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【酒千一夜話】 |
| 酒蔵の季節感、蔵内での出来事、そして、耳よりな情報をお届けするエッセイ集です。是非ご覧下さい。 隔週更新。 |
第91話
今年も田植え会のイベントが終わりました。もう五年目になり、何度も参加している方も多く、苗を植える手つきも慣れたものです。 先月末NHKで地元産酒米での酒造りで泉橋が紹介されましたが、地元産酒米の栽培のスタートはこの田植え会でした。米からの酒造りを考えたとき、まず自分で育てよう、そして、そのお酒を飲む人たちにも一緒に関わってもらおうという考えから「あなたの酒をつくりませんか」という呼びかけになったのです。
そしてこれが農家の方の本格的な栽培につながり、今年ようやく、念願の海老名産山田錦の製品を発売できることになりました。
2000.6.22
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第92話
暑い暑いと難儀している人間たちに比べ、涼しい顔をしているのが冷蔵貯蔵されているお酒。お酒はひと夏越えて秋になると旨さが増します。江戸時代から秋になると熟成した生酒をそのまま樽に詰めて「冷やおろし」といって楽しんでいました。熟成した酒の旨さは昔の人も知っていたのですね。酒の貯蔵方法はいくつかありますが、温度の変化を嫌うものは低温で貯蔵します。温度が高ければそれだけ早く熟成しますが、無理矢理熟成させるのとじっくり行うのではやはり旨みに差が出ます。秋に出荷予定の「泉の森」も只今味を深めている最中です。秋上がりの美味しいお酒をどうぞ楽しみに待っていて下さい。
2000.7.13
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第93話
暑いこの時期は田んぼの管理も大変です。まだ稲も小さいので、雑草にも十分陽が当たり、どんどん育ってしまうからです。雑草の生命力には本当に驚かされるばかりで、取っても取っても次々と生えてくる強さは、人間も見習いたいぐらいです。
酒米の稲は順調に育っています。昼間の暑さと夜の涼しさの温度差で、背丈が伸びるので、熱帯夜は、人間だけでなく稲も勘弁してもらいたいと思っていることでしょう。
今年は、酒友館の前にも2斗樽のミニ田んぼに雄町を植えてあるので、日々の成長が目に見えて、とても楽しみです。
2000.7.27
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第94話
秋風が吹く頃、この辺りは赤とんぼが多く飛ぶようになります。田んぼでヤゴから孵化したトンボは街や山へ飛んでゆき、産卵のためにまた田んぼへ集まるのだそうです。卵で越冬し、春に水が入ると卵が孵(かえ)る、田んぼの一年のサイクルと共に一生を送る、まさにトンボは田んぼの生き物です。昔は誰でも知っていた田んぼの生き物や人の生活への恵など、住宅地で育った私はほとんど知りませんでしたが、大人になった今、それらを改めて学んで、次代へ大切に守り伝えていく重要さに気づくようになりました。自然がますます少なくなった今の子供たちには早くにこの事に気付き、守っていく努力を、と思います。
2000.8.31
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第95話
周囲の稲はだんだん黄色に熟れてきましたが、雄町の稲はまだまだ青く、種類の違いが一目瞭然です。葉の中の養分が米に移り、穂の重みが増して垂れてくると稲刈りの時期も近くなります。この時期の悩みの種は台風と雀。台風は天に祈るしかありませんが、雀撃退に現れるのが案山子。人間が新手の案山子を作っても、雀もすぐに慣れてしまうので効果は期待できなさそうです。地方によっては田んぼのの神様を迎えるために案山子をたてる所もあり、海老名のかかし祭りも自然の恵みを知る良い機会なので、ぜひ田んぼ一面の黄金色の稲を見て欲しいと思います。今年の泉橋の案山子にも乞うご期待。
2000.9.14
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第96話
この時期の、つまり、稲の穂がだんだんと黄金色になっていく時期の田んぼの景色は素晴らしいものだと毎年つくづく思います。皆さんも今の田んぼを散歩するときっと何故か心休まることと思います。でもあの整った田んぼの景色は実はお百姓さんたちが草を刈り、畦や畑をきれいに手入れしているから綺麗なんだと最近気が付きました。
田んぼをきれいだと思う日本人の感性は農の文化とも言え、人間が「自然」を掌中にできたという安心感から来るそうです。あの豊かに輝く田んぼの風景を作ってくれるお百姓さんたちがたくさんいる街は本当に美しく、お金にはならないけどとても素敵なものですね。
2000.9.28
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第97話
今月発売の「吟醸大和 泉の森」は今年で五年目になりました。五年前と言うと、私が結婚して蔵にきた頃です。「日本酒は吟醸とついてるのが美味しい」というぐらいの知識しか持っていなかった私も、日本酒にまみれてだいぶ成長(?)しました。実は、「泉の森」は泉橋にとって地元米を使った最初の商品であり、地元のものへの関心がどんなものなのか、その受け入れられ方は大変興味深いものでした。
地元で酒米を栽培し、その特性を活かしたお酒を造ることが「泉の森」の良さなのですが、それも大和に田んぼが残っていたおかげ。黄金色の田んぼを思い浮かべながら飲んでもらいたいお酒です。
2000.10.12
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第98話
いづみ橋の酒米栽培は五年前に始まり、日本晴、雄町を経て本格的に山田錦を栽培するようになり、地元米で仕込むタンクの本数も増えました。ワインは栽培地域別に名称がつき、その中でも畑の良し悪しでワインの格付けも決まるのです。土壌と気候が良い葡萄を育て、そして農家が自らの手で大事に醸し、よいワインを造る姿勢は日本酒造りにもそのまま当てはまることだと考えます。
海老名の酒米と言って酒を薦めたときに地元意識や珍しさだけでなく、実際に飲んでみて「いい米からできたいい酒だ」という評価がもらえるように頑張りたいと思っています。収穫の秋が終われば間もなく仕込みの季節です。
2000.10.26
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第99話
蔵では仕込みが始まり、精米した米が次々と運ばれてきます。蔵でお酒の説明をする際には元の玄米と精米された米の違いを見せて説明をするのですが皆さんその小さい粒に驚かれます。精米された酒米は中心の澱粉のみの真っ白な小さな丸い粒になっています。人間が食べて栄養となる部分、ビタミン、蛋白質などは酒造りには余計だからです。40%まで磨かれた米はビーズ玉のようで初めてみたとき米だとは思いませんでした。米は日本人の食生活を支える大切なものです。米の半分を糠(かす)にしてしまう吟醸造りは、酒造りだけに特別に許された贅沢だという事を肝に銘じ、その分丁寧にいい酒を造りたいと思っています。
2000.11.9
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第100話
「田んぼでコンサート」という企画に参加しました。刈取り後の田んぼでジャズを聴くというもので、おにぎり、豚汁などを農家の方から提供され、収穫祭のような催しでした。田んぼは単に収穫をもたらすだけでなく、様々な利益を人に恵んでくれます。洪水防止や水質浄化等の公益的機能や、今回のように人を楽しませる事も。仮に金額換算すると米代金の倍もの機能的価値があるという試算も一説にあります。いづみ橋のハレルヤの会も酒米作りが目的ですが、人の出会い、酒を飲み交わす楽しみなど田んぼのお陰でできた事はいろいろあります。お金には換えられない価値を参加した人には感じてもらえればと思っています。
2000.11.23
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第101話
今年の新酒二本目の「しぼりたて生原酒」ができました。二十度近い生のままの原酒でいずみ橋のお酒の中で最も甘口で、口当たりの良い濃厚な味が特徴です。お酒の甘辛はどうしてできるのか聞かれることがありますが、簡単に言えば甘いのは糖が残っているからで、辛いのは糖が発酵しきっているからです。甘く造りたければ早く上槽し、辛い場合はその逆にします。さらに通常お酒の仕込みは三段階に分けて行い(三段仕込み)、甘いお酒にしたいときはもう一段追加して、四段仕込みを行います。そうすると糖が多く残るので甘くなるのです。このしぼりたてができると、お待ちかね、新粕が出てきます。風邪気味の方、甘酒などいかがですか。
2000.12.14
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第102話
小さいころ、子ども図鑑に二十一世紀の暮らしの予想図が載っていて、そこに描かれているロボットや空中道路、宇宙定期便シャトルを見て、二十一世紀は夢の遠い未来だと思っていました。今のところ現実とはかけ離れていますが今後百年にはどうなるかは分かりませんね。もし世の中がそうなったら酒造りはどうなるのか想像もできません。
酒造りの世界では今、機械化生産と逆行し、手作りを追求した風潮になっているように思います。農作物も安全性や生産者の姿勢が求められるようになっています。子どもを機械で管理できないのと同様、生き物相手の物は手をかけなければ良いものは造れないのです。新しい時代を迎え、昔に学ぶことがたくさん出てくるのではないかと思いながら新年を迎えました。
2001.1.1
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第103話
二十一世紀に滅ぶもの。今私たちが必要としているけれどもいずれはなくなってしまうものがいろいろとあると思います。
日本酒はどうでしょうか。国酒と言われ、今でも歴代の総理大臣の直筆で国酒の色紙をいただきますが、酒は嗜好品なので絶対必要でもなく、不必要でもなく微妙なものですが、祝い酒は陽気ににぎやかに皆で集まるときに語りながら呑みたくなる、しんみり一人で呑むのもいい、節目には乾杯しよう…とさまざまな場面で日本酒は絶対になくならないものだと信じています。だからこそ「いづみ橋」が存続しうる個性を求めて今頑張らなくてはと思っています。
2001.1.18
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第104話
お酒を搾ると酒粕が出ます。甘酒も美味しいのですが、他に利用できないかと目下研究中で、今試しているのが酒粕パック。
酒粕を酒でゆるめて肌に塗りつけるだけですが、なかなか調子がいいです。市販の化粧品にも美白や保湿の成分として麹酸や米発酵エキスが使われていたりしますね。厳密な化学的成分のことは分かりませんが、米発酵エキスを言葉通りに解釈するとまさに酒。それなら酒粕も肌に良くないわけがない、と人体実験中です。泥パックを最初に試した人は気持ち悪いと敬遠されたでしょうが、酒はもともと口にするものだし、色も白くて見た目もOKです。*28日(日)16時25分〜日本テレビ「香取慎吾の特上!天声慎吾」で小社のお酒が登場します。
2001.1.25
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第105話
蔵で最近使われなくなったものに「酒造り唄」があります。この酒造り唄は今では杜氏さんの故郷・南部(岩手県)ではのど自慢大会をわざわざ開催しその伝承に努めているそうです。しかし、昔からこの唄は仕込みの工程毎に決まっており、寒くて眠く辛いことの多かった酒造りの作業にリズムを与え、働く人々を元気つけたそうです。
今では米の洗いなどにはストップウォッチを使うのですが、時計のない時代にはこの唄によって時間の調整や数を数える役をも担っていたそうです。日本人にすばらしい知恵ですね。たまに杜氏さんに唄ってもらうと昔の酒造りの現場の様子が想い描かれるような気がしますね。
2001.2.8
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第106話
日本酒は農産物だな、としみじみ感じさせられる瞬間っていろいろあるのですが、この時期もそんな瞬間です。
今は仕込みの真っ最中ですが、今年の秋に、つまり来年造るお酒のお米の予約はまさに今なのです。今年の大吟醸の出来はどうかな、などと蔵を興味深く見ている隣では、来年の仕込みはどうしよう、米はどのくらい予約しようかと先を考えています。お米があって初めてお酒はできるんですね。
だんだん日が長くなってきました。あとひと月半で仕込みも終わりですが、今度は酒米を作っていただく農家の方に頑張ってもらう時もすぐそこまで来ています。
2001.2.22
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第107話
よく「下らない」という言葉を使いますが、この下らないという言葉は江戸時代にできたものです。
当時幕府は江戸にあったものの、文化や経済の中心は、いわゆる上方(かみかた)にあり、酒も上方の灘(兵庫県)や伏見(京都府)から樽廻船に載せられて、ゆっくりと江戸まで下ってきたのだそうです。しかし、江戸にも下らない、つまり、出荷できないような酒はろくな酒ではない、というところから「下らない」という言葉が生まれたのだそうです。
何気なく使っていますが酒にまつわる言葉だったのですね。ぜひお酒の席の話のネタにお使いください。
2001.3.8
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第108話
ガラス瓶が出回っていなかった時代、いづみ橋でも酒は木樽のまま問屋に出荷したり、陶製の「通い徳利」や樽で小売していました。戦後使わなくなり、蔵の脇に山に積み上げてあった陶製の樽は、だんだんに減っていき、気づいたときにはもう七個くらいになっていたそうです。
いづみ橋のロゴに橋の絵が描かれているものや稲穂の柄、ちょっと読めないロゴのようなものもあったりで、なかなかしゃれていて、復刻版で作ったらかなり高くなると思います。 庶民的骨董ブームで、欲しいという方が多いのですが、今ではわが社でも催し物の展示には第一に飾るほどの貴重品ですので、残念ながら非売品です。
2001.3.22
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第109話
今年も無事に皆造(かいぞう)の日をむかえました。すべて上槽を終え、火入れ作業、蔵内の片付けを終えました。
「酒造りは和に始まり和に終わる」という言葉がありますが、半年間それぞれ個性の有る五人の大人が寝食共にするのですから、仕事を含め共同生活のすべてにおいて皆を統率する杜氏にとって緊張から解き放たれる嬉しい春です。
今年は米のできがよかったお蔭で良い酒造りが出来ました。初夏頃には今年の生酒が出荷となります。皆造に合せたように早く咲いた桜の下で、しばしお別れの酒盛りをしてから蔵人たちが家族の待つ故郷へ帰っていきます。
2001.4.12
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第110話
今泉橋酒米の最高峰・山田錦の主産地は兵庫県ですが、なぜ海老名で山田錦を、また海老名で作るメリットは何ですか?という質問を必ずのようにされます。答えは簡単。大切に飲んでいただきたいお酒だから大切に造るのは当然ですが、その原料のお米も大切に作られた生産者の顔の見える安心できるものを使いたいからです、と答えます。私たち蔵にとってお酒は我が子のように大切に造るのもですから、そのお酒のご飯には安心できるものを与えたいですよね。そのお米がどのように作られたのかルーツが分からないものはできれば使いたくないのです。また田んぼの季節の到来。農家の皆さん今年も酒米をよろしくお願いしますね。
2001.4.26
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第111話
今年も酒米の田植えのシーズンとなりました。蔵でもゴールデンウィークに種籾を蒔き、苗づくりを開始いたしました。毎年不思議なもので、先月お酒の仕込みが終わったかと思うと、今度は米づくりです。このリズムは非常に季節感が感じられ季節の変わり目ごとに新鮮さがあります。
今年から座間でも山田錦をつくっていただくことになり、海老名と大和、そして、相模原とだんだん酒米の輪が広がり、大変うれしい年になりそうです。
ただ、気がかりなのは天候ですね。酒米の栽培にとってよい天候となりますように願うばかりです。
かえるの鳴き声もそろそろかな。046(231)1338。
2001.5.17
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第112話
泉橋の酒米作りを行う田植えイベントが二十七日から四カ所で相次いでスタートし、毎週行われます。いづみ橋のハレルヤ会、相模原の照手姫に加え、新たに座間と川崎でも山田錦の田植えを行うことになりました。ところでこの山田錦ですが、先日の五代目晴瑠野お披露目会で試食を行いました。「やっぱり山田錦は食べるには美味しくない」と確認してもらう趣向だったのですが、事前に試食してみたら意外とイケル。そこで当日は「意外と美味しかった山田錦」という触れ込みに変更し、山田錦を塩にぎりで味わってもらいました。意外な味と滅多にない機会に皆さん喜んでいたようです。ハレルヤ会の田植えは六月三日です。046(231)1338。
2001.5.31
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第113話
三日、六年目のハレルヤの会田植えが行われました。年々参加者が増えて結局百三十人の大イベントとなりました。これだけ人数があると、田圃に入る人も周りで苗を運ぶ人も十分に足りて、二反の田植えはあっという間に終ってしまい、物足りないとの声も。ハレルヤで乾杯しながら、心の中では、早くも自分の植えた小さな苗が立派に実をつけた姿がイメージされていたのではないでしょうか。真夏のような日差しの強い日でしたが、大いに盛り上がりました。それにしてもみんなよく呑むこと、中には四合以上飲んでいるのでは、というくらい酒豪ぶりを発揮する方も見られ、脱帽でした。046-231-1338
2001.6.14
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第114話
子供向けの理科の教育番組を見ていたら、稲の花が咲くところの映像を偶然見ました。穂が出るころは毎日見ているのに、そういえば稲の花を見たことがありません。なぜ見逃しているのか調べてみると、それは稲の花がたった数時間しか花を開かないからで
した。花が美しいのは自分を目立たせて虫を呼び、花粉を運ばせるためという理由がありますが、稲の花粉の量はとても多いので、虫に手伝ってもらわなくても
自分で受粉が出来るそうです。よって目立つ花を付ける必要がないという訳です。今年こそは稲の花を絶対に見逃さないように、気をつけていようと思います。
046-231-1338
2001.6.28
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第115話
周辺の田圃の緑が日に日に濃くなっています。それに引換え山田錦の稲は少し葉先が黄色くて平気なの?という感じですが大丈夫。これは肥料を少なくしているからです。山田錦は読んで字の如く「山の田んぼ」、つまり肥沃でない場所でも収穫が上がるという意味で名付けられたようです。厳しい環境で生きる為に必死になって根を伸ばし強くなる。そういう性質を持った種なのです。自分で頑張れ!という状況に置き、それでいてそばで見守ってあげる。何でも与えればよいというわけではないのはまさに子供を育てるのと同じこと。親の立場として考えさせられます。046-231-1338
2001.7.12
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第116話
田んぼ道を散歩すること、ありますか。海老名は駅のすぐ傍から田園風景がはじまる素晴らしい街です。通勤通学には田んぼを見るという方も多いのではないでしょうか。今はオタマジャクシが沢山いますよ。中には手足が生え、あと少しでカエルになるものも。よく蔵では田の草取りを行いますが、田んぼにはオタマジャクシやアメンボ、名前のわからない無数のクモ、フナ、鴨やシラサギが餌を探すなどを見ると、息をしているのは自分だけではないんだなと身にしみて感じます。また、風が吹くと稲が順番になびくのを見ることもできます。暑い夏に吹く風は暑さを忘れさせてくれますよ。046-231-1338
2001.7.26
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第117話
暑い夏、冷房で涼しくしていると、体の代謝機能が低下していわゆる冷房病になる人が多いそうです。さらに冷房と併せてキュウリやナスなどの夏野菜は体を冷やす働きがあるので、体が冷えすぎてしまいます。お医者様に言わせると、夏こそ体を温めなさいとのこと。この暑さの中でバテないために晩酌は燗酒がお薦め。お燗のいいところは、味がよく分かる、呑みすぎないなどがありますが、何より体の血の巡りがよくなることです。冷酒より体にいいから一年中燗して飲んでるよという方も結構いるんですよね。ちなみにオール純米造りで有名な神亀酒造の専務さんはビールまでお燗するほど燗ファンだそうです。どんな味なんでしょうね? 046-231-1338
2001.8.9
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第118話
田の草取りは稲の列に沿って進みますが、手元の雑草を取ったそばから隣の雑草が気になり、果てしない作業に田んぼが物凄く広く思えてきます。でも田んぼに入ると畦からは見えない小さな虫がいっぱいいるのが分かります。田んぼで鷺が休んでいたり、鴨が子供を連れているのを見るとこんなに沢山の生き物の住む場所となっている田んぼは米を生産する土地としてだけでなく、他に大切な役割を担っているのだと実感します。海老名は結構まだ田んぼが残っていますが、この環境を大切にする気持ちを特に子供達に持ってもらいたい。田んぼに稲穂やトンボを見に来てください。きっと何か感じるはずです。 046-231-1338
2001.8.30
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第119話
10月1日は日本酒の日となっています。語呂を合わせたわけでもなく、適当にきめたのかと思っていたら、10月は十二支の十番目、酉の月で、『酉』はお酒を意味する象形文字だから、という理由があるそうです。ややこじつけ感もぬぐえませんが、秋風が吹き、涼しくなると日本酒が恋しくなってくる、そんな季節には合っていますね。
今年も秋の定番? 吟醸『大和泉の森』の生貯蔵酒が発売開始となります。春にお酒として誕生してから、じっと出荷の時を待ち熟成したまろやかな辛口が特徴です。もちろん地元大和市内で育てられた酒米で大切に造ったものです。お近くの酒屋さんを覗いてみてください。
046-231-1338
2001.9.13
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第120話
小泉首相の色紙
前代未聞の人気者総理、小泉首相が『國酒』と書いた色紙が事務所に飾ってあります。酒造メーカーは時の総理大臣から色紙を貰えるのです。(直筆コピー)政権が変わる度に頂くので、任期短かった宇野さんの色紙もちゃんとありますよ。皆さん特に達筆でなくても自分の名前は堂々と書いてあるのはさすが政治家ですね。
日本酒は紛れも無く国の酒だという総理大臣様のお墨付きを頂く代わりに酒税をきちんと払うんだぞという無言の圧力を受けている感もありますが、折角ですので有り難く飾っています。
これもちょっと珍しい純ちゃんグッズ?なのかな。
2001.9.10