マザーズクラス

Lesson 2 【子どもを尊敬(尊重)すること】
Respecting our Children

 一人の人間として子どもは尊敬(尊重)されるに値します。

 わたしたちは、子どもから尊敬されることを期待します。しかし、これは新しい考えかも知れませんが、子どもたちも同じく尊敬されるべきです。その権利をもっています。

cuts009.gif 聖書    (マルコによる福音書10;13〜16)
  イエスに祝福していただこうと、人々が、子どもたちを連れてやってきました。とこ ろが弟子たちは、じゃまだとばかり、彼らを追い返そうとしました。それをごらんにな ったイエスは、弟子たちをひどくしかりつけました。「子どもたちを、自由に来させな さい。神の国はこの子どもたちのような者の国なのだ。追い払うなど、とんでもない。 いいか。よく言っておくが、小さな子どものように神の国を受け入れる者でなければ、 決してそこに入ることは出来ないのだ。」それから、子どもたちを抱き上げ、頭に手を 置いて、祝福されました。               リビングバイブル

 親は子どもたちに、「〜してください」とか「ありがとう」と言うように教えますが、わたしたちは、子どもに対してどれくらい「どうか〜してください」とか「ありがとう」という言葉を使っているでしょう。その代わりに「あれをしなさい!」「これをしなさい!」「あれやったの?」「これやったの?」という言葉はよく使いますね。

 親として、基本的な問題の一つはなんでしょう?わたしたちは、いつも物事を親の観点から考えてしまう傾向にあります。子どもを尊重するためには、まずわたしたちが子どもの観点から物事を見つめ、考えはじめることが必要ではないでしょうか?

1 子どもの立場
 こんなことがあなたの家庭でも起こったことはありませんか?
 子どもが楽しそうに遊んでいます。あなたは、買い物に行こうと思っています。そして、子どもにそのことを話して、今すぐ靴を履いて一緒に行くようにいいます。今すぐにです。この場面で、お母さんは何を考えているのでしょう。それは『時間』です。すなわち、早く買い物を済ませて夕食の準備を始めることです。自分の子どもが、楽しく遊んでいてそれを続けたいと思っている事は考えていません。たとえば、10分後に、買い物に出かけようと思っていることを話して、時計やタイマーなどで説明をしておきます。
 また、公園で遊んでいて帰る時間が近づいたことを話し、「最後に遊ぶのは、ブランコ?それとも滑り台?」と声をかけたらどうでしょう。
 子どもに次に何が起こるのか、何をするのか、考え準備する時間を与えるほうがより主体的に母親の言うことに協力するようになるでしょう。

2 子どもの気持ちに敏感になる。
 想像してください。自分の娘がコーラスのコンサートに出かけるとき、あるドレスを着てほしいと思っていました。彼女を説き伏せました。でも、不本意ながらしかたなくそのドレスを着た彼女は、楽しそうではありません。わたしは何を考えていたのでしょう。彼女が可愛く見えること、他の人が「わたしの娘」を可愛いと思ってくれること。でも彼女がどう感じているのか考えていません。自分に置き換えてみるとわかります。
 また、子どもの立場や気持ちを尊重することとして、他の人の前で叱ることをさけることです。特に友達の前で叱ると、子どもに恥をかかせることになります。必要なら、その場から離れて、注意するなり叱るなりするべきです。

3 子どもと信頼関係を築く
 自分の子どものことを他の人に話すとき、その場に子どもがいるときは、気をつけましょう。わたしが可愛いと思った出来事でも、子どもは恥ずかしいと思っていることもあります。日本では、謙遜することも多いですが、否定的な表現は使わないほうがいいでしょう。「誰にも言わないで」といって話してくれた秘密は守りましょう。産まれながらわたしたちを信頼している子どもたちを裏切ってはいけません。
 注・子どもが不適切な行動をしたとき、悪いことをしたときは、隠したり、ごまかしてはいけません。なんらかの助けと指導が必要です。たとえば、盗み、いじめなど。子どもを守る必要があるときも誰かに相談しましょう。

4 子どもの持っている能力が伸びるために励ます。
 わたしたちは、子どもがどんな可能性を持っていて、どんな分野の才能を持っているのかを見分けるべきです。(むつかしい)
 そして、こどもが自分自身の力で探すことを許すことです。
 すべての子どもがピアノが上手なのではなく、女の子がバレエを踊り、男の子がスポーツマンではないのです。
 子どもが子どもらしくあることを許し、神様が与えられたひとりひとりの才能や可能性を伸ばせるようにしてあげることが大切です。

illu070.gifトライ
 1日1回以上、子どもを励ます言葉をひとりひとりに言いましょう。
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