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プレイ日誌 3−2


謎のロシア人の正体に迫る日々。



2002年09月11日
 分量が増えてきたのでページを追加しました。

 コンテストが近づいてきたことで、出勤時間を遅らせてもらったというターニャ。こうしてできた
時間を使って、準備に取りかかるそうです。
 まず第一歩は作品の「イメージ固め」からだとか。卍固めの派生技じゃないですね。
 「風」という抽象的なものがテーマだけに難しいというターニャ。

「風」だもんなぁ、に続いて選択肢。
1.確かに抽象的だよね
2.無理だよ
3.テーマになりえないよ
4.シャレで攻めたら?

 単なる鸚鵡返しの1に加えて、頭っから否定する2と3じゃ、選択肢を用意する意味を感じません。
ちなみに「鸚鵡返し」は腕返しの派生技*1 じゃないですね。

  *1「腕返し(かいながえし)」相撲の基本技術のひとつ。頭を付けながら
片腕の肘を張って相手の背中を這うように上げること。これによって相手に
上手を取らせないことができる。

 んなことはともかく、4のシャレで攻めたらという選択には大きな魅力を感じます。
腐りかけの果物がとても甘い香りを出すように(笑)
 しかし、ターニャに天然以外のボケができるとも思えないので断念。普通に1を。

 作品の中にどうやって抽象的なテーマを盛り込むか。この課題にターニャは、明日美術館に
行くことで挑もうとしています。
2002年09月13日
 抽象的なテーマに形を与えようと、考えたターニャが出した方法は、
「美術館を観に行く」でした。
もちろん美術館の建物を見に行くわけじゃないですよ。芸術観賞でなにかヒントを得ようってこと
でしょう。
 そして、どこの美術館に行くのかにかなり迷ったらしい。今まで行ったことがないからという理由で
選んだのが「夢小樽美術館」 夢の世界を表現したアートがたくさん収蔵されているん
だって。

 でも、小樽に住んでて「風」をテーマに考えるなら、「裕次郎記念館」がいいと
思うんだが。
 何しろ、風速40メートルの男だし(笑)

 ともあれ、「頑張って勉強してきます」という彼女に選択肢。

「夢小樽美術館か」
1.どこにあるの?
   名前見れば、小樽にあるとわかりそうなものだが。
2.何があった?
   これから行くんだって。行ったこと無いんだからわからんだろうが。
3.面白そうだね
   まぁ、これが普通の答えだね。本音じゃ関心ないけど。
4.知ってるよ!
   いや知らないし。知ったかぶりして、じつは架空の設定だったら恥ずかしいしね。


 「面白そうだね」と選んだ返事のメールが「面白かったですよ」ってのは
芸がないなぁターニャ。

 それだけ見所はあったようなんですが。なにしろ、あの巨匠黒澤明監督が映画「夢」のために
描いた絵コンテが展示されていたとのこと。これは一見の価値アリアリでしょう。感動した
ターニャはじっと見入ってしまって、気がついたら1時間も過ぎていたそうです。

で選択肢。
1.何を作るか決めた?
2.何かいいアイディアが浮かんだ?
3.肩こってない?
4.無駄な一日を過ごした?

 最初に聞きたいというかツッコみたいのは3だったけどね。1時間も突っ立ってたら、君の場合
そのまま天に召されちゃうかもしれないんだから。
 とりあえず2にしてみました。

 絵に感動したものの、実はまだなんのアイディアも浮かんでいないという彼女。絵を見ながら
いろいろ研究してみたけれどしっくりくるものがなかったらしい。誰かの感じたものを参考にして
表現方法を学んでも、それは自分が感じて理解した風とはならないとか、
理屈っぽくそれでいて非論理的なことを語ってます(笑) 
よくある考えすぎの症状ですな。

「なるほど、じゃあ」に続いて選択肢。
1.風を感じてみたら
   そうそう。この方がきっとわかるよ。感じすぎると風だけじゃなくて風邪も感じるからご用心。
2.街に出ようよ!
   これもいいけどね。ちよっと俺の色じゃないかな。
3.風の音を聞いてみたら?
   さすがにこれは気障すぎる。
4.リラックス!
   と言われてリラックスできるやつはいない。

 つーことで1を。

 正解だってようで、既に完成したものを見て勉強するより表現したいものに直に触れて
体験して、想像することの方が大切なことを思い出しましたと、ターニャ大感謝。
いつも良いアドバイスありがとうございますだって。

 「早速明日は休みを頂いて感性を磨いてきます」というターニャ。

 おい、そのためだけに会社休むのかよ!
 いったいどこに行く気だ?
 つーか、ただサボりたいだけじゃないのか?
 そりゃ同僚も冷たくなるわ。ロシア人が働かないってのは本当だったんだなぁ。
2002年09月15日
 有給があるのかどうか知りませんが、とにかく仕事を休んだターニャが向かったのは
「毛無山」でした。本編の鮎との会話で出たところですね。展望台があって小樽市街を
見渡すことができるポイントなんだそうで。
 で、ここならば風に触れて風の声に耳を傾けることができるのではないでしょうかと彼女。

「毛無山展望所って」ら続いて選択肢。
1.どこにあるの?
2.とんなところ?
3.見晴らしはどうだった?

 今向かっているところだってのに、どんなところと聞くのは早いだろって感じもしますが。まぁ
どれを選んでも無難なので、2でどんなとこが聞きました。

 返事がふるってました。
 「毛無山展望所は、一言でいうと天使になった気分を味あわせてくれる場所です」

 天使になった気分ってどんなだよ!

 お約束でこうツッコんでおきますが、まぁ感受性の強い女の子らしい、ほほえましい表現ですな。
薫さんがこんな事言い出したら、何が狙いだと勘ぐってしまいますが。

 ずっと生活していた小樽の街が小さく見えて、自分の視野が広くなったような錯覚を
覚えたとのこと。ずっとそこで「風」について考えて、「木々のざわめきや葉ずれの音、人々の声や
生活の音、それら耳に運ばれてくるすべてが風の音といっていいのではないか」って思った
そうです。

「風が運んだ音か」
1.面白い考えだね
   理屈を持ち出さず、素直にこれ選ぶのががいいでしょう。
2.俺もそう思うなぁ

   嘘くせー(笑)

3.その考えはどうかなぁ?
   まぁそう言うなって。

 「葛城さんに面白いって思ってもらって嬉しいです」という可愛い
返事が来ましたよ。毛無山での印象を元に、作品のイメージをまとめているところで、
いい手応えだということです。何を作るか決めたら、最初に教えてくれるとのこと。

 次のメールのタイトルは「大分」
 大分県でも行ったのかと思ったら、「だいぶ」という意味でした(笑)

 作るものが大分決まってきたという話。「どんどんデザイン案が湧いてきていて、とても幸せを
感じています。葛城さんのおかげですけどね」とまぁ、これでもかと男に寄ったセリフ連発。
ちょっと媚びすぎじゃないのかぁ?


2002年09月17日
 最初に訂正というか追加。
 前回の日誌で、「何を作るか決めたら真っ先に教えてくれる」というくだりがありましたが、
それに続いて選択肢がありました。

1.楽しみに待ってるよ
2.それって俺を信用してくれているって事?
3.俺が一番じゃなくてもいいんだよ
4.別に教えてもらわなくてもいい

 3とか4って、薄情な話ですよねぇ。2でわざわざ確認するまでもないので1にしてました。


 で、ようやっとターニャが出品作品を決めました。

 それは、「風鈴」


 ベタ?


 そのまんま「風」って言葉が入ってるしねぇ。でも、俺は思いつかなかったし、いいんじゃないかな。
具体的には室内用の風鈴で、人が歩いたり、息をしたり、扉を開けたりすることで生まれる音と風・
風と音を表現したいそうです。
 「北海道で風鈴というと笑われるかもしれませんね。
実際私は風鈴を見たことがありませんし」と彼女は言ってますが、
北海道って風鈴が珍しいの? 

 風が吹かないってことはないだろうし、夏が涼しいからって使わないものでもないよねぇ。
むしろ最近の都会の方が、夏場は窓締め切ってエアコンフル稼働だから風鈴の出番がなさそう。
笑う理由がわかりません。

 で、「風が音に変わる瞬間って素敵だと思いませんか」とターニャ。
 これ、なかなかいい言葉ですねぇ。メモメモ。って、どこで使うねん(笑)

 この主人公は文学的表現に気付くこともなく「部屋用の風鈴か」に続けての選択肢。
1.素敵だね
2.芸術的だね
3.難しいなぁ
4.あんまり良くないね

 ここはストレートに1を。
 もちろんターニャは喜んでいます。試作品は思い通りに仕上がったので、まずはしのぶさんに
見せると言うことです。

2002年09月24日
 「素敵だね」という俺の返答に込められた、
「でも君の方がもっと素敵だよ」という情熱に気付いてか知らずか、
ありがとうございますというターニャ。


 しかし、「素敵」って妙な言葉ですよねぇ。
 誉め言葉なのに「敵」ってどういうことよ。
 「素の敵」?
 生まれながらの宿命の仇なんでしょうか。謎です。


 んなこたぁ置いといて、話を元に。
 試作品は思い通りに仕上がったので、まずはしのぶさんに見せに行った彼女。

 その反応は「コンセプトはいいけれど、完成まではもう一歩だね」というもの。
 ターニャ自身、デザインは気に入っていてもまだ改良の余地があるとのことなので、
「的確なアドバイス」と受け取っているようです。

 「しかし、今回ばかりは作品を見てもらうんじゃなかったと後悔しています」

 どういうことでしょうか。波乱の予兆か? 選択肢出現。
1.いつも頼ってしまうから?
2.自分が頼りないからかな?
3.しのぶさんはライバルだから?
4.自分の作品だから?

 2の「自分」がターニャ自身のことなのか相談されている俺のことなのか微妙なとこ。
 そもそもしのぶさんがコンテストに出るのかどうか知りませんが、3はターニャの性格から
すればなさそう。
 どれにしよっかなと思ってたら、なんとキー操作を誤って、4を押してしまった!
 すぐに「中止」ボタンを押すも、経験者なら分かるでしょうが、このゲームでは一度押して
しまったらもはや後のカーニバル。「ターニャさんはもう返事を書いてしまっています」
だって。
まぁ取り返しのつかないほどの選択じゃなかったからいいけど、皆さんも気を付けましょう。

 結局、自分の作品だからってわけではなかったようです。彼女が語る理由、それは、
「アドバイスをくれたときのしのぶさんが少し怖かったから」だそうです。




 どれ選んでも正解じゃなかったのかよ(笑)




 どうやらしのぶさんもコンテストに出るようで、出典作品がなかなか決まらずにピリピリ
していたようなんですね。悩んでいるのは私だけではないので、話しかけるタイミングとか
もう少し考えればよかったと彼女。

 俺からのアドバイスをくれてやる。













 空気読めよ!











そして、もう一人空気を読んでない奴がここに。
反省して後悔している彼女に向かって、この流れから
「しのぶさんがピリピリしてるって?」
って反応しやがった。続いて選択肢出現。

1.上手くいってないんだね
   いや、それは読めば分かるって。
2.アイディア盗まれると思ったのかな?
   相談される側がこうは思わないだろう。
3.しのぶさんも悩むことがあるんだね
   お前ほど脳天気じゃないんだよ主人公。
4.今回は自分で何とかしなくちゃね
   「自分」がしのぶさんのことだったら薄情な話ですが、きっとこれはターニャのことでしょう。

 ここは迷わず4ですね。

2002年09月29日
 いつがコンテストの締め切りなのか知りませんが、しのぶさんがけっこう煮詰まっているようです。
夜遅くまで工房に残って作業をしている姿を見てターニャが心配しています。
 何か手助けがしたい、けれどお節介はしたくない、とただ黙って見守るしかない状態で、
どうしたらいいんでしょうと訊いてきました。

「こういう時は」に続いて選択肢。
1.放っておくのが一番
2.気分転換を勧めたら
3.怒ってあげるのが友達だと思う。
4.一緒にアイディアを考えたら?

 1が正解だとしても、これ実行したら話としてはつまんないですよね。2か4でしょうね。
 つーかなぜ怒る? しのぶさんなんで怒られているかわからないまま謝っちゃいそうだぞ。
 無難な2を選びました。


 「思い悩んだときは気分転換が一番です」と、ここまでさんざん悩んできて悩みスキルが
上昇していたターニャならではの断言があって、時間ができたらさりげなく食事にでも誘うそうです。
その時間が無くて困っているような気もしますが、敢えて止めまい。


 で、ようやくターニャ自身もコンテスト出品用の作品が完成したそうです。
 今の技術を全て注ぎ込んで仕上げることができたから、出来上がりには満足しているとのこと。
それでもまだ至らないところが多いこともわかり、今後の課題も見えてきたと、タイトルを獲った
野球選手のようなコメントを出しました(笑)

「至らないところ?」に続いて選択肢。
1.デザイン力?
2.技術力?
3.創造力?
4.なんだろう?

 はて、これは難しい。
 弱冠16歳の職人なんだから技術力が未熟なのは間違いないところ。デザイン力はセンスの
問題だから、今回の作品の反応からするとまあまあなんでしょうけど、前回ブローチのデザインで
失敗しているしねぇ。創造力となると、才能があるのかないのかメールでなんかわかりゃしません。

 結局迷った挙げ句に、正直に4で訊くことにしました。

 本人によると、技術力もデザイン力もまだまだだけど、特に彼女が自覚しているのは
創造力不足というのが正解のようです。
 なんでかと思ったら、今回のコンテスト作品が完成してから見直してみたら、
「お手本としたものにあまりにもそっくりなのですから」だって。






ターニャ・・・・・












それパクリ。








 でもこの主人公はきっとわかってて問題をずらしてます。
「創造力か」に続いて選択肢。

1.それが一番ムツカシイんだよね
   うんうん。
2.努力しても手に入らないもんね
   その通り。
3.この時代に創造力は存在し得ない
   おーっ、なんかすごいこと言ってる。だけど、時代とか関係ないって。
4.特別なものじゃないと思うよ
   いや、やっぱこれって特別なものだと思うよ。
   だからこそいいゲームとクソゲーがあるわけだし。

 1か2を選んだんですが、どっち選んだのか忘れちゃいましたのでそれは次回の更新で。
2002年10月01日
 彼女が考えるに、デザイン力も技術力も訓練と努力で向上していくし、その進展も目に見える
形でわかるけれど、創造力はそうではない。だから特別だと感じるようで。デザイン力もなかなか
具体的に把握できないような気がするけど、まぁそれはいいでしょう。

 で、創造力不足を自覚するターニャとしてはそれをなんとかしたいわけで、映画や舞台や絵画を
見るのがいいとどこかで聞いてきた様子。何を見るのが一番いいのかと訊ねられました。

「そうだなぁ、創造力や感性を磨くにはこれを見るのが一番だよ」と言葉入力フォーム登場。

 「俺の瞳」とか書いてもなぁ(笑)
 これが実際の話だとして、具体的な映画とか舞台を勧めても、ターニャみたいな影響を
受けやすい娘だと、またパクることになりかねない。いっそ著作権の無い国に
移民した方がとか言ってはいけませんね。
 本題の創造力を育むものとは何か。
 私が小説とか書いててイメージが浮かばない時はこれを見てる、というものを入力することに
しました。
 笑わないように、マジだから。






「空と海」




 中国に渡って真言密教を学んだ坊主じゃありません。
 煮詰まったときは、空とか海とかって見てるとなんとかなりますよ。


 さてこの実感のこもった俺の言葉をターニャはどう受け止めるか?


 「そうですか。では気持ちを込めてじっくりと空と海を見てみることにしますね」

 わかってくれたのかどうなのか。
 じっくり見てたらよけい煮詰まるだろうに・・・・・
2002年10月06日
 さて、とにもかくにもパクリだろうと、とりあえず懸案だった作品は完成したターニャ。
 今度はしのぶさんのことを心配しまくっております。
 なんか最初っから、次から次へと心配の種を探しているような日々。
 君は何かを心配していないと物足りないのか?
 ひょっとして趣味?
 
 あげつらっていても進展しないのでメールに戻ろう。
 しのぶさん、まだ作品の提出ができていないとのこと。ターニャにはとてもてきぱきしている
先輩に見えていただけに、信じられないと驚いています。

 で翌日、仕事は休みの日だったけれどしのぶさんが心配で朝から工房に顔を出した彼女が見た
その衝撃的な展開は! ガチンコ風に読んで下さい(笑)





 控え室で寝ていたしのぶさんでした。床にはくしゃくしゃになった紙が散らばって。まだデザインの
完成型を決められずに悩んでいるようです。

 その紙がテイッシュペーパーだったらやだなぁとか思ってみたり。失礼。

 折を見て食事にでも誘ってみようと思ったターニャでした。


1.気分転換になればいいね
2.おいしい物食べておいでね
3.しのぶさん誘いに乗ってくれるかな?

 私まで心配すると暗い方向性になりそうなので3はパス。わざわざマズイもの食べに行くことも
ないので1を選択。


 で、早速に「折」とやらが到来したらしく、ターニャはしのぶさんと食事をしてきたとのこと。
そりゃよかったなと思ったら、
「最初はやらなければらないことがあるからと言ってなかなか了解して
くれなかったのですが、しつこく頼んで腰を上げてもらいました」だって。

 おいおい、それは全然「折を見て」ないだろ! 

 で、気分転換になればいいけれど、少し強引に頼みすぎたから逆に嫌な気持ちになっていないかと心配だそうで。

 ターニャ、わざわざ自分で心配の種ばらまくなよ・・・・・

で「う〜ん」に続いて選択肢。
1.大丈夫だよ!
   どのへんが大丈夫だ?

2.ちょっと失敗だったかな?
   そう思う。けっこうムカついてるんじゃないだろうか。

3.心配なら謝りに行けば?
   気分を害していたら、今更謝っても効果無し。更に余計な時間を取らせるだけ。

 とりあえず2にしました。
2002年10月13日
 お節介ともと取れるターニャからの誘いの後、しのぶさんは締め切りギリギリに作品を完成
させることができたそうです。
 食事に行ったことがいい気分転換になって完成させられたとお礼を言われて、彼女の力に
なれたと嬉し涙を流すターニャでした。

 ツッコミ連発の俺だが、こんな話までバッサリ斬ったりはせんぞ。
 まぁめでたしめでたしだ。

 で、翌日。またもピルケースが売り切れてしまったそうです。あまりの人気に店長も喜んで、
急遽売場の面積を大きくして賞品のバリエーションも増やそうと拡大路線に。で、今までは
「ガラスのピルケース」というまんまな名前で売られていたのを、正式な商品名を決めようという
話になったとか。
 彼女もいい名前を考えてはいるけれど、なかなか良い案が出ない、ということで主人公の出番。

1.ズバリピルケースでどう?
   ちょっとは考えろよ。

2.「ピルケース〜〜」がいいね
3.「〜〜ピルケース」がいいね
   〜〜の意味がわかんないぞ。意味もわからん。

4.商品名にピルケースって付けない方がいいよ
   これ選びました。「ピル」って日本だと、経口避妊薬のイメージ強いし。

5.ガラスのピルケースでいいんじゃない
   ガラスのジェネレーションみたいで、元春ファンとしてはこれはこれでイイと思うが。

6.うーん難しいね
   まぁ一般に、男は名前を付ける体験が少ないからなぁ。女の子はぬいぐるみやらにやたらと
  名前を付けるものだが。


 そうしたら、「葛城さんだったらどういう名前を付けますか?」ときました。言葉入力フォーム
登場。

 さて、どうしようかねぇ。
 薬を入れるという主目的に沿ったネーミングでは、用途を限定してしまって売れ行きが
伸びなくなりそうだし、気取っ名前が似合う賞品でもなさそう。
 ここはやはり、「このナイスな作品を作ったのはロシア人の私よ!」
アピールできるような名前がいいに違いない。
 ターニャはロシア人。
 ロシア人は共産主義者。
 共産主義者は革命。






 「革命1号」

決定。



 ターニャの反応は、「私はなかなかいいと思いますよ」だって。
気に入ってくれたようで何より。
続けて「その・・・なんと言うか葛城さんらしいですし」

 自爆?

 ええそうですとも。俺は冷戦時代が好きだったよ。

 ターニャはこの名前にしてくれるよう店長に相談しに行くそうです。

 それはやめとけ。


選択肢出現。
1.自信はあるよ!
2.自信はないなぁ
3.どうだろうなぁ
4.頑張って推してね!

 こんな名前を力説したら、あっという間に彼女の正体とか背後の組織とかがバレてしまいます。
 そうなったほうがネタとして面白いので4を選びました(笑)
2002年10月15日
 ピルケースの名称が決まったとターニャ。
 「革命1号」だそうです。

 誰か止めろよ。

 と思ったら、「最初は少し反対されたのですけれど、頑張って推し通しましたよ」
だって。その場の空気を想像するだに恐ろしい。
 職人たちの心をよぎる言葉はこんなでしょう。
 「ああ、やっぱり彼女は・・・・・」
 「日本に来たのは別の任務のためなのね・・・・・」
 「下手に関わったら公安とかに目付けられそうだな」

 さすがの店長も、あまり強引に主張する彼女に「ターニャらしくないね」と驚いたようです。
 「葛城さんの付けてくれた大事な名前だから」というターニャ。


 いや、俺は考えただけで、付けたのは君だ(をい)



 そんなこんなで「革命1号」の売場ができたそうです。エンドの部分を広く取ってもらって、
商品の下にはこのために用意した柿色のクロスを布いて、しのぶさんが書いてくれたポップを
飾って完成。でももっと手を入れて可愛く仕上げるそうです。

 「革命1号」を可愛くか。
 ムダムダムダァッ!とジョジョ風に叫びたいところだが、わりとロシア語ってのは
響きが可愛らしくなったりすることが多い。マトリョースカとかピロシキとかトロイカとかカ
チューシャとか。だから「革命1号」もロシア語に訳すればいい感じになるかも。


 ちなみにカチューシャとは髪飾りではなく、大祖国戦争(第二次世界大戦)でソ連が開発した
多連装ロケット発射機の通称。生産が手軽で短期に火力を集中できる点が優れており、T−34と
並んで敗戦を救った新兵器。現代では歩兵の防護が進んだ為効果は減衰しているのだが、
ロシア人は今でもロケットが大好きである。


 それはどうでもよくて、選択肢。
1.良かったね
2.ところでエンドって何?
3.ところでポップって何?
4.柿色のクロスなんて洒落てるね
5.俺だったらクロスは布かないな

 ここは話をふくらますためにも4でしょう。

 「誉めてくれてありがとうございます」と、ネタとしては期待ほどにはふくらみませんでしたが、
いい感じに仕上がったそうです。
 このクロスは、「柿色にするか紅色にするかどうか最後まで迷った」そうですが、
紅色だと隅の方に鎌と槌のワンポイントがハラショーになってしまいそう
なので、柿色でよかったと思うぞ。


 さて話変わって、「明日はコンテストの予選通過者の発表日」なんだそうです。
 もう提出した作品はどうすることもできないけれど、やはりどきどきするし、今夜は寝られないかも
しれないそうです。
 運河工藝館からはターニャとしのぶさんと柚葉先輩が参加しているそうですが、全員の予選
通過を願う心優しいターニャでした。
 つーか、柚葉先輩って誰?

「明日発表か・・・」に続いて選択肢。
1.俺もドキドキしてるよ
2.誰か一人落選したりして
3.こればかりはどうなるかわからないよね
4.大丈夫、全員予選通過してるよ

 そもそも合格率がわかんないのに、大丈夫も落選もありません。ここでターニャが落選すると
一気にバッドエンドになりそうなので、せめて彼女は通ってほしいとこですが。
 誰か落ちるなら「コンバットの法則」で柚葉先輩でしょうね。 

*コンバットの法則
 「コンバット」とはビッグ・モロー演じるサンダース軍曹が率いるアメリカ陸軍の分隊が、
 ヨーロッパ戦線を転戦する昔の連続テレビドラマ。この分隊では
「番組途中から分隊に合流してくる兵隊は
必ずスタッフロールまでに戦死する」
という鉄の法則があった。ちなみにオリジナルの分隊メンバーは誰も死にません。

 とりあえず1にしました。同じように心配していることをアピール。

 ちなみにこの日は、1日で4通ものメールが届いてました。彼女の最多記録ですな。


 さて心配してあげたメールの返事は
 「葛城さんもどきどきしているんですか?
 もしかして葛城さんもコンテストかなにかを控えているのでしょうか?」
 だって。

 わかっててすっとぼけてる・・・・んじゃないんでしょうね。
鈍いんですね。
天然ですね。


 「ドキドキしているのは」に続いて選択肢。
1.もうすぐテストがあるから
   社会人になっちまうとそうそうテストの機会もありません。
2.俺もコンテストがあるから
   サラリーマンにコンテストなんぞありません。
3.ターニャさんがいるから
   当然これでしょう。またボケられそうですが。
4.運動をした後だったから
   「どきどきしています」「俺もだよ」「どうして?」「運動したから」
   ・・・・・バカな会話だよなぁ。
5.別に理由はないよ
   なかなか渋いかもしれませんが、理由もなくドキドキしてたら
 それは動悸だ。


 「私がいるから、どきどきするのですか? どうしてですか? もしかしてそれば冗談でしょ?」
 と、カマトトぶった返事に続いて、「まだ予選通過者の発表がありません。
待たされるのって、本当に心臓に良くないですよね」だって。
 それは「とっとと選択肢を選んで返信しないと、死ぬぞ」って脅しですか?(笑)


 で、次のメールで3人とも予選を通過したことが判明。
 合格率は50%程度だったらしく、なかなか難関だったみたいですね。無理だと思っていたのに
本当に嬉しいですとターニャ。

1.おめでとう!
2.ターニャさんなら大丈夫だと思ってたよ
3.喜ぶのは早い、まだ予選でしょ

 日誌を書けない間に、1と3のどっちを選んだか忘れたので続きは次回に。
2002年10月27日
 どうやら前の選択肢では「おめでとう」とフツーに応じていたらしい。予選通過で気持ちが楽に
なったから、「これでよりいっそう落ち着いて仕事に打ち込めると思います」だって。
 「よりいっそう?」
 日本語間違ってるね。
 それは、普段落ち着いて仕事してる人が使う言葉だ。

 んで、今夜は全員の予選通過を祝って店長が食事に連れていってくれるそうです。粋な
計らいじゃないか。彼女も「きっと楽しい食事会になりますね」と喜んでいます。

 「食事会か」に続いて選択肢。
1.店長太っ腹だね
2.良かったね
3.いいなぁ・・・

 物欲しそうに3ってのは大人げないし、1を選ぶとかなりの確率で
「いえ、店長さんは太ってないんですよ」
脱力感溢れる返答が来そうなのでパス。2にしました。


 夕方になって、3人がコンテストに出した作品が戻ってきたとのこと。そこでしのぶさんの
出品作品を見せてもらったそうです。
 それは「大きな黒い壺」
 見た瞬間圧倒されたって。
 あれだけの大きさの作品を目立った歪みなしに作るなんて、しのぶさんの技術力はすごいって。





 さぞすごいんでしょう。





 だが思い出せ。


 今回のテーマは風だろ?
 でかくて黒い壺がどう風と関係するんだ?

 感心する以前にそこを聞けよターニャ。

しかし主人公は気にならなかったらしく、「圧倒されたのか」に続いて選択肢。
1.やっぱしのぶさんには勝てない?
2.技術力ならやればついていくよ
3.技術が凄くてもなぁ

 上のツッコミに近いのは3ですが、きっと好感度的には下方修正なので自主断念。
 2が優しく慰める系の答えなんだろうけど、やってれば上手くなるというほど単純な作業で
ヴェネチアングラスとか作れちゃうとも思えないので、やっぱり才能が要るんでしょう。
 現状をちゃんと見つめてみようってことで1に。

 すると「やはりしのぶさんには勝てません」と言うターニャ。しのぶさんは「数をこなせば
技術力は身に付く」と常々言ってくれているそうですが、今回のでかい壺など見ると、
いつになったら自分はこんな難しい作品が作れるようになるのだろうかと不安になるそうです。


 ここでふと思ったけど、ガラス製のでかくて黒い壺の用途ってあるかなぁ?
 売ってたら、みなさん買います?
 俺は買わない。

 
 さて翌日。店長に連れられて行った食事の話です。
 「マエレ」という地中海料理の店で、予選通過者のターニャとしのぶさんと柚葉先輩に、なぜか
林田先輩も加わって5人でお祝いって事になったとのこと。料理は美味しかったようですが、席上、
しのぶさんが気分がすぐれないってことで途中で帰ってしまったのがかなり
気がかりの様子。仕事にも来ていなくて、風邪でも引いてしまったのでしょうかと心配しています。


 確かに心配だ。
 精神的なものかもしれないし、現実的な悩みを抱えているのかもしれないし、体の具合が
悪いのかもしれない。ああ心配だ。


1.マレエでは何を食べたの?
2.マレエってどこにあるの?
3.マレエってどんなお店?
4.しのぶさんは大丈夫なのかな?




 3つまでもが食事の話かよ!




 この流れで「ラザーニャがとても美味しくてー」とか盛り上がってどうするよ。
 選択肢を読むために画面スクロールしてて、職場にも関わらず笑っちまったぞ。
 もちろん4にして返信しました。


 そして次のメールでは、「ついさっきしのぶさんが出勤してきた」そうです。しのぶさんが遅刻を
するんなて初めてで、よほど気分が悪かったのでしょうかと気遣うターニャ。仕事にも身が
入っていないようだし、外は寒いし大事をとって家で休んだ方がいいのにと心配しきり。

 なにしろ、このメール届いたの夕方の4時半。
 豪快な遅刻だなぁ。

 それにしても、話を聞くにつれ、しのぶさんの深刻ぶりは悪化する一方。
 本気でで大きな問題を抱えていそうです。


「そうか、ところで」に続いて選択肢。
1.マレエでは何を食べたの?
2.マレエってどこにあるの?
3.マレエってどんなお店?




 ここで「ところで」かよ!
 まだこの店の話すんのかよ!
 しかもしのぶさんの選択肢ないし!


 どれ選んでも空気を読めない奴と思われるでしょうけど、C・B・Sみたいに選択肢を
流すってわけにもいかないよなぁ。返事しないでいて再送されても困るし。
 しょーがないので少しでもターニャ本人に関わりのある1にしました。

 「『マレエ』地中海サラダとトルコスパゲッティをいただきました。
 あっさりとしていて、普段あまり口にしたことのない味付けですごく
美味しかったですよ。
 林田先輩の話ですと、最高のスパイスや食材を独自のルートで
仕入れているのだそうです。

 それはそうと、しのぶさんですがお昼に遅刻して来てから1時間も
しないうちに帰ってしまいました。
 やはり病気なのでしょうか? すごく心配です」


 本当に心配してんのかよ。
 どう読んでも、食い物の話の方が詳しくて力が入ってるぞ。 
2002年11月03日
 しのぶさんのことはまるで進展しないまま、コンテストの最終選考会に向けて、課題が発表
されました。
 「柿を盛る器」だそうです。
 今の季節にはちょうどいいですな。
 予選のように抽象的ではないから形はイメージできるけれど、他の人との違いを出すのが
難しそうだとターニャ。

1.今回は簡単そうだね
2.今回はより難しそうだね
3.しのぶさん達はどう思ってるかな

本選となれば選考基準も厳しくなるんだろうってことで1を。

 彼女も「日々使うものにどう個性を出すか」という点に難しさを感じているようです。器自体は
仕事でよく作っているから、技術的にはさほど苦労はなさそうなんですが。

「自分なりの個性か」に続いて選択肢。
1.個性は必要だね
2.個性なんか本当に必要なんだろうか?
3.物を作るって難しいんだね
4.そんなの簡単!

 普通に行けば1とか3なんだろうけど、ターニャに合わせていると、どんどん深刻になっていくから、
ここは彼女の背中を押してやる意味で、景気良く4にしてみました。

 最近彼女は、「自分なりの個性」が作品に一番必要なのではと思っていたそうです。それを
どうやって出すかがわからない。「葛城さんは簡単に表現できるのですか。羨ましいです」だって。
なんか気持ちが伝わってないなぁ。

「ところでターニャさんが作っているのは」
1.商品なの? それとも作品?
2.哲学を感じるね
3.なんだかワケわかんない

 この主人公の電波っぷりが明らかな2とか3の選択肢ですが、1がわりといいとこ突いてます。
これは一度訊いておきたいところです。

 彼女は、私に訊かれるまでどっちなのか考えたこともなかったという返事。販売されるんだから
当然商品だけど、自分で表現したいこともあるから作品でもある。そう考えると、今まで漠然と
やってきた自分が心配になります、だって。

 また心配モードに入ってしまった。
 お前は心配星人か。

 挙げ句に、次のメールではこのことを店長に相談しに行ってます。普通の店長なら「いいから働け」って言うところですが、この人は親切です。「それは見る人・触れる人によって変わるもの」と
答えてくれてます。
 絡まれると面倒だから適当にあしらったようにも見えますが(笑)

 彼女は店長の答えに納得して、自分が作った物に自分で意味を付けてもしょうがない。それは
買ってくれた人が決めるものだから、と、また一つ大事なことに気付けたことを喜んでいます。

 私は違うと思いますがね。
 自分では「作品」だと思って作るべきでしょう。その結果、商品として扱われたら作品としての価値がなかったんだということになる。ただ「商品」を作るなら機械で作った方がいいわけだし。

 まぁ、こんな話はらぶらぶ路線に繋がらないのでどうでもいいですが。
2002年11月06日
 運河工藝館ってのはいい職場ですね。
 コンテストの最終選考会が近いから、今のうちに休みを取るようにと店長が薦めてくれた
そうです。
 「少し甘えて」とはターニャの表現ですが、心遣いを受けて休んだ彼女は、行きたいと思っていた
「豊平峡」に向かうことにしたそうです。

「豊平峡か・・・」に続いて選択肢。
1.行った事あるよ
   ないっす(涙)
2.何があるの?
   知らないっす(涙)
3.有名だよね
   聞いたこともないっす(涙)
4.どこにあるの?
   北海道じゃなかったらびっくりですな。
5.ところでコンテストはいいの?
   せっかく休もうってのに、無粋もいいとこです。

 どうして彼女がここを選んだのか、その真相を暴かんと、2を選択。
 つーか、安楽椅子の北海道マニアたる私もマジでここ知らないんですけど。

 そしたら、「ダム湖」「紅葉」が見られるところなんだって。
 この時期にプレイしててよかったなぁ。冬とか春にやってたら、
豊平峡って南半球にあるの? とかツッコミ入れてしまうところでした。
 札幌から地下鉄に乗り換えて行くようですが、そんなに札幌の市街地に近いの? そんなとこに
ダムがあるとは驚きです。さすが北海道。
 ターニャは本格的なダムを見るのは初めてだそうで、楽しんできますだって。

 ダムって、何して楽しむものなんだろうか。
 彼女の場合は森林跋渉訓練とか潜水訓練とか、任務に必要な能力の維持でも
するんでしょうが。

1.ゆっくりしてきてね
2.楽しんできてね
3.気晴らしになると良いね
4.何かヒラメキがあるかもね

 1から3はどれ選んでも一緒かなあ。4は、言ってしまうとひらめかないような気がするのでパス。
いつも心配ばかりのターニャにしてほしいのは、純粋に楽しむことってわけで、2を。

 結局どれ選んでも大差なかったらしく、次のメールでは豊平峡帰りに札幌市内に寄った話に
変わってました。行ったのはみなさんおなじみの大通公園
 彼女もここが大好きなようですね。緑、噴水、そして特にお気に入りなのがテレビ塔前の
広場なんだとか。

 俺と鮎が愛を語り合い、葉野香とキスをしたところだな。

 彼女はそこのベンチに座って周りの人々を見ていると、時が過ぎるのも忘れるほどだとか。
 このメールを打ったら帰ります。
 今日はとてもリラックスできた素晴らしい一日でした、とシメ。
 そりゃいいんだけど、ターニャ、今から帰るってメール届いたの朝の8時半

 朝帰りかよ!

 朝方まで外国人の女が公園にいたら、街娼と間違われるからもうしないように。

「リラックスできたんだ」に続いて選択肢。
1.よく寝られそうだね
2.良かったね
3.これで作品に打ち込めるね
4.大通公園にさっぽろテレビ塔 いつか行ってみたいな

 ここは本音でもあり、「じゃあ一緒に」という返事を期待して4を。
2002年11月17日
 朝っぱらから、「聞いてください!」というお願いモード。
 とりあえず順を追ってメールを紹介しましょう。

 「覚えていますか? さっぽろテレビ塔前の広場が好きだという話をしましたよね」
 ああ、確かにしてたね。昨日のことも忘れたと思われるとは、俺も見くびられたものだぜ、なぁ。

 「今までずっとなぜ好きなのか考えていたのですが、理由はわかりませんでした」
 別にずーっと考えるようなことでもないんじゃないの?

 「それがさっきふとわかったんです。
 それは『一体感』だったんです!」










 ハァ? 

 意味わかんないよぉ(今坂唯笑風に)

 
 とりあえず選択肢が出たから、そこでなにかわかるかもしれん。
「一体感?」
1.どういうこと?
2.どうしてそんなに興奮してるの?
3.何と何の一体感?

 やはり主人公もワケわかんない状態です。
 どれ選べっちゅうねん。
クスリキメとるんちゃうかこのアマと問い質したいところです。

 しかもこのメール届いた日はかなり忙しい日だったので、どれにすべきか考える暇もなく、
午後になった途端に再送してきやがりました。

 俺は働いとるんじゃあこんガキィ!

 とは言いませんが、もう少し時間くれよターニャ。
 まぁ、こんな電波な話に真剣に向き合ってもしょうがないので、端的に1にしました。

 返事では「すいません。いきなり言われても何がなんだかわからないですよね」と、さすがに
自分の電波っぷりに気付いたようで謝ってきました。
 きっと自分が近づくとテレビの画像が乱れるのでわかったんでしょう。

 で、彼女の説明するところによると、何でさっぽろテレビ塔の前が好きなのかを考えて、
そこに何があるのかを思い出してみたと。

 テレビ塔。
 花。
 草木。
 噴水。
 人。

 これだけ聞くとごちゃごちゃしたイメージを持つけれど、
大通公園では、まるでずっと昔からそこにあるかのような一体感がある
んだそうです。


 ふむふむ。
 なるほどね。
 って、さっぱりわかんねーよっ!

 テレビ塔なんざ、たいていの県庁所在地にあるわいっ!
 花壇も噴水もなっ!
 シベリアじゃないんだから人だっておるわっ!
 東京タワー見せちゃろうかっ!
 だいたいテレビ塔も噴水も、何十年も昔からあるっつーの!

 ・・・・・ぜえぜえ。
 もはやネタとしてのツッコミじゃなくて、マジで何言いたいのかわかりません。
選択肢が出現しましたけどねぇ。
「ええっと・・・」

1.だから?
   いいかげん、主人公も苛ついてきたようです。

2.訳がわからない
   つーか、わかりたくないな。

3.なるほど・・・・・
   ひょっとしたら好感度アップのためにはこれがいいのかもしれませんが、ごめんターニャ。
   俺と君とは別次元の存在だったよ。

 諦めのため息をつきつつ、1を選択。

 「大通公園も札幌テレビ塔(注:ここで突然「さっぽろ」が札幌」に変わった。原因不明)も、
あそこにあるものはどれも、派手じゃないばかりか何かを競えるものでもない。
 気取らない、お互いが意識しない、そういった何気ないものが暖かさを私に
与えてくれたんじゃないかと思います。
 これを次の作品に何とかして入れ込みたい。そう思ったんです」

 で、選択肢無し。
 これがオチですか。

 きっと、宗教の勧誘受けているときの感覚ってこうなんだろうなぁ・・・・・

 いや、なんとか理解できなくはないんですよ。意図的に組み合わせるのではなく、自然に
調和しているものが持つ暖かさを、作品に表現したいってことを言ってるとすればね。
 頼むから、そういうことにしてくれ。
 もう勘弁して下さい。

 しかし、「派手じゃない」とか「競えるものでもない」とか、
北海道の観光資源に向かって
えらく失礼なこと抜かしてやがりますなこのロシア娘(笑)


 で、翌日。一日かかって、最終選考会に出す作品が完成したそうです。
 「派手ではなく、特に美しくもないですが、大地をイメージした柿を盛る器です」だって。
 彼女の心の中でこれは器ではなくて、果物が自然に落ちた状態を表現したんだとか。
 初めて、自分の心の中を表現できた。
 作り終わって、「今の私の全てを出し切った」ような気がすると言っています。

 柿ってのは、自然に落ちる頃には熟しきって食べられたもんじゃないと思うが。
 
 しかしこれ以上ツッコむ気力もなくなったので次回へ。
2002年12月15日
 最終選考会に作品を提出してきたというターニャ。
 自分のやりたいことを全て出し切ったから、何も賞をもらえなくても悔いはないと
言い切っています。爽やかな高校球児のようですね。
 同時進行している梢っちとえらい差だ(笑)

「悔いはないか・・・」に続いて選択肢。
1.清いね
2.羨ましいな
3.でも賞は欲しいでしょ?

 まぁ本編でも、さほど物質欲とか名誉欲とかなさそうな感じでしたし、わざわざ
3と言うまでもないでしょう。1も謙遜するでしょうから2に。
 少なくとも、俺は賞が欲しいぞ。いや賞はどうでもいいが賞金が(笑)

 作品を提出してから、ホッとして気が抜けてしまってるという彼女。
仕事をしていてもぼーっとしてるみたいです。それは危険だろう。特に周囲の人たちが。
 発表はまだだし、通常の仕事はコンテストに関係なく来るのだから頑張らないとと
自戒してます。
 で、先の私の回答の話に。
「ダメですね本当に、私って」
 いきなり得意技の自己否定
「その、葛城さんは『羨ましい』とメールに書いてありましたが、それは賞に対する
執着心がないという意味でしょうか?」

「執着心? うーん」に続いて選択肢。
1.そうだね
2.ちがうよ

 ここでこういう選択が出るのは、なんか重大な分岐になりそう。
選んだときはわりと1な気分でしたが、「いや、俺は君が全てを出しきって
満足できていることが羨ましいと思ったんだ」後出しジャンケンをして、2を。

セコイって言うな。

「そうですか、執着心ではないのですね・・・」とターニャは意外そうです。
「ちがうよ」という返事が戻ってくるとは思わなかったらしい。
 本当は、自分が満足して作り上げた作品で賞をもらえたらいいなと思うようです。
もちろんそうなったらとても嬉しいと。
 けれど、賞に執着はしない。
 「賞より素晴らしいものを私は手に入れましたから」

1.そうだね
2.本当に本当?
3.それは何?

 いよいよ、クライマックスが近づいてきたような展開です。
 1か3か迷いましたが、「ずっと君を見てきた俺にはわかってるぜ」というノリで1を。

2002年12月30日
 ターニャの言う、「賞よりも素晴らしいもの」とは、心の底から作りたいと思ったものを
形にできた事でした。ガラス工芸家として、今回ほど満足感を味わったことはないと言います。
 まだ技術が足りなくて完成度には満足していないけれど、悪いところが分かっているなら、
次はそれを直していくだけですと、今までと違って前向きになっています。

 しのぶさんの作品を見せてもらったターニャですが、まだ真似できない技術を使った、手触りの
良い素晴らしいものということです。力量の差に、言葉もないそうです。絶対優勝してほしいと
言っていますから、よほどいい出来なんでしょう。

「しのぶさんに優勝してほしいか」
1.そうだね
2.ターニャさんもね
3.他の人はどうなんだろう

 そういえば、しのぶさんの他に柚葉先輩という人もいたはずですが、どうなったんでしょうか。
 きっとしのぶさんが優勝で、ターニャが奨励賞みたいなのを貰うんでしょうが、それでも1は
ちょっと冷たい。2にしました。

 「私ですか? 何度も言っていますが、私は本当にいいんですよ。
 でも、葛城さんがそう言ってくれるのは嬉しいですよ」

 この言葉も、今までとは違いますね。
 「私が優勝なんて有り得ません」と自己否定&全否定ばかりしてましたが、
「いいんですよ」と言いつつも「嬉しいですよ」と、かなり余裕を感じます。
 彼女も成長しているんでしょう。体型以外は(笑)

 さて、この翌日がコンテストの発表会だそうです。もちろん彼女も行くとのこと。

1.何時から?
2.どこであるの?
3.緊張するね
4.ターニャさんのこと応援してるよ
5.俺も興奮するよ

 お前が興奮してどうする主人公(笑)
 ここは優しく4を。まぁ、結果発表の場で応援されてもどうなるもんでもないでしょうが。

 「私の応援なんて本当にいいんですよ。
 ですが分かりました。葛城さんの温かい気持ち受け取らせていただきます」

 ここでも、成長したターニャの姿がかいま見えますね。

 で、いざ当日になったら自分に望みがないと分かっていても緊張するものですねとターニャ。
 今朝は水も喉を通らなかったそうです。

 水も飲めない精神状態って、緊張してるってレベルじゃないぞ。大丈夫かターニャ。

「緊張する?」に続いて選択肢。
1.どうして?
2.望みは捨ててないって事だね
3.頑張ってね!
4.何でもいいし、口に入れた方がいいよ

 本音では「私のもなかなかイケてるから、優勝もアリじゃなくて?」とか思っているか
どうか確かめるために2を。

 しかし、彼女は望みを持っているのかどうかも、自分の中で整理ができていないそうです。
 ともかく発表会が始まります。展示会の準備を手伝って、終わったらメールしてくれるとのこと。

 「あの、葛城さん、私どうしたらいいのか・・・
 その、とても信じられないことですが、私の作品が優勝だそうです。
 私よりすばらしい作品はたくさんあったのに、なんというか本当に信じられません」

1.おめでとう!
2.凄いね!
3.運が良かったね
4.嬉しくないの?

 優勝かよ!
 安直な展開・・・とは言うまい。きっと荒削りな中にも光る何かがあったんでしょう。
 素直に1を。

 受賞して、運河工藝館のみんなからお祝いを貰ったそうです。とても嬉しかった、のに、
全く実感が湧いてこない。むしろ考えれば考えるほど、納得がいかないと言っています。

「納得いかない?」
1.素直に喜んだ方がいいよ
2.優勝を辞退したら?
3.どうして?
4.優勝した・しないを決めるのはターニャさんじゃ無いでしょ!

 4は、えらく鋭いツッコミだなぁ。その通り。さすが主人公。やるときはやるぜ。
でも、ちょっと厳しいのでパス。
 辞退したら、じゃ何のために出場したんだって話になるのでまずい。
 ここはやはり掘り下げるために3でしょう。

 彼女の返事によると、納得いかないのは自分のよりもっと素晴らしい作品が評価されずに
いるから、なんだそうで。
 きっとしのぶさんのを念頭に置いているんでしょう。しかしまぁ、良い物が優勝するとは
決まっていないのがこの世界。クライフのオランダもジーコのブラジルもワールドカップで
優勝してないわけですから。

 で、急展開。

 「葛城さん、その、急にこんな事を言ってきっと気分を悪くするかもしれませんが、
 メールの交換をしばらくやめにすることはできませんか?」

 いよいよ、来るべきものが来たな。

1.どういうこと?
   ここはこう問い返さないとね。
2.イヤ!
   だだっ子かよ。
3.俺のこと嫌いになった
   なぜ疑問形じゃないのだろうか。なんか女々しいな。
4.わかった
   とだけ言って去っていくってのは、格好いいねぇ。ハードボイルドだよ。
   でも普通は冷たいとしか受け取られないんだろうな。

 「本当に勝手な話をしてごめんなさい。
 突然あんなことを言った理由は、今回のコンテストで自分の実力不足を
痛いほど思い知ったからです。
 これからはもっともっと真剣に勉強して、早く時分の作った作品に対して
自信が持てるような一人前のガラス職人になりたい・・・。
 確かにコンテストでは優勝できました。でもそれは私の力じゃない。
 葛城さんのお陰なのですから。
 私、このままじゃダメなんです」

1.思い込んじゃだめだ
2.優勝したのはターニャさんの力だよ
3.もしかしてメールは足かせになってた?

 かなり思い詰めている感じの文面なので、1に。

 「心配してくれてありがとうございます。
 私は大丈夫です。
 一人で思い込んで、悩んで、落ち込んで、どんどん悪い方へ考えていく、
そんな風にはもうなりませんから。
 『このままじゃダメだ』というのは、前向きな思いなんです。
 そう思えるようになったのも葛城さんの優しい気持ち。
 それはとても感謝しています。
 ですが、このまま葛城さんに甘え続ける訳にはいかないんです」

1.もっと甘えてくれていいんだ
2.わかった・・・
3.甘えてなんかいないよ

 これが最後の選択肢でしょうか。
 ずっと進めてきて、その集大成として選ぶなら、2しかない。
 これまで何度もネタにしてきた彼女の悲観的な考え方や態度が、なくなろうとしている。
 なくしたいと願って、彼女は一人になろうとしている。
 ならば、男にできることはひとつしかない。

2003年01月05日
 「無理なお願いを聞いてもらって、ありがとうございます。
 本当のことを言うと、夕焼けのように温かくて手を伸ばしても届かない、
そんなあなたの優しさにずっと包まれていたかったです。
 でも、満足のいく仕事ができるようになるまで、自分の力だけでガラスに
向き合いたい。そして私の成長した姿を見て欲しい。
 ですからさよならはいいません。また会う日まで!
 葛城さんの事は絶対に忘れません」



 ターニャ・リピンスキー編、終了しました!



 エンディングのレベルとしては、中程ってとこですかね。大好きだとも言ってくれませんでしたし。
彼女の場合は、何度も再送になってしまったメールがあったのもマイナス要素なんでしょうが、
それ以前に選択肢を選ぶ際に、わりと面白がって決めてたことが好感度が上がらなかった
主な原因のような気がします。

 シナリオとしては鮎に近い、夢に向かって頑張るぞってな話でしたが、ガラス細工というあまり
広がりようのないネタのせいか、淡々と進んでいきましたね。話に起伏がない分、ターニャのメール
そのものにツッコむしかない場合が多かったです。別に愛がなかったわけじゃない、と思う(汗)

 日誌のネタにしようと思わなければ、純粋で生真面目な女の子との交流になったのでしょうが、
どうも単なる電波娘の闘病日誌みたいになってしまってかもしれない。と反省もしておきます。

 がんばれ、ターニャ。


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