昭和のAI「YUBON」のご紹介
令和5年5月6日 記
ChatGPT等の出現で注目を浴びているAI(人工知能)ですが、現在のように「人間の脳に近い機能を持ったコンピュータープログラム」と定義されたのは昭和31年ということです。
1980年代には第2次人工知能(AI)ブームなるものがあったそうで、そんな時代にプログラムが公表されていたのが、当時のパソコン雑誌「LOGiN1985年6月号」に掲載された「YUBON」(ゆーぼん)です。
そしてこの「YUBON」を作ったのが、ドラゴンクエスト等で著名なクリエイターの堀井雄二さんというのだから、驚きです!(しかも、上記記事の掲載時期とドラクエ1の発表時期がほぼ同時というのも、更にびっくりしました)
そんな昔からAIに着目されているかたが、こんなにいらっしゃった、という事実に今更気づき、感銘を受けたことを共有できたら、と考え今回紹介ページと紹介動画を作らせていただきました。
この今から38年も前に作られた「YUBON」のソースプログラムは、「LOGiN1985年6月号」を持っていなかったとしても、国立国会図書館で入手可能なので、興味のあるかたは是非、下記手順でブログラムを入手の上、動かしてみてください!
■必要なものは?
プログラムはNEC製8ビットパソコン「PC-8801シリーズ」の「N88-BASIC」でかかれており、PC-8801と周辺機器(フロッピーディスクドライブなど)があれば問題無く動作すると思いますが、無い場合も近い環境を用意すれば動作する事は可能だと思います。
当方は、PC-9821Xa10/C12という機種で「N88-日本語BASIC(86)(MS-DOS版)(Ver6.1)」でソースプログラム通りに入力して正常動作を確認しております。
また、国立国会図書館の遠隔複写サービスを使って「YUBON」のソースプログラムを入手する方法をご紹介します
※遠隔複写サービスは料金が発生します。料金についてはこちらをご確認ください。
以下の手順で「YUBON」のBASICリストを入手できます。
[1]国立国会図書館オンラインのサイトにアクセスします。
[2]「すべての申込」→「新規利用者登録」と操作し、利用者登録を行います。
[3]トップページのキーワード検索ボックスに「LOGIN」で検索し、
表示された「Log in」(雑誌 エンターブレイン,1982-2008 <Z14-978>)をクリックします。
※もしくはこちらにアクセスします。
[4]「すべての年」をクリックして「1985(4)」に変更し「絞込」をクリックします。
[5]下のほうにスクロールし
「4(4) (通号 28)-4(6) (通号 30) 19850400-19850600 東京本館:雑誌カウンター(新館)書庫 1201001287969」
を選択して青く反転させたうえで「遠隔複写」をクリックします
[6]以下の通り入力し、「申込カートに追加」をクリックします
・「記事・論文名」
→ 「ゲームメイキング相談室」
・「著者名」
→ 「堀井雄二」
・「巻号、ページ」
→ 「1985年6月号、P206~P207」
・「備考」
→ 空欄
・チェックボックスはどれもチェックしません。
[6]「閉じる」をクリックし、右上のカートのイラストをクリック。続いて、「申込手続に進む」をクリックします。
[7]送付先などの必要事項を入力し、「使用目的」は「調査研究の用に供するため」にチェックを入れます。
[8]注意事項などを読み、よろしければ「注意事項に同意して申込内容の確認へ」をクリックします。
[9]申込内容が表示されるので、よろしければ「この内容で申し込む」をクリックします。
以上の手順で、後日YUBONのBASICリストが届く!はず!?
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