阿佐ヶ谷・あるぽらん寄席

2002年3月10日(日)

怪しい番頭さん
千葉たねらあさん

◆怪しい番頭さんからの寄稿

行て参じました。

「あるぽらん」――二、三十年前と変わらないたたずまいのライブハウス、
ハウスと いうのもおこがましい、中央線沿線は阿佐ヶ谷の飲屋街の二階、鉄の外階段をがんが んと上ったところ、店ん中はありとあらゆるポスター貼りまくり、わけわからんもん 掛けまくり、全体に煙草のヤニで飴色のフィルターがかかっております。知っている 人は知っている山崎ハコや高田渡が演るのにぴったり(なんと今でも演ってます)。 高座(?)の背景はねぶたの絵か凧絵らしき、変に色っぽい流し目の女の首絵。

 四、五十人でよさそうなところにほぼ倍の入り。雀さんもゲストの柳家紫文さんも マクラで、壁が倒れたり床が抜けたりを心配してました。  ガヤガヤとした、何が始まるのかわからないような雰囲気のなか、満場の拍手に迎 えられて師匠がゴソゴソと登場。ガヤガヤのなかゴソゴソとしか出ようがないのです ね、舞台(高座)にソデなぞありませんから。でも、それもよし。

 今日は雀さんは自称二日酔い、「皆さんも昼間から呑んでて・・・」(三時開演、アルコール 完備)ということで、酔っぱらい方を講義しながら(もちろん、たらねあさんが心配 されたような実演入り)、すんなりと『親子酒』へ。うどん屋とのカラミはやっぱり いいですねえ。

 自称“落語協会の久米宏”紫文さんは、自称「ジャジャーマン」(ヒント:英語に 直したあと日本語訳に)。間のいい芸でした。雀さんのゲスト選び、いつもいいです ね。(定吉とん注:ゲストは主催者が呼んでくださいました。)

『哀愁列車』は寄席の高座よりこういうとこのほうが合うかも。『親子酒』のときは 忘れていた背景の“流し目”が、ちょっとシュールでちょっと哀愁。

 またぜひ来てください。


◆阿佐ヶ谷の「あるぽらん」 :千葉たねらあ

千葉から京葉線で東京へ、中央快速に乗り換えて阿佐ヶ谷へ。電車で90分ってとこかいな。 家族4人で行って来ましたよ、あるぽらん。
高座にかぶりつきの仮設ベンチ席は3列、詰めて座っても20人。 その奥のカウンター回りには、立ち見が30人くらいはいたでしょう。 ベンチ席の横の通路にも10人くらい腰掛けて、最後に来た方などは入り口から前に進めず、真横から雀さんを見るありさまでした。 要するに、店の中は超満員!!この動員は、やはり雀さんですね。
特別ゲスト柳家紫文さんによれば、楽屋は寒いのだそうですが、会場はすし詰め状態で暑い暑い。 雀さんは大汗かいての熱演でした。
演目は、親子酒、哀愁列車で、間に紫文さんのジャジャーマンが入る構成でした。 狭く不安定な高座でしたので、親子酒が始まったときには、雀さんのおでこを心配しました。 摂津の独演会では、高座が高すぎて目測を誤り、タンコブつくってはったもん。 雀さんは、昨日から東京入りしていて、この後、電車でお帰りとか。お疲れ様でした。


定吉とんからのヒント!

ゲストの柳家紫文さんは都々逸の方だそうです。どどいつの方ですよ。ど・どいつや?てなシャレ言うてる場合ちゃいますよ。さあ、考えましょう!(笑)


関西のお笑い爆弾、あるぽらんに投下!
阿佐ヶ谷あるぽらん寄席
日時:3月10日(日)15:00開演(14:30開場)
出演:桂雀三郎/柳家紫文(粋曲)
会場:あるぽらん
   東京都杉並区阿佐ヶ谷北2−11−2
   03-3330-8341
料金:前売り2000円(当日2500円)1ドリンク付
問い合わせ:あるぽらん
チラシ


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