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照れくさいのであまり人には言いませんが、
実は自分が尊敬する人物というのは、他の誰でもなく
自分の父なのです言葉数の少ない無口な父が
昔一度だけ酔った勢いで「農業をついでほしい、、、。」
と たった一言ですが言ったのを今でもはっきりと覚えて
います。
ああこれがきっと父の本音なんだと、自分の胸に強く
印象に残る一言でした。今思えばあの言葉が
自分の人生を決めた本当の理由だったのかも
知れません。昔からずっと見てきた父親の背中―。
その父をいつの日か越えたい。それが今一番大きな
目標なのです。
そしてその為に仕事、家庭、共に充実した日々の中で
自分は毎日頑張っています。

自分の息子娘達にパパが自慢だヨ って
言ってもらえる いつかその日のために――。

                 佐藤敦彦