TOP ふたり旅・たびたび

   2017年6月(英国のフットパス)
バース 再訪

バース市内遠景

期  間:平成29年6月14日から6月20日(7日間)
  参 加者: 飯星宏徳・飯星フユ子 


 
1 はじめに
 
 最初に英国・バースを訪れてから13年が過ぎた。その頃から比べると年を重ねた分心身共に変化しており「果たして予定通り旅が出来るだろうか?」と云った不安にかられる。
 しかし「数回訪れた所だから問題なかろう」と自分に云い聞かせ、事前に出来るだけ準備を整えて実行することにした。
 
 これまでは、到着日と出発日はロンドン市内に泊まりフライトに余裕を持ったが、ロンドン市内は治安上から避け、今回は空港から目的地のバースへ直行することにした。従って、移動日が省略され費用と時間を節約出来る。 さらに、昨年に続き、今回もマイレージで航空チケットの割引制度を利用して費用節約に努めた。
 
 行動のタイムやポイント等、歩行者の参考用として「資料編」を作成する。

日   程
6月14日 羽田空港から英国・Heathrow空港・・バス・・Bath駅 (Bath YHA泊)
6月15日 Little Solsbury Hill walk・9km (Bath YHA泊)
6月16日 Avon Canal Way・16km (Bath YHA泊)
6月17日 Bath市内散策・4km (Bath YHA泊)
6月18日 Bath市内散策・4km (Bath YHA泊)
6月19日  Bath 駅・・バス・・Heathrow空港から羽田空港(機中泊)
6月20日  羽田空港着
  

            
                Avon Canal Wayのナロー・ボート
 
2 トピックス&スケッチ

 

概略総距離=33Km 総実歩行時間=13時間(休憩時間を除く) 

第1日目 6月14日(天気 快晴):羽田空港から英国・Heathrow空港・・バス・・
                  Bath駅 (Bath YHA泊)
  羽田国際空港を定刻に離陸して英国・ヒュースロー空港に到着。今回は空港から目的地のバースまで直行したので、待時間を含めて23時間の強行動になった。

 期待と不安、加えて狭い座席に耐えて12時間。ようやく第一関門をクリアーして英国・ヒュスロー空港に到着。


  「着陸」の アナウンスあり
    安堵感
     機内に流れ 旅は始まる

第2日目6月15日(天気 曇時々雨):Little Solsbury Hill walk (Bath YHA泊)
 宿から展望の良いリトル・ソールズベリー丘へハイキング。途中で雨になり視界も悪いので丘に登らず中腹をトラバースしてエイヴォン河沿いのフットパスに出て宿へ帰った。
 80年前にユースホステル(YHA)が購入したジョージ朝様式の屋敷は風格がある。その最上階の個室までは急な階段を48ステップ登る。


  宿の部屋 最上階で
   窓広く
    そよ風吹いて 眠りを誘う

第3日目 6月16日(天気 快晴): Avon Canal Way (Bath YHA泊)
 今回のメイン・イベントのエイヴォン運河を歩く。多くのナローボートが停泊しており、運河は遥かロンドンまで続いるとか。かっての曳船道も散策路として地元民に親しまれていた。今回の終点・ブレッドフオード・エイヴォンから路線バスでバースへ戻った。 

 エイヴォン運河の脇道は散歩やジョギングとして人気のウオーキング・コースとか。また、停泊したボート住民にとっても必要不可欠な生活路である。


  何処までも 運河に沿った
   野の小路
    期待通りに 足にやさしく 

第4日目 6月17日(天気 快晴):Bath市内散策 (Bath YHA泊)
  昨日の疲れを回復するために終日休養。バース市内に出て市民に混じりウィンドーショピンや広場のベンチで日光浴をした。
 
 多くの建物が世界遺産になっているバースは、13年前に初めて訪れてから4度目になるが訪れる毎に親近感が増す。


  千年の 面影残す
   古都バース
    叡智を集め 未来へ続け

5日目 6月18日(天気 快晴):Bath市内散策 (Bath YHA泊)
 日曜日マーケットが開かれ、地元の人々が産地直産の野菜や果物類を慣れた手つきで物色。観光客相手の店と違い生活感が溢れていた。

 土産品を物色する妻に付き合う。いつものスーパーで今夜の食材を購入して家路の坂を登る。  


  つくすより つくされ続け
   半世紀
    オレのせいかも 妻のリュウマチ

6日目 6月19日(天気 快晴):Bath 駅・・バス・・Heathrow空港から羽田空港(機中泊)
 復路もバースからヒュースロー空港へ直行。ロンドンでは事故があったらしいが定刻に離陸して無事に羽田国際空港へ到着。

 早朝の高速道を一路東進。丘陵地帯の牧場には放牧した羊が黙々と草を食んでいる。


  心地よく 空港行の
   バス走る
    牧場横切り 朝日めざして

3 あとがき(所感


1)旅の日数が少なく活動内容は軽度だったが、充実した日々を過ごすことが出来た。以前であればボーツと休養するなど「もったいない!」と考えられなかた。これも加齢に伴う進化?なのだろうが、要は「量より質」で、今愉しければ充分である。

2)後半の休養日は地元民に混じって広場で日光浴をしたが、縁側で猫がつくろぐ心境でゆったりとした時を持てた。「もの(物質)」や「こと(行動)」に拘らず「思い(思考)」が満たされる営みを感じた。

3)今後も活動量は軽減しても、自炊泊のパターンは変えず「自立の生活」を守りたいものだ。この方式が他者の影響を最小限に出来るので、結局「身の丈」の旅を長く続けられると思う。

4)しかし、今回のように目的地へ直行する場合は交通渋滞による遅延のリスクがある。特に出国時の大幅な遅れはフライトにも影響するので交通事情を把握しなければなるまい。

5)3年振りの「夫婦の旅」になった。お互いに後期高齢者の仲間入りをしたので、以前では予想もしない勘違い?トラブルでオロオロしないように「ころばぬ先の杖」で新たな準備をした。例えば、眼も耳も疎くなって一番懸念される移動時の迷子防止に同一色のウインドーブレーカーを着用。特に混雑する空港内は注意した。

6)食料について
・夕食はもち米300g/2人分をオジヤ風にして、スパゲテーのトッピング(明太子等)で味付。
・野菜はレタスを味噌汁やソーセイジと蒸にした。
・行動食はパンやビスケットに蜂みつ。
・便秘予防に牛乳とヨーグルトは毎日摂取。

7)装備について
・シュラフカバー(手製)は有効。荷物を最小限にして手荷物を避けて機内持ち込み品だけにした(手荷物回収の省略で30分ほど短縮)。
・宿泊部屋の石壁に吊紐用アンカーなく苦慮(支点用クランプ要)。
           
      
   
  TOP    資 料 編 へ