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****イギリス・東南部の古都を訪ねて**** | ||||||||||
ウインチェスターとソールズベリー |
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![]() ウインチェスター市街地 |
![]() エイヴェリー遺跡 |
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日 程 ![]() 9月6日 成田空港から韓国・インチョン空港経由・ヒュースロー空港 |
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記 録 |
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1 旅の準備 1 旅の準備 1-1 行動の検討 3ケ月後に再度同じ都市を訪問するのも能が無い話だが、フットパスのトレースと古都巡りを同時に堪能するほど器用ではない。 昨年のイギリス行きとほぼ同じ地域になるが、古都の大聖堂と世界遺産のストーンヘンジは一見に値するので、カミサン同行で再訪することにした。 ウインチェスターのYHAを予定してE-メールで申し込んだが「8月末で閉所」の返事。このYHAは古い建物で観光名所のミル(水車小屋)と同じ棟続きで、町の大きさの割には小規模(26人容量)で朝夕しか営業していないので、収益不足で閉めるようだ。 仕方がないので、B&Bの中で比較的安価な宿の予約を入れた(6月23日)。 HISで割安航空券を申し込み(6月18日)3日後にOKの返事を貰う。但し、チケットは6月よりも3割増だ。更に原油・燃料の高騰で追加割増になり忌々しい限り。 1-2 食料・装備の準備 1)今回は、テントを使用せずB&BとYHA(ユースホステル)の自炊とする。 2)自炊は米(五目飯の素付き)とラーメンを主食にパン、野菜、肉類の副食は現地手配。 2 旅の経過とメモ 大型台風14号が5日に九州南部に接近して、6日のフライトの運行が危ぶまれ混乱が予想される。 出来るだけ早く空港に着きたいので、前夜(5日)に京成電鉄・大久保駅まで行き仮眠して翌朝一番電車で空港へ向かう。 9月6日(成田空港からヒュースロー空港) タイム:大久保駅(5:56)-成田空港(6:40-9:40)-インチョン空港(12:00-13:10)- ヒュースロー空港(17:00-18:20)-ロンドンYHA(19:10)(注1)。 1)幸いなことに台風の速度が遅く、韓国・釜山便は運休になったが、インチョン便は影響される事無く定刻に成田を離陸して先ずは一安心。 2)韓国からも割安チケットのせいか、夏休みが終わったと云うのに機内は満席で「苦痛の11時間」に耐えUK到着。 3)ロンドンの宿へ行く前に、ヒュースロー空港のバス停で明日の割引乗車券を購入する(前日までに買えばシニヤ割引で半額になる)。 9月7日(ロンドンからウインチェスター )移動日 晴れ タイム:宿(9:40)-ビクトリア・バス停(10:00-12:00)-ウインチェスター(14:00)-B&B(14:30) (注2)。 1)地下鉄テロの後遺症かオマワリが目立つ。ノンビリと市内見物をする気になれず早々にウインチェスターへ向かう。バスは10時発と12時発がある。宿でラーメンの朝食後、地下鉄を使って20分程でバス停に着いた。 2)ウインチェスター・バス停からB&Bまでは2km弱。前回来た時の市内ガイド書の略図を頼りに徒歩20分で住宅街の目的地に到着。「バス・ターミナルから歩いて来た」と云ったら「まあ!」と風変わりな東洋人と云った顔をされた。 3)50代の宿主のオバサンに近所の店やバス停を聞いて、買い物がてらに散策に出かける。ここで3泊するので近くに酒屋と中華のテイクアウト店があるのはありがたい。 ![]() 9月8日(ウインチェスター 大聖堂等の観光)晴れ タイム:宿(9:30)-ウインチェスター大聖堂(10:20-11:30)- 城址と川沿いハイク(11:40-14:00)-B&B(15:00) 1)イングランドで最初の都となった旧市街は中世の雰囲気があり、宿から大聖堂まで散策。途中ガイド書で紹介されていた12世紀の城壁門・ウエストゲートやグレートホールを通るが、時間が早く閉っていた。 2)当地の目玉は、垂直ゴシック様式の堂々たる大聖堂と10世紀に造られたウインチェスター司教の宮殿・ウルヴァジー城跡らしい。 3)10時半から大聖堂の地下聖堂のツアーがあるので参加する。(20年程前、ペルーアンデス登山の時に立ち寄ったリマの聖堂の地下聖堂で、夥しい人骨の山を見た)教会の地下は埋葬した遺骨を肉親が数年後に堀出して清掃後、教会の地下に移す慣わしだと聞いていたので、興味深く参加したが「巨大な建造物の基礎構造の説明」だけだった。近くに流れるイツチン川からの漏水で地盤が不安定で苦労したとの事。 4)ウルヴァジー城跡は、瓦礫が残るだけだが石造りの壁や基礎石は、往時の繁栄を忍ばせていた。 ![]() 9月9日(ウインチェスター ハイク)曇り タイム:宿(10:00)-市内散策(10:20-11:20)-ギルドヒル・ハイク(11:30-13:30)-B&B(15:00) 1)昨日早過ぎて閉まっていたウエストゲートとグレートホールを見物する。 2)ウエストゲートは、城壁の西門で柱内の急な石段を登り屋上に出れた。壁には牢獄として使われていた時の落書きがあるが見つけられなかった。 3)グレートホールは石壁で覆われた800年前の遺構で、中に入ると往時にタイムスリップした気分になる。 4)土産品店は大聖堂内とその付近にしかなく、ショッピング街は地元の人を対象にした食料、衣類、家具店等で賑やかな地方都市である。 5)ショッピング街の東端にギルドヒルと呼ばれる小高い丘があるので「展望台で昼食を食べよう」と20分ほど小道を辿る。 ![]() 9月10日(ウインチェスターからソールズベリー)晴れ タイム:宿(9:30)-ウインチェスター・バス停(10:00-10:30)-ソルズベリー・バス停(11:50)-YHA(12:20-14:20) (注3)-市内&マーケット散策(14:30-17:00) 1)ウインチェスターとソールズベリー間は2時間毎にバスの便がある。途中に立ち寄る集落はクラリンドン・ウエイのトレイルになっているのでフットパスにもバスは使える。 2)ソールズベリーは土曜日と火曜日にマーケットが立つ。YHAも市街地にあるので、チェックイン後マーケットを散策。果樹園直販の出店で大きなネーブル・7ケを1ポント(¥210)で買った。 3)YHAは朝食付きだから炊事時間が省けて助かる。 4)ソールズベリーはウインチェスターより商店街が大きく品揃えも豊富にようだ。 9月11日(ソールズベリー大聖堂)曇り ![]() タイム:宿(9:00)-大聖堂ミサ(9:50-10:40)-市内散策(11:00-13:40)-YHA(14:00) 1)日曜日のミサは、広い聖堂内に数百人の正装した地元の人達が集う。ゴスペルの聖歌やパイプオルガンの音色が聖堂内に響き荘厳である。ニワカ教徒になって最後尾の席に座り参列した。 2)聖堂脇の土産店で10ケ程の記念品を買って「プレゼントなので袋を個数分下さい」と老女の店員に申し込んだが「ダメ!」と断られてしまった。ムシの居所が悪かったようだ。 3)明日予定の世界遺産・ストーンヘンジとエイヴェリー遺跡見物のために、1日バス券をYHAで購入。ついでに乗り換えバスの時間表をパソコンから打ち出してもらう。 9月12日 (ソールズベリー・ストーンヘンジ)晴れ タイム:宿(9:20)-ソルズベリー・バス停(9:45)-ストーンヘンジ(10:25-11:05)-エームズベリー(11:12-11:45)-エイヴヘリー(12:57-13:58)-ソルズベリー・バス停(16:00)-YHA宿(16:10)。 1)今回の旅のメーンテーマのひとつである世界遺産・ストーンヘンジへ行く。 ![]() ソールズベリーから1日9便のバスが発着していて便利が良い。「流石に英国有数の名所だ」と納得。 2)現地で入手した邦文の案内書「ようこそストーンヘンジ」によると<5000年前からの遺跡で世界最古、建造目的も謎>とか。 400kmも離れた所から巨石を運んだ先史時代の壮大なプロジェクトに感銘を受けた。 3)ストーンヘンジから更に1時間ほどバスで北上してエイヴベリー遺跡に行く。ここは更に古く6000年前の石柱遺跡>だそうだ。 ストーンヘンジほど有名ではないが、規模は広大で遺跡内に集落の営みがあり、静かな丘陵地帯に先人の歴史を味わうことが出来た。 9月13日(ソールズベリー・ハイキング)晴れ タイム:宿(8:30)-オルド・サラム(10:30-11:10)- オルド・サラム ・バス停(11:25)-ソルズベリー・バス停(11:40)-YHA宿(12:00)。 1)昨日の巨石遺跡に感銘を受けたついでに、今日は「ソールズベリーの元祖」と呼ばれる遺跡・オールドサラムへハイキングとする。 2)市街地の周辺を経てフットパッスに従って5kmほど北上すると目的地に着く。周囲は個人所有の牧場で人馴れした羊が草を食んでいた。 小高い丘の遺跡は、ソールズベリー大聖堂の建造に転用され、今は城址と聖堂の基礎が残るだけだが、サクソン人からノルマン人に引き継がれた城塞の面影を偲んだ。 ![]() ![]() ![]() 9月14日(ソールズベリーからヒュースロー空港経由韓国・インチョン空港)晴れ タイム:宿(13:30)-バス停(13:40-14:55)-ヒュースロー空港(17:25-21:30)。 1)YHAのチェックアウトは10時だが、荷物を預かってくれ、又ロビーの使用も黙認してくれるので助かる。 2)午前中は大聖堂の前の博物館へ行く。外観以上に奥へ広いスペースがありデスプレーも多く見応えのある展示物が多い。特にストーンヘンジに関連した展示品は良く出来ていた。 3)早朝に近くのチャチル公園(周囲1km)で3日間ジョギングをした。町の構成に公園は不可欠の要素のようで、何処の町に行っても大きなスペースを設けてある。 4)ヒュースロー空港では、懸念していたトラブルや混雑もなくスムースにフライトすることが出来「成田の出発日がウソ」みたいに思えた。 9月15日(韓国・インチョン空港~成田空港)晴れ タイム:インチョン空港(16:30-18:50)- 成田空港(20:50-21:29)-岩槻駅(23:50)。 1)UKを夜出て成田に夜着くので、睡眠も自然に取れて機内の疲れも少ない。運行時間も2時間短いのも疲れない要因。 2)成田空港到着が遅い為か、手荷物の回収も早く終わり、予定通り特急電車に5分前に乗車出来た。 ∞ ∞ ∞ ∞∞ ∞ ∞ ∞ |
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3 あとがき 1)大型台風の到来で一時は「どうしよう!」と混乱したが、無事に終わってホッとした。 旅行の変更は割安チケットで不能だし、宿の予約も間近では面倒だ。個人旅行で色々トラブルは避けられないが、この種の対策も今後検討したい。 2)加齢と共に今までにないハンデイを負う。例えば、トイレが近くなりトイレの場所を常に確認、物忘れ対策でメモが増える、そのメモを探す、熟睡し難い・・等、旅はトラベル=トラブルと云うから避けては通れない。ワクワクは歓迎だがオロオロするような難題に遭わないようにしたいものだ。そのために事前の準備は不可欠と思う。 3)空港で割引バスのチケットを購入時、ウインチェスターとマンチェスターと間違て発券。急いで変更してもらうが、再確認しなかったらムダになるところだった「思い込み」には注意しよう。 4)ウインチェスターのB&B付近で「最寄のバス停は何処か?」と捜していたら、80代のヨボヨボの老女が「何か探しているの?」と声をかけてくれた。自分の事で精一杯なのに<身体が不自由でも自立>して他者へ配慮するユトリに感心した。 5)テント野営に比べて舎営泊は装備が少なく楽だ。炊事も洗濯も日常と同じだから非日常性を求めるならテント泊になる。 6)二人連れだと日本語のモードが切り替わらず現地でのコミニケーションに何日過ぎても抵抗がある(独り旅の場合は機内から英語モードで帰国まで変わらない)。 7)2年続けて英国を訪れたが、いずれも南部地方だったから、機会があれば次回は北部(スコットランド)を探索したい。 ∞ ∞ ∞ ∞∞ ∞ ∞ ∞ |
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4 リスト類 食 料 品 |
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1 洗米 (1.2kg) |
12 味噌 適量 |
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装備リスト | ||||||||||
1 傘 2 軍手 (炊事用) 3 靴下 2 4 コッフェル・圧力釜 6 ナイフ 7 カップ 8 スプーン 9 ライト 10 下着 11 ナイロンひも 10m 12 タオル 13 ひげ剃り 14 サブザック 15 マッチ 16 オリーブ 油 17 トレペ・チリ紙 18 安全ピン 19 ビニール袋 20 腕時計 21 カメラ 22 フイルム(25枚) |
1 1 2 1 1 4 1 2 各1 1 2 1 2 1 1 1 4 1 2 1 2 |
23 帽 子 24 水 筒(500cc) 25 歯ブラシ 石鹸 26 箸 27 リップクリーム 28 クリーム 29 オリーブ 油 30 櫛 31 サンダル 32 ペン・手帳 33 現金・パスポート・カード 34 搭乗交換シート 35 長袖・長ズボン 36 Tシャツ 37 洗面具 38 バンダナ 39 地図・ガイドブック 40 ザック |
2 2 2 2 1 1 1 2 2 1 1 1 2 2 2 2 1 2 |
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