Lesson 6  コミュニケーション 子どもの協力を得る 
Encouraginng Cooperation

*否定的ではなく、肯定的な言い方で話すほうが、子どもはより協力的になる。   

cuts009.gif聖書       (箴言12;18)
つるぎをもって、刺すように、みだりに言葉を出す者がある、しかし知恵ある人の舌は、人をいやす。

           (コロサイ3;21)

子どもを怒らせてはいけません。彼らを気落ちさせないためです。

言葉は、私たちの心に重要な影響を与えます。批判や乱暴な言葉は、人の心を落胆させ、怒りを呼びますが、愛情や配慮、励ましの言葉は、安心感や、肯定的なセルフイメージを持つ助けになります。

私たちは、子どもたちに必要な行動や、適切な行動を教える時、「〜しなさい」「〜をしてはだめ」という言葉をじつに多く使っています。責めたり非難したり、脅したり、比較したり否定したり、・・・そんな言葉では、素直な返事や、よい結果には、恵まれないでしょう。否定的なコミュニケーションのパターンを肯定的なものへと変えるためにいくつかの案を上げてみます。

1 責めたり、非難するよりも状況を言葉で表す。

 「またトイレの明かりをつけっぱなしにして!何度も消しなさいっていったのに!お母さんの言うこと何も聞いてないでしょ」

このようなことを何度も聞かされた子どもは、自分にだんだん失望を感じるようになり、また失敗をしてしまったと自信をなくし、努力や挑戦することよりあきらめることが多くなるでしょう

非難する言い方をやめ、ただ単純に「トイレの明かりがついてるよ。消してくれる」といいましょう。どんなことでも、一度で身につくことは少ないのです。1度目も2度目も3度目も同じ言い方で言いましょう。

イエス様は、7の70倍許すといっています。何度でも、というたとえです。

2 「わたし」を使って話す

 「あなたはいつもドアを開けっ放しにして」という言い方を「私は、ドアが開いてると冷たい風が入ってくるから閉めてほしいわ」変えてみましょう。

子どもの失敗に目を向けずその行動の必要性に気づかせる事で、子どもの人格が攻撃されず親の気持ちを理解し、より協力的になるでしょう。

3 チャレンジを与える

 習慣的に使われている脅しの言葉に、「早くしないと置いてくわよ」とか「同じこと繰り返したらゆるさないわよ」などがあります。本当にそうしようと思って言うわけではなく、怖がらせて言うことをきかせようと思っているだけです。それより、チャレンジ的な言葉や、ゲーム的な励ましのほうが有効です。「大丈夫きっと早くできるから、やってみて」とか「次は、きっとできるわよ」「やってみよう!」など

4 命令するよりも選択させる

 子どもは、親に従うことを学ぶ必要がありますが、幼い頃から、状況が許す限り選択する機会を与えるとよいと思います。

公園から帰る時間になった時、まだ遊んでいたい子どもに、「最後の遊びは、滑り台とブランコどっち?」とか「宿題は、遊ぶ前?夕食の前?」と自分で選ぶ、決めるという体験と、もしうまくいかなかった時、自分の責任という経験は大きくなるにつれ、必要でしょう。、

5 子どもと一緒に行動する

 子どもと一緒に話し合ったり、子どもの活動に関わることも大事です。小さい子どもには、「手を洗いなさい」と命令するより、一緒に洗って、しっかり洗えているか確認することや、上手にできたら、そこでほめることができ、よい関係が続きます。子どもが、宿題をするとき、一緒に読書をしたり、静かに過ごすこともいいです。

地域の活動や、PTA活動にも無理のない範囲で、参加することもいいです。いろんな人とのコミュニケーションの見本を見せてあげましょう。

illu070.gifトライ
 自分を振り返ってみましょう。誰かに頼まれたことを、素直に行動できますか?

どんな風に言われたら、いいですか?誰かの言葉に傷ついたことがありますか?

肯定的な言葉で、話してみましょう。
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