ノミとは?
動物の皮膚に寄生する昆虫類の外部寄生虫です。

 代表的なものにネコノミやイヌノミなどがありあますが、現在見られるものはほとんどがネコノミです。ネコノミとはいってもネコにだけ寄生するわけではなく、イヌや人などあらゆる動物に寄生し、吸血します。 ノミには一定のライフサイクルがあり、動物に寄生するのは成虫で、10日間〜20日間。その他は卵、幼虫、さなぎといった形で2〜3週間を動物の近くの環境でひっそりと生活しています。(環境温度により変わります。)

ノミがひき起こす病気
吸血による皮膚炎
大量寄生では吸血による貧血
吸血時に体内に入るノミの唾液によるアレルギー
ノミは瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)を運んできます。(瓜実条虫は消化管に寄生する体長1mにもなる寄生虫で、人間にも寄生することがあります。)


ダニとは?
ノミ同様昆虫類の外部寄生虫です。

 主に見られるものはマダニ類で、草むらなどで、動物が通るのを待って寄生し、皮膚より吸血します。
 マダニは脱皮する度に吸血のために動物へ寄生します。幼ダニ/若ダニは3日〜5日間ほど吸血し、地上に落ちます。その後、脱皮をして成ダニになり、また寄生。1週間ほど吸血した後、交尾をして地上に落ちます。

ダニがひき起こす病気
吸血による皮膚炎
大量寄生では吸血による貧血
吸血時に体内に入るダニの唾液によるアレルギー

ダニはバベシア症/ライム病/Q熱/ダニ媒介性脳炎などの病気を媒介します。中には人間に感染する病気もあります。


おすすめ! 現在の主流はスポットタイプ
 ノミの発生が見られるご家庭ではスポットタイプを動物に使用し、環境にはスプレーなどを使用してみるといいでしょう。

 市販のノミとり粉やノミとりシャンプーなどは持続性がなく、使ったそのときだけの効果です。また、ノミとり首輪は首輪の下をノミが通った時だけ効くもので、匂いも強烈です。

イヌにはフロントラインスポット
仔ネコと仔犬にはアドバンテージスポット
をお勧めしています。この薬は、首筋に滴下するタイプで、滴下後に薬剤が全身の皮膚に広がります。薬の効果は1ヶ月〜2ヶ月持続します。即効性と持続性があり、最も確実な薬と考えています。

ノミ・ダニは年間を通して寄生します。特に3月〜10月の暖かい時期には大量寄生の心配があります。しっかりと予防をしておきましょう。
ノミ・ダニ予防