、初めての雀さんのナマ落語。嬉しさと緊張で舞い上がっていたのです。(なので、会場の雰囲気をレポートできないのでご了承下さいませ。)


まずは、雀喜さん登場。チラシの写真、変えたほうがいいんじゃないかと思うくらい、実物の方がカッコよかったです。演目は「牛ほめ」。さすが雀さんのお弟子さん、動きが、表情が、いいなぁっ!と感心しました。聞きやすい、よく通る素敵な声でした。初っ端からかなり笑わせてくれました。これからもジャンジャン東京へ来て欲しいと思いました。

美人のお茶子さんが見台と膝隠しを持って出てきて、座布団を返して、めくりをめくる。桂 雀三郎 の文字。ひー。次はいよいよ雀さん!

“歌手”とういう看板を持っている雀さんだからか、私には雀さんの落語が音楽のように聞こえます。スゥーっと私の中に入ってきて、雀さんワールドへ。演目は「野崎詣り」。堤を歩く人たちを演じ分けます。扇子をかんざしに見立て、頭へやると「想像力を働かせて」とお約束(?)のお客さんへの忠告。ドッと会場が沸きました。

お次は志ん橋師匠。マクラで、私の名前は「しんばし」でななく「しんきょう」と読む、なんて軽く笑いを掴み、始まりました(最寄り駅が新橋でしたから)。演目は「だくだく」。内容は思っていたのとは一部違っていて、芝居の書き割りという設定ではなく、壁一面に貼り付けた白い紙に、家財道具を描いてもらう経緯から入るもの。細かい描写で、分かりやすかったです。それにしても、貫禄のあるしゃべり。低くて、いい声。しびれました。

かなり満腹気味なのに、雀さんの「くっしゃみ講釈」へと続きます。『雀三郎の落語3』に収録されているので、CDで散々聞いたのに、笑いまくりました。「のぞきからくり」を歌う雀さんの歌声が素敵。後半、講釈なんて聞いたことないし、興味もなかった私が、グッと引き込まれてしまう講釈の場面は圧巻。すごい、スゴイ!!そしてその瞬間、講釈師の前でとんがらしを炙り忘れている男の顔が見えたりして、さすが雀さん!なんて、感動しました。

仲入り。

落語が始まってから忘れていたドキドキが再開。もう一席聞けるなんて、幸せだけど・・・心臓がもつかしら?

そして最後の「替り目」。『枝雀落語大全第三集』の中で見た酔っ払う姿を、ナマで見られて感激しました。酔いながら、奥さんへの感謝の気持ちを喋っているところが、なんとも可愛かったです。その雀さんにキュン死寸前。(←ばか。)

2時間半くらいで終わりました。CDで聞いているときは、ちょっと漫画チックな感じを受けていたのですが、いやいや、とんでもない!雀さんの落語はまるで「映画を観ているよう」でした。一人しかいない高座の上に、色々な人たちが見えました。こんな素敵な雀さんの落語を見られる機会の多い、関西の人たちが羨ましいです。雀さん、もっと東京へ来てください!!


*** 番組 ***

桂雀喜    「牛ほめ」
桂雀三郎   「野崎詣り」
古今亭志ん橋 「だくだく」
桂雀三郎   「くっしゃみ講釈」
 ―仲入り―
桂雀三郎   「替り目」

定吉とん注:「だくだく」は上方落語では「書割盗人」です。
『美人のお茶子さん』はいつも大阪の落語会でお茶子さんをしてくださっていたPM/飛ぶ教室の山藤貴子さんだとわかりました。東京へ住まいを移されたそうで、最近はお茶子姿を拝見していません。


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