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    2014年4月(英国・北部コッツウルズを訪ねて
・・ ストウ・オン・ザ・ウォルド周辺 ・・

菜の花の丘稜を行く
       

期  間:平成26年4月17日から4月27日(11日間)
  参 加者: 飯星宏徳・飯星フユ子 

                                      

 
1 はじめに
 
 昨年秋に続き、英国の田舎・コッツウォルズ地方(東京都ほどの面積)を訪れる。4月の訪問は初めてなので天候が気になるが「これも経験」として新しい旅を期待したい。
 加えて、今回の目的地の北部を代表する町・モートン・イン・マーシュ、ストウ・オン・ザ・ウォルド、そしてバートン・オン・ザ・ウオーターは人に優しい風土が残されているそうで興味深い。
 又、同地区を通るロング・パスのグロースターシアー・ウエイやオクスフオード・ウエイのトレイル状況を確認したい。
 同行の連れ合いにもフット・パスを経験してもらうために、事前に7回ほど3時間ウオークの練習をして臨んだ。

 歩行時のタイムやポイント等、歩行者の参考用として「資料編」を作成する。



日   程

4月17日 成田空港から英国・ヒュースロー空港  ロンドン市内
4月18日 ロンドンからストウ・オン・ザ・ウ
ルド 移動日
4月19日 ストウ・オン・ザ・ウ
ルド・ハイキング(14km)
4月20日 ストウ・オン・ザ・ウ
ルド 休養日

4月21日 ストウ・オン・ザ・ウ
ルド・ハイキング(12km)
4月22日 ストウ・オン・ザ・ウ
ルド・ハイキング(11km)
4月23日 ストウ・オン・ザ・ウ
ルドからロンドン 移動日
4月24日 ロンドン・ハイキング(11km)
4月25日 ロンドン・散策(7km)

4月26日 ロンドン市内からヒュースロー空港
4月27日 成田空港から帰宅
      宿は全てユースホステル泊



 2 トピックス&スケッチ

第1日目4月17日(天気 曇):成田空港から英国・ヒュースロー空港
                 ロンドン市内

 前日にネットでチェック・インしたので余裕で成田空港へ向かう。諸事情でヒュースロー空港に1時間延着したが無事宿泊地・アールズ・コートYHA投宿。当宿に帰路で3泊予定。

 出国手続前に、持参した食料で腹ごしらえをして出発ロビーで搭乗を待つ。


   ニンジンと 大根煮物
   夕食の
   残りを食し 日本離れる








第2日目 4月18日(天気 曇):ロンドンからストウ・オン・ザ・ウルド 移動日
 ロンドンから鉄道でコッツウルズの「北の玄関口」と云われるモートン駅へ。更にバスに乗り換えて10分程度でストウ・オン・ザ・ウ
ルドに着いた。

 統一されたライム・ストーンの家並みが落ち着いた雰囲気を漂わせ、その中にYHAがある。


  この町の 建物すべて
  アンテイーク
  住む人々の 気質育む









第3日目 4月19日(天気 曇):ストウ・オン・ザ・ウルド・ハイキング(14km)
 ハイキング初日は、バスでロング・パス(グロスターシヤー・ウエイ)の途中まで行きトレイル沿いに宿まで戻った


 一面の菜の花畑と云うより丘稜全部が花で覆われ、この時期ならではの景観に思わず足が止まる。


   トレイルは 春と冬との
   混ざり合い
   麦の青芽に 菜の花黄色








第4日目 4月20日(天気 雨):ストウ・オン・ザ・ウルド 休養日 
 日曜日とイースター祝日が重なって町の人通りもまばら。加えて雨天でハイキング気分にはならず停滞日にした。
 
 シーズン・オフで同宿者は少なく、宿のラウンジは貸切になる。


   停滞日 外は寒いし
   ラウンジで
   手持ちぶたさに チャンネルまわす







第5日目 4月21日(天気 快晴):ストウ・オン・ザ・ウルド
                   ハイキング(12km)
 ロング・パスを離れてマイナーなフット・パスを辿り観光客で賑あうボートンへ行った。町はイースターの最終日でクリスマスなみの混雑。臨時バスでボートンからストウへ戻った。

 集落間の畑道や樹林帯は山桜やモクレンが満開、花見をしながら田舎風景を愉しむ。


   朝露の 恵みを受けて
   八重桜
   今は盛りに 淡い色増す

 








第6日目 4月22日(天気 曇):ストウ・オン・ザ・ウルド
                  ハイキング (11km)
 マイナーなフット・パスを昨日は南下したので今日は北上してモートンへ向かう。普段着の牧場風景は自然のエネルギーが満ちていた。

 トレイル脇に周囲を圧倒する巨樹が何故か点在している。トレイルと共に将来も変わりなく存在することだろう。


   八方に 大枝広げて
   鎮座して
   トレイル見おろす 苔むす大樹







第7日目 4月23日(天気 曇):ストウ・オン・ザ・ウルドからロンドン 移動日 
 
5日間世話になったストウのYHAを後にしてロンドンへ戻り、入国時に投宿したアールズ・コートYHAに3泊する。明日からロンドン市内の散策コースを探訪予定。

 防犯対策上各部屋はメモリーカードで開閉するも、時々カード磁気の感度が低下して作動不良のトラブルが発生する。


   部屋のキー 作動不良で
   締め出され
   シャワー姿で 連れ合いトホホ










第8日目 4月24日(天気 晴):ロンドン・ハイキング (11km
 テイムズ川沿いに設けられた「ジュビリー・ウオーク・ウエイ」をタワー橋からウエストミンスター橋まで歩き、バッキンガム宮殿での衛兵交替式を見た。


 昼近くになるとバッキンガム宮殿へゾロゾロと人々が集まる。少しでも良くみようと空いたスペースを探す。


   ラッパ吹き 太鼓たたいて
   トテチテタ
   衛兵さんは 童話の世界









第9日目 4月25日(天気 曇時々):ロンドン市内・散策 (7km)
 舗装道のウオーキングは味けないので宿近くの博物館やケンシントン公園付近を散策した。

 自然史博物館は特別展示が開催され、お祭り騒ぎの賑わい。特に子供達に人気があるようで家族連れが目立つ。


   氷河期の マンモス展示
   大人気
   長蛇の列に 興味薄れる












第10日目 4月26日(天気 曇):ロンドン市内からヒュースロー空港

 前日に宿のパソコン(www.ba.com/japan)からチェックインして通路側席を確保。これでトイレの頻度を気にしなくて良い。10日前到着した空港が遠い日に感じられた


 地元でしか得られない情報は、歩行者にとって貴重だ。集めた資料を眺めていると自分流のアイデアが芋ズル式に浮かんでくる。


   楽しみは 集めた資料
   読みほどき
   新たな土地の 知識得る時







第11日目 4月27日(天気 晴):成田空港から帰宅

 4月は初めての訪英だったが往路同じく帰路も空席が目立つ。我々も幸い隣席が空きラクが出来た。記憶力をはじめ五感の低下を補うために過去に拘らず実情に即した行動を心がけた


 エコノミー席が体力的に厳しくなったら国外の旅は完了。OKラインを下げて国内に切りかえよう。


   眼を閉じて 機内のゆれに
   身をまかせ
   旅のつれずれ まぶたに浮かぶ









        
                         見渡す限り麦畑


    3 あとがき(所感)

 1)案じていた天候も夏場より5°ほど低く、曇天が多いだけで舎営では問題なし。一方、夏シーズンにはない菜の花、桜、モクレンの他、名前を知らない草花が満開で「来て良かった!」と思えた。 今回は事前にハイキングの準備をしたので街中だけでなく周辺の田園風景を歩いて旅を深くすることが出来た。

 2)この地方は「フット・パスのメッカ」として英国を代表するトレイル(資料3−3参照)が多く設定され魅力はつきない。その中で今6月にトレース予定の「グロースターシアー・ウエイ」に関しても下調べが出来た。

 3)行動については、固定宿にして放射状に空身で行動したので身体的な負荷も軽く自由度が高まりシニア向けだった。ただし、宿は自炊で同宿者と台所は共有、又ベットは男女別部屋のドミトリー(6〜12名/部屋)で慣れが必要。

 4)5日間も同じ宿で寝起きして気がついたが、同宿者で共通していることで就寝は0時ごろで起床は8時ごろ、就寝時は上半身裸パンツだけ寝ている(部屋の空調、食事や子供の頃からの習慣か)。自分の暮らしパターンとかなり異なる体験をした。

 5)ロンドンのYHAで今回利用したEarls Courtの環境が一番と思えた(Central,Oxford,St Pancrasと比較)。

 6)各町の特徴について(この地区は町名が長いので通常最初の名だけ呼ぶ)
・モートン・イン・マーシュ:駅から100m程離れたハイ・ストリーが中心街で案内所、郵便局、スーパー、テイクアウト等がある。バス停は駅とハイ・ストリー、病院前の3ケ所。
・ストウ・オン・ザ・ウォルド:アンテイーク店の町で過去の遺産で生活しているみたい。YHAは清潔な内装とスタフも若く親切。テイクアウト店、中華店と大型スーパー(TESO)が近くにあり歩行者には便利(アウトドア店はあるがコンロ用ボンベは入手出来ず)。
・バートン・オン・ザ・ウオーター:人気のスポット・ロアー・スローターとアッパー・スローターが近くこの地区で一番賑あう。案内所の近くに郵便局、中華店、テイクアウト店あり。

 7)食料について:朝&昼食の主流はパン類とトッピング(バター、蜂蜜、)。夕食の主流はオジヤ:無洗米200g(事前に1回分パック)、具は野菜類。果物、ヨーグルト、お茶は毎日用意した。他にスパゲテー(素持参)、ラーメン具は野菜類。塩持参忘れ。梅酢ピン不適で蓋から漏れた。

 8)装備について:宿備品だけでは不足のためコッフェル、お椀、カレー皿を持参。マッチは不要(宿備品あり)




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