アーケード在来市場

 
どうやら、食料品系の市場のようだ。

ペ「あっ、バイク入ってきた。バイク」


バイクをかわすDあに君。
通路は4mあるかないかで狭い。
バイクはひっきりなしに往来。

僕はビデオカメラに場所の説明。
6号線新堂駅から南東の方向にあると思われる。

  
ペ「やたらとニンニク売っていますが、どう違うんでしょうか、このニンニクは。(笑)」

 豚の血を固めたゼリーもある。僕の苦手なものだ。ちょいと横を向くとPC房があったり。このメインの通りから左右にいくつも通路が延びていて、全体像が把握できない。地元のアーケード商店街と比べ、どちらが長いだろうかと、Dあに君と予想。

  
飲食できる店もある。


地下商街を発見。
もちろん突入。



階段を下りる。


ペ「ああっ、広い!何これ?」
D「うわあ……」

 どうなっているのか。内部はすべて飲食店のようだが。Dあに君は上のアーケードと同じ長さではないかと予想。


それにしては……。


ズーム。


果てが見えない。

僕が真っ先にイメージしたのは、松本零士の漫画「大純情くん」だ。
主人公の四畳半地下に、行き先の判らない謎の線路が横たわっている。
僕は当時、そのビジュアルがひどく心に印象付けられた。

この地下商街は、上を通る道路を横断してしまっているのでは?とDあに君。

まだ開店していないこともあって、調べることはせず、戻ることにした。
 この謎の地下商街、そしてアーケードの在来市場は僕の持っている地図に記載がありません。帰国してからも気になって仕方ないのでチョさんに聞いたところ、ここ数年再開発が進んでいるところなので、多分近代化された市場だろうということでした。次回訪れたら、地下商街の果てを見極めたいと思います。


D「きゃあ〜っ。もうダメだ」
ペ「犬、犬です。エライモン見てもうたけ?(笑)」

もう廃れている犬食文化。
在来市場ではまだ犬肉屋を見かけることがある。
Dあに君は犬をペットにしているので、刺激が強いようだ。

アーケード出口へ到着。
Dあに君任せで東方向へ歩く。
ペ「こう、パンをくわえながら、いっけなーい遅刻しちゃうーっ、とかいう女の子おらんのかな?」


そして北方向へ。


萌え系です、萌え系。

ここもカラオケ。

デジタル賭博。

  この辺はまったくおもちゃとは係わり合いないな。
こんなところに旅館……、変なの。

ペ「あっ、おもちゃっぽい……。あれ、おもちゃじゃねぇの?」
D「あっ、ホントだ」
ペ「ハッケーン!」


近づいてみると文具と同居しているタイプ。

 僕はすかさず中へ。Dあに君はやや気後れつつもついて来た。こういうのは挨拶さえきちんとしていれば、臆することはないのだ。

 店内はおもちゃのほうが多くプラモデルがほとんどない。プラモデルで、「1/100ガンダムF90」のコピーを発見。僕が「これ見せてください(韓国語)」といったら、親父さんに中国人か?と聞かれた。問屋に続いて間違われるの2回目だよ。(悲)

 ガンダム好きなDあに君に購入を促すが、気が進まない様子。僕も欲しいものはなく、購入は見送り。しかし珍しいものに出会った。

 

 店頭のガシャポンにもケロロが。……しかしよく見ると、内容物がケロロとまったく関係ないものが入っていた。(笑)もう1回ここに来い、といわれても無理かもしれない。どう歩いたかすでに判らなくなっている。まさに一期一会。

ペ「F90」
D「昔からあるやつだな、あれは。新しくない」
ペ「買っていかんで良かった?」
D「あんなん買うと、どんどんどんどん……」
ペ「いやいやいや。もう遅いよ、君。(笑)」
D「とんでもないことになる。(笑)」

ペ「もう遅いって。(笑)」

 Dあに君の「欲しいメーター」の針は振り切れなかったそうだ。


 多分僕が持ってきた地図を見せて「ここどこですか」と聞いても、その本人が判らないと思う。(笑)しばらく道なりに歩く。前方に小学生の群れを発見。どこに登校するのだろう?相談の結果、小学生についていくことにした。きっと小学生の通る場所に商店ができるはず。

 Dあに君、韓国版カッパえびせんの問屋?発見。僕は「カルビーは偉大でした」という味だよ、と説明。この通りはお菓子の問屋、または製造工場が多いみたいだ。

 

D「苺……すごい。でっかい」
ペ「でかいやろ。(笑)」

 Dあに君、苺の大きさにびっくり。しかも韓国のはとても甘く、美味しいのだ。冬、お薦めの一品である。

 しばらく行くと先ほどのアーケード市場に戻ってきてしまった。僕たちの進んだ道は、ちょうどアーケードに対して直交する形になっていたのである。そのままアーケードを抜けて小学生についていくことに。

ペ「ここは君に任せます。僕はただ、従軍カメラマンとして追っていくのみ」

 国際電話販売店、と漢字で書いてある看板。中国食品とある。このあたり中国人が多いからか。日本人は来ないのかな。さっきのおもちゃ店でも中国人と間違われたし。前回の旅行で目にした出稼ぎ労働者が増えているのだろうな、と思う。可能性は高い。

 小学生についていくも、一向におもちゃ屋さんが見つからない。

ペ「一緒に登校するけ?(笑)」
D「ええ、このまま登校しましょう。このまま登校して、途中で解散します、みたいな」


高低差があり、角度のきつい階段になっている。
D「こりゃキビシイわ」
ペ「(学校)帰りきついよね。行きはいいとして」


ペ「何屋なんよ、コレぇ。イス屋?」
D「イス……テーブル屋」
ペ「テーブル屋け?脚屋じゃないが?」
D「脚屋!(爆)」
ペ「脚屋。(爆)テーブルの脚のみ扱う。(笑)」


公園を横切る。
小学生の会話に勝手にアフレコ。
D「萌え〜っ。(笑)」
ペ「今、萌え〜っていっとったよね。何に萌えとったんやろ?(笑)」

D「子供たち、あっち行く」
ペ「追ってみるけ?子供ストーカー」
D「危険だ。(笑)他から見て大丈夫なんかっていう」
ペ「大丈夫だって、俺ら何しとるか判ってない」



あっ、韓国ではじめて独立している公衆トイレを発見した。
普通は駅、商店に隣接しているのに。


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