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以前、私はお得意先のフジタカヌー研究所というところの『Mini Paddle』という機関誌に上記の題名で投稿したことがありましたがこのページでも一部改編いたしましたが同じ内要の文面をのせておきたいとおもいます。
日頃から環境保護をとなえる方々が原生林および熱帯雨林の伐採がCO2(二酸化炭素)増加による地球温暖化の一要因かのように論じているのをみるにつけ、これは本当だろうかという疑問を感じておりました。皆さんはどう思っておられましたか?。はたして材木の伐採がCO2増加の一要因でしょうか。答えは否です。いま仮に1億トンの木材を有する原生林があったとします。その原生林が100年後何トンの木材を有しているでしょうか。1億トンです。つまり原生林は数千年前からその保有炭素量は変わらないのです。奈良の春日山原生林が毎年毎年太り1000年たったら3倍になっていたということはないのです。自然はかわらないのです。もうおわかりですね。保有木材の総量が変わらない以上、原生林にはCO2吸収能力はないのです。それでは、どうしてこのようになるのか考えてみますと、木も生物だということです。必ず生まれたら死ぬということです。生まれてからせっせと炭酸ガスを吸収しながら成長し、そして死んだら微生物などによってすべて水と炭酸ガスに分解され空気中に放出されます。こう考えてまいりますと 森はCO2吸収に役立たないのでしょうか。この答えもまた 否 です。森が重要なCO2吸収源になるためにはCO2を排出している犯人、つまり我々人間の力が必要になるのです。ではどうするのか。先ほどの木の一生のサイクルを思い出してみましょう。死んだ木がCO2排出源になるのですから理想的には、寿命が来て自然に枯れた木だけを切り出して恒久的に使用すればその木が吸収したCO2は永遠に大気中に放出されることはありません。しかし実際には枯れた木だけを木材として使用するだけでは量からも質からも現実的ではありません。最終結論から先に述べますと、太陽エネルギーによって毎年増える木材の量だけを切ることによって、地球の保有木材量は変わらずにすみます。そして切った木材は燃やさずに恒久的に使用(この方法は夢かもしれませんが私にちょっとしたおもいつきがありますので、あとでのべます)することによって、地球温暖化をかなり防ぐことができます。具体的に考えていきますと、100年である程度成長する木を持った山林は毎年100分の1だけ切ることにより、また1年たつと太陽エネルギーによって100分の1増えて山は永遠に変わりません。つまり10万立方の山林は毎年1000立方切ることができるということになり、100年経ちますとちょうどその山林と同等の木材の炭素を人間が有することになります。そうやって伐採した木材をできるかぎり炭素のままで保有することにより、化石燃料によってふえたCO2をかなり減らすことができます。つまり地球温暖化防止の観点だけからみますと、山林を自然のまま放置するより人間が規則正しく伐採することによって防げるのだということがわかります。
さて、先程、ちょっとふれました、恒久的な炭素固定の方法を私なりに考えてみました。その方法は伐採された木材をできるだけ永く使用することはいうまでもありませんが、家にしても家具にしても永遠に使えるはずがありません。ゆくゆくは壊されたり捨てられたりするはずです。そのとき燃やしてしまいますと、少しの間だけCO2吸収効果があっただけになり、自然林放置となんらかわらなくなります。私の考えは不要になった木質系資材はすべて炭に変えようということです。そしてそれらを活性炭化して(できるかどうか技術的なことはわかりませんが)下水処理ならびに河川浄化に役立てます。そしてそれらの役割を終えた炭は比重を1以上に圧縮して水に沈むように加工してから、日本海溝の深海に沈めます。深海にて炭は水圧によりますます圧縮され永遠に密封されます。そして数億年経って地核変動により地表近くに現れたとき、石炭となってその時代に生きている生物のお役にたてるかもしれません。
以上、私が夢みている私なりの地球環境保護論であります。