白翁は「静」と「動」の世界を他の制作の合間でも漆画で挑んでおりました。

「静」は各容姿の富士・静物・風景と傑作を残す中、「動」は轟音響き水しぶきが
跳ね踊り弧を描き起伏する波浪の山々…渦潮、波涛へと大作を発表続けておりました。197 5年通産省・運輸省・文化庁で主催された「海を描く現代絵画コンクール展」で
漆画100号「渦潮」が入選 その漆という難しい資材を自由に駆使した作品が審査委員
の度肝を抜いたのでした。注: 文字用の領域がありません!
日本画の範疇にあって工芸的分野を取り入れ、漆画・漆版画という全く新しい世界を築 き上げてきた。
その名声は国内・外を問わず、高松宮家、石橋、池田首相以下、広く政財界の著名人 がその作品を愛蔵、アイゼンハワー、ジョン・ケネディ元米国大統領、
インド、イラン、サウジアラビアなどの首相、国王と枚挙にいとまがない。
未完の作を完成せんと、奇跡的な病床からの復帰が数度、
その精神力、芸術家魂は正に耐久力数千年と言われる漆芸術の如くである。注: 文字用の領域がありません!
わがふるさとは日本 富士は日本人の心のふるさと

富士山麓に通うこと30有余年 自然風物 巨木礼讃

それを求めて東奔西走 漆画に表現して久し

漆芸術3000年 不変の誇りあり

芸術に国境なし
全身全霊と魂を打ち込め制作を続けた白翁は、制作前及び制作後と

毎日欠かさず敬虔なる雰囲気の中で般若心経をあげておりましたが、

作者のその心情の表れか佛陀に関する作品が数多く制作されておりました 。注: 文字用の領域がありません!
書・墨絵作品全て白翁の手による乾漆硯にて制作。

 独創の乾漆硯は強靭にして密で墨は細かに良くすれ、墨 色に七色の変化を覚す。

白翁の手による各種乾漆硯にて、白翁自らが和紙・布にて

 表現した多くの「書」・「墨絵」類は、軸装・額装され

 各方面で愛蔵されております。注: 文字用の領域がありません!
乾漆硯の漆の肌は強靭にして肌の密なること天女の肌の如し
心静かに名墨をする時、吸い付くがごとく墨色に七色の変化
を自覚す。

名墨礼讃・駄墨無用

そこより生まれる豊かなる芸術を楽しむ
人間には108の煩悩あり
一つずつ除去することによって菩薩への道は開ける
よってこれを洗心硯と言う注: 文字用の領域がありません!
渦潮になぞらえた白翁の記に「人生とは何か…波涛・逆波・渦の中にあるが如し。
時代の波に押し流され、波底に沈み二度と立ち上がれなければそれまでである。
常に努力し波頭に立ち自己を主張する事は、制作に生きる者の宿命であり誇りでもある。
波涛と渦…闘争の中の挑戦、激しい力と力のぶつかり合って起こる波涛と渦の現象は、
現代社会の如し。
右に巻くか左に走るかは、その力の当たり方によって定まる。
独創の藝術は歴史に挑戦する激動の世界。人生に在りて、勝利を得たる者が正しいと
主張する現代社会も、自然現象も似たり」とあります。 注: 文字用の領域がありません!
円筒の型を精密・微細に硬厚紙にて制作しておき、その各部表面及び全体を麻布で 張り

漆で固めていく。完全乾燥を見てさらに麻布を全体に漆で張り固め、乾燥しては

張り固めること数十回に及び形を成形していく。

乾燥の道程で型を外し、全体を堆漆し乾漆曼荼羅の形へと整えていく。

この繰り返し行程を更に数回行い長期により乾燥させる。

刃物の刃先が飛ぶくらいの硬さ・乾燥を見て表面を各種の布・紙ヤスリや

砥石で表面を平に仕上げていく。その後に白翁独自の乾漆ヘラ芸・指頭画の手法によ り

漆で絵画を表現していく。


ある面を表現後は時間をかけ完全乾燥し次の面の表現へと繰り返す。

長期間に渡り実に手の込んだ芸術品となっております。注: 文字用の領域がありません!
乾漆曼荼羅上に表現されている梅は白翁の今までの指頭画の作品とちょうど逆の
手法が用いられていて、梅が背景から抜け出して浮き上がって制作されているのが
特徴です。注: 文字用の領域がありません!
作者は制作の合間を見てよく各地に赴きスケッチ旅行をしておりました
桂浜もその中の1つで高知市南部、浦戸湾口の西岸に良く通っており
桂浜風景の各種の漆画を残しておりますが、その中に面白い作品も残され ております
それは墨絵作品で表現されており画面右に薄墨で桂浜海岸風景を表し、
左に画讃として次のような歌が描かれております

  月のない夜の桂濱    蟹が出てきて申すには

  恋をするなら今のうち  月が出てから恥ずかしい注: 文字用の領域がありません!
数百年生き抜いた巨木の中には、樹精が存在するものと、白翁は語っていた。

心の中で心経を唱えスケッチを繰り返す度に、現れた樹精が歓喜の舞を見せてくれるとも、語って いた。

その樹精を珊瑚に表現した作品。注: 文字用の領域がありません!
白翁アトリエ庭の隅々までも植えられておりました各種植物に向かって
生前、白翁は制作の合間でもスケッチを繰り返しておりました。
漆画手法による紅梅・白梅・臥竜梅・松・柿・石榴・竹・柳・菩提樹・桧・銀杏 など各号数の漆画 作品が残されております。
漆は冬場は硬くなるので火で漆を暖め使用。

その作業の折、漆が火に落ちじくじくと煙を上げ焼 けた後、

完全に固まり結晶が出来る事実を利用し高温乾 燥法を捕らえた。

摂氏200度の熱で焼くと漆の中にある不純物が全 部焼けて漆のみで固まる。

この方法で乾漆の壺を制作した白翁の前期の作 品。
注: 文字用の領域がありません!
蓬莱の里を求めて東奔西走、甲州の昇仙峡に遊ぶ。

谷川のほとりを歩き仙娥滝を経て覚丹峰の頂上に坐す。

太陽は燦然と輝き碧空心胆を洗う。

南アルプス連山霊峰富士を望む。

正に蓬莱の里昇仙峡を愛す。

この全景をまとめて乾漆硯の表、裏に乾漆ヘラ芸の技法 を持って完成す。
           
                
                           入山 白翁 の言葉 注: 文字用の領域がありません!
100号大の画面いっぱいに轟音が響き、水しぶきが跳ね上がっている。

弧を描いて起伏する波浪の重なる山々、うねりあがった頂点から陥没した

深部へと激しく落下する波。


この両者の激突が白蝋色の渾沌(こんとん)世界を現出させている。

底知れぬエネルギーの脅威が此処に見られる。

漆の黒く厚い層にまず竹べらで形状を描き、周辺を削り取りついで指頭で

色をつける。漆の強靭な粘着力と戦う竹べらに、画筆に勝る力感が

生じるのは自然であるし、指で描く漆の肌がこの堅牢・耐久性に手業の

温かみを加える事も当然であろう。

と、美術評論家三宅正太郎氏が絶賛された作品です。注: 文字用の領域がありません!
爽やかなる水中を謳歌する魚群と、陸上で快い微風にさえ

反応を示す草木を同世界で共に生存繁栄を夢見る幻影、

幻想を漆絵版画で表現した作品。注: 文字用の領域がありません!
能面の種類は実に多く、それぞれに名称の在る各お面が おのおの喜怒哀楽を
巧みに表現する面白さを漆絵版画手法で表現しておりました。

その中の古面・新鳥蘇であります。注: 文字用の領域がありません!
白翁は漆画制作の題材としてなるべく老樹を求め各地に赴き、
スケッチを繰り返し作品を完成しておりました。
岐阜県本巣郡根尾村に所在する天然記念物指定の薄墨桜(淡墨の桜) スケッチも
その中の1つでありました。
巨大な枝張りを支えてきたたくましい巨幹が、幾重にもうねってみえる
強靭なる生命力を、肉厚漆を駆使しヘラ1本で表現する。
正に老樹と共に生命をしのぎあう勢いでの制作を進めておりました。注: 文字用の領域がありません!
1982年、白翁78歳の折アメリカパサデナ市、パシフィック・エージア美術館に於いて

長期漆画展を開催。

開催中、ハリウッド・ユナイテッドテレビに出演し大いに、わが藝道を伝えました。

ちょうどこの頃、グランドキャニオン、ヨセミテ渓谷、ナイヤガラの滝などを巡り

作品制作準備を重ね次々に作品としたものです。 注: 文字用の領域がありません!
人生一遍の夢
萬事塞翁馬
権力の座十年
財力の座五十年
人命永くて壱百年
あとは菩薩に聞くとよ い

この散文を漆画に表 現した作


白翁の書や墨絵の中 に思想・感情を表現し た散文として好んで用 いた文であります。

僧が鉢を持ち経を唱 えながら(托鉢偈)各 地を行脚し米や銭の 喜捨を受けながらの 修行。

各地・道中の海や山 の景色、風物は全てこ れ佛。

丸い地球の中に各植 物がそれぞれの特色 を生かし、

争うことなく平和に育 成していく様をそっくり この画中に写し、

世界が一丸となりて仲 良く平和でありたいと の

作者の願いが込めら れた作品であります。注: 文字用の領域がありません!
http://vpack.www5b.biglobe.ne.jp/~iriyama/vpack12mail/index.html

http://www5b.biglobe.ne.jp/~iriyama/mail1/mail.html 注: 文字用の領域がありません!
白翁前期の作品です(1940年)

この制作方法は一本の鉄棒を中心にし て制作していきます。

鉄棒に各太さの幾通りのわらを駆使し、 硬く強く巻き叩きながら希望する壺型へ と

仕上げていきます。

原型完成後、澱粉質のものを煮て糊状 とし、それを壺上に厚く塗り固め乾燥さ せる。

その後に「漆さび」を壺型全体にへらで 幾重にも延ばし整えてから長期間乾燥 させる。

次に鉄棒の付いたまま焼入れをし、巻 いてあるわらを焼き尽くし漆のみの乾漆 壺を完成

させる。

この壺を研ぎだした後、壺全体を濃淡 色漆で表現し焼入れする。

更に漆の中央部に朱地漆を幾層にも塗 り重ね焼入れする。

後に透き通るまで磨きだします。

その見事な輝きと色彩を放つ朱地の上 に色彩漆で表現された白色の六弁花を

付けたこぶしが枝に鈴なりに咲いている 構図を配し、この壺の反対側になる側 面には

鈴型の小さい花を多数つけた白色すず らんが表現されている二方絵乾漆壺で あります。

この制作方法は一本の鉄棒を中心にし て制作していきます。

鉄棒に各太さの幾通りのわらを駆使し、 硬く強く巻き叩きながら希望する壺型へ と

仕上げていきます。

原型完成後、澱粉質のものを煮て糊状 とし、それを壺上に厚く塗り固め乾燥さ せる。

その後に「漆さび」を壺型全体にへらで 幾重にも延ばし整えてから長期間乾燥 させる。

次に鉄棒の付いたまま焼入れをし、巻 いてあるわらを焼き尽くし漆のみの乾漆 壺を完成

させる。

この壺を研ぎだした後、壺全体を濃淡 色漆で表現し焼入れする。

更に漆の中央部に朱地漆を幾層にも塗 り重ね焼入れする。

後に透き通るまで磨きだします。

その見事な輝きと色彩を放つ朱地の上 に色彩漆で表現された白色の六弁花を

付けたこぶしが枝に鈴なりに咲いている 構図を配し、この壺の反対側になる側 面には

鈴型の小さい花を多数つけた白色すず らんが表現されている二方絵乾漆壺で あります。

100号大の画面いっぱいに轟音が響き 、水しぶきが跳ね上がっている。

弧を描いて起伏する波浪の重なる山々 、うねりあがった頂点から陥没した

深部へと激しく落下する波。注: 文字用の領域がありません!
100号大の画面いっぱいに轟音が響き、水しぶきが跳ね上がっている。

弧を描いて起伏する波浪の重なる山々、うねりあがった頂点から陥没した

深部へと激しく落下する波。

この両者の激突が白蝋色の渾沌(こんとん)世界を現出させている。

底知れぬエネルギーの脅威が此処に見られる。

漆の黒く厚い層にまず竹べらで形状を描き、周辺を削り取りついで指頭で

色をつける。漆の強靭な粘着力と戦う竹べらに、画筆に勝る力感が

生じるのは自然であるし、指で描く漆の肌がこの堅牢・耐久性に手業の

温かみを加える事も当然であろう。

と、美術評論家三宅正太郎氏が絶賛された作品です。

奇抜なる立体的表現を出せる漆画技法を生かし、岩礁・奇岩・巨岩の制作を 続け

各地スケッチ旅行をしていた白翁が何回と目にした光景・・・・・

岩下に棲みつく蟹が起伏激しい岩肌を巧みに登り下る滑稽の様を、ユーモア 心も交え

作品の中に誇張し表現した作品です。 注: 文字用の領域がありません!
白翁作品の中で壺を題材とした作品が数多く見られます。作者は若き頃(昭和9年)
朝鮮楽浪発掘文化研究の為、渡鮮と共に朝鮮の壺を多く収集しておりました。
かなり名のある壺も多く収集したのですが戦時中、郷里の新潟へ安全を期し
作品と共に移動中、爆撃に合い全てを失いました。しかし作品としての資料は
手元に置いてあったため免れ各種壺のさまざまなる参考として生かされております。 注: 文字用の領域がありません!
実相寺境内に存するこの桜は、山梨県北巨摩郡武川村山高に存し、大正11年
国の天然記念物指定になった日本一大きな桜の木であります。
幹周りは13.5mの桜の巨樹であるけれど、幹の高さは2.4m、既に幹は大きな空洞と化し、
その幹の上部は朽ち果ていながら、毎年桜の花を咲かせている神秘的の
老樹であります。注: 文字用の領域がありません!
瀬戸内海に浮かぶ小豆島。高台に位置する真言宗宝生院で
緑を茂らせる柏槙の巨木。樹齢1500年以上といわれ国の天然記念 物となっている。注: 文字用の領域がありません!
白亜紀に絶滅したと考えられていたが、1938年に捕獲された。
全長約1.5m、体色は金属光沢を帯び青緑色。シーラカンスの諸器官は
現生魚類と異なる点も多く、脊椎動物進化の貴重な資料となった。
のちに生きたまま日本に公開された折、作者は日参しスケッチを繰り返し
作品とした。注: 文字用の領域がありません!
白翁アトリエ庭に、各種の植物が植えられておりその中でも菩提樹大木を作者はえらく気に 入っておりました。昼夜を問わず制作を重ねる白翁がひと時の休憩の間、
側近の人によく申していた言葉の中に「菩提樹の枝につるしてある瓢箪の中に
私自身が時々入り次の制作を考えているんだ」と楽しい夢を語っておりました。
作者の瓢箪による書画の中に

菩提樹育つ
人の訪うも 声無し
主は樹上の瓢中に在りて
夢を楽しむ

という添え書きを数多く残しておりますが、この作品はその中での珍しい
漆画作品で白翁自身が瓢箪の中で静かに瞑想しながら般若湯を楽しみ
次の作品創案にふけっている作品です。注: 文字用の領域がありません!
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アドレスhttp://www.5b.biglobe.ne.jp/~iriyama/
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白翁前期の作品です(1940年)

この制作方法は一本の鉄棒を中心にして制作していきます。

鉄棒に各太さの幾通りのわらを駆使し、硬く強く巻き叩きながら希望する壺型へと

仕上げていきます。

原型完成後、澱粉質のものを煮て糊状とし、それを壺型上に厚く塗り固め乾燥させる。

その後に「漆さび」を壺型全体にへらで幾重にも延ばし整えてから長期間乾燥させる。

次に鉄棒の付いたまま焼入れをし、巻いてあるわらを焼き尽くし漆のみの乾漆壺原型

を完成させる。

この壺を研ぎだした後、壺全体に漆を塗り高温で焼入れをする。

それを再度研ぎ出し更に朱合漆を塗り焼入れをする。この作業を幾度と重ね

最終作業として透き通るまで研ぎだす。更にこの壺全体に朱合漆を掛け金、銀粉を

豪華絢爛に撒いて梨の表面(いわゆる梨地)とした総梨地の長方形乾漆花瓶であります。

更にその上に白漆を中心部分に重ね塗り乾燥後その中心部分に再び幾種の色彩漆

を幾層にも塗り重ねる。

その都度焼入れを繰り返し乾燥させる。後方その各段階部分で塗り分けされた色彩層の

部分を作者の表現したき断層部分の色彩まで、研ぎ出し墨で波紋状に研ぎ出し

仕上げてあります。乾漆花瓶全体を三方に分けその面それぞれに紅梅・紫陽花・鶏頭の

3種を色彩漆で描いた実に豪華なる三方絵乾漆花瓶であります。注: 文字用の領域がありません!
全身全霊と魂を打ち込め制作を続けた白翁は、制作前および制作後と、毎日欠かさず敬虔なる雰囲気の中で

般若心経をあげておりました。

作者のその心情の表れで、仏陀に関する作品が多く制作されておりました。注: 文字用の領域がありません!
白翁作品の中で壺を題材とした作品が数多く見られます。

作者は若き頃(昭和9年)朝鮮楽浪発掘文化研究の為、渡鮮 と共に朝鮮の壺を多く収集しておりました。

かなり名のある壺も多く収集したのですが戦時中、郷里の新 潟へ安全を期し作品と共に移動中、

爆撃に合い全てを失いました。しかし作品としての資料は手 元に置いてあったため免れ各種壺の

さまざまなる参考として生かされております。 注: 文字用の領域がありません!



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