あとがき、のようなもの





あ〜〜〜〜〜〜〜終わった!

長かったなぁ。
連載開始が99年5月の下旬だったから、2ヶ月以上
かかったってことですね。

まず最初に、ここまで乱文悪筆に耐え、読み続けてくださった
あなたに感謝します。
読者の応援がなければ、ここまで真剣に執筆は続かなかった
でしょう。さらさらとストーリーが進んで、あっさりと
終わっていた可能性が高いです。
でも、新しい章を連載するたびに温かいメッセージを頂き、
ときには本家BBSで宣伝してくださった方なども
いらっしゃり、少しでもいいものに仕上げようという
意欲だけは涌いてきました。
ここまでできたのは、皆さんのお蔭です。

さて、自分で自分の作品を解説するのは表現の未熟の
なせるところですが、注釈しておくことなどもありますので
いろいろ書いてみます。

鷹条の過去、あれはいささが重たすぎたかも。
怪我の治療期間なんかはプロ野球選手の例なんかを
参考にしたんですけどね。
夏編の最初のシーンが、鷹条の学校が敗退した日です。

夏編で彼がテレビで高校野球を無言で見るシーンなんかを
出したので、ヒントになったかなと。
あれが8月7日。甲子園は6日ぐらいの開幕が
普通なので使いました。
テレビのある店を避けるのも、関連のニュースとかを
見たくないからです。
あと左手の傷ね。
葉野香を鈴本から助ける時とかにも伏線は引いたけど、
わかんなかったかも。

こんなことも含めて、もう一度だけでいいから
最初から通して読んでもらえたら言うことありません。

実際にああいう事件がどこかで起こったというわけでは
ないです。全部想像。モデルとかもなし。

つらい過去を背負った彼と、彼女が互いの存在によって
癒し癒されるというのが最大のテーマ。
夏編では葉野香が変わり、秋編では周囲が変わり、
冬編で鷹条が変わっていったわけです。

通じて回想すると、やっぱり函館でのシーンに
一番時間がかかりました。
葉野香の告白とか昼間のデートとか。

夏編で鷹条が話したアーティストの話。
あれは佐野元春さんのことです。本で読んだの。

秋編で「誰かが言っていた」というのは尾崎豊さん。

あと冬編での歌。浜田省吾さんの「初夏の頃」って歌。
歌詞が状況にぴったりだったので
いささか無理があったのですが使いました。
いい歌なんだよ。これ
同名のアルバムに入っているから、一度聴いてほしい。

函館山最後のシーン。
キスシーンでも演出しようかと思いましたが皆さんの
想像にお任せします。

かなりこっぱずかしい表現とか文が随所にあって、
自分でも苦笑するしかないです。
あのクリスマスカードはやりすぎた(大笑)。

冬編自体が、ゲームのリプレイとは大きく違ったものに
なりました。
メルヘンな葉野香もいないし路面電車なんか出てこないし。
ま、あんなに気持ちが盛り上がっていたら
初日の札幌デートで告白されて終わってしまうので
仕方ないですね。

気が向いたら春編や大学での二人を書くかもしれない
ですが、だいぶ先のことになりそうですね。
さんざんこの二人には試練を与えてしまい、
あとはただ幸せになってほしいので。

際限がないので、このへんにしましょうかね。
また、新しいものを書いていきます。
応援してくれると嬉しいです。


1999年8月4日
irishman@北海軒常連の会代表幹事


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