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<東北自然歩道・福島から青森へ> | |||||
期 間:平成16年8月6日から8月15日 ![]() |
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第8日目 8月13日(天気 快晴):塩沢温泉から岡部競技場 (距離28Km)行動7時間30分。 昨日と同様に今日も連絡コースを歩く。1/5万地図<福島>の左端・土湯温泉から右端・福島駅まで延々16kmの舗装道歩きだ。道の駅から下りになり、道路脇の気温標示板が「只今の気温15°C」とある。爽やかな高原道路を快調に進む。 ![]() 燃料ガスが心細くなっているので、予備のガスを購入しようと福島市内の繁華街で捜すが見つからず、テント予定地の陸上競技場に着く。空き地に枯葉を集めてテント設営後、近くの大型スーパーへ買出しに行く。 今日まで質素な食事だったので野菜類や肉類を購入しよう。暑いのでビールが美味い。 予定より1日早く進んでいるので明日1泊で終了する。案じていたガスの残量も心配ないようだ。 第9日目 8月14日(天気 快晴):岡部競技場から小原温泉 (距離33Km)行動9時間。 岡部競技場は阿武隈川の土手にあり、連絡コースは対岸のサイクリングロードである。早朝のウオーキングと犬の散歩者と行き交うが常連のようだ。川沿いに10km進んで落合集落で国道4号線に出て北上。さすがに幹線道路は交通量が多い。 JR桑折駅近くの万正寺に立ち寄る。この寺の境内に樹齢800年の大カヤがある。樹高15m・周囲8mで枝が下垂した見事な樹姿は眼の保養になる。 寺から4号線へ引き返し北上「この区間は交通量が多いので要注意」と山の先輩がコメントをくれたことを思い出す。 ![]() ![]() 山道が廃道になるのは珍しくないが、幅員3mの公道が廃道になるとは思わなかった。ともかく尾根越えをして塩倉集落で国道113号線に出る。お盆の帰省車で賑わう国道を1時間北上して小原温泉郷に着く。 郷の入り口に温泉とプール施設を備えた「スパッシュランドしろいし」の広場隅の休憩所にテント設営。夏休みで子供達で賑わうプール脇の岩風呂温泉に入浴。 夜になって降雨、予報では明日も雨らしいから1日早いが帰宅しよう。 第10日目 8月15日(天気 小雨):小原温泉から白石駅経由・帰宅 (距離9Km)行動2時間30分。 夜半からの降雨も出発時は止んだが、今日は雨模様のようだ。次回の宮城県の自然歩道・鎌先温泉へ行っても今日中には帰宅出来るが「温泉は次にしょう」と白石駅へ直行。 早朝とお盆休日で車が少ない渓谷沿いの小原街道を東進して2ピッチで駅に着く。駅から夜行高速バスの便もあるが時間が早いので普通電車で、東北・宇都宮線と乗り継ぎ帰宅した。 |
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3 あとがき(教訓と所感) | |||||
1) 資料から未舗装路の区域が少ないことは判っていたが、毎日の舗装歩きでウンザリした。しかし、数ヶ所に「湧き水」の名所があり真夏ならではの美味い水を飲むことが出来た。 2)モデルコースは日帰りで設定されているので、連絡コースを徒歩での移動は興味が半減した。阿武隈川沿いのサイクリングロードや貝田駅と小原温泉間、その他モデルコースになるトレイルがあるように思えた。要はコース選定を史跡重点から自然の景観探訪を重点にしたら良いトレイルが出来るような気がする。しかし、全トレイルを徒歩でトレースするのは少数派だからムリかも知れない。 3)燃料をガソリンからガスコンロに変え軽量化を計った。心配していた燃焼時間も10日泊位は充分1ケのタンクで良い。まだガスは残っているので2週間程度まで1ケでOKか。 4)首に磁石を吊るして常時進行方向を確認した。バックパツカーの標示印にもなり不審者との区別が出来るようで地元の人も気楽に声をかけてくれた。 5)暑さ対策として早朝からの行動は成功だった。3時起床・4時出発で午前中にはテント地に着くようにした。しかし、集落によっては犬を放し飼いにし、特に早朝では珍しい闖入者に驚き足元まで来て吠え立てるのには閉口した。 6)暑さで温泉の魅力が半減したが、4日間はテント設営後温泉に入って疲労回復には効果があった。 7)夕立を含め雨はテントを濡らすだけでなく、翌日の行動にもマイナスになるから出来るだけ屋根下に設営したい。その点、運動公園や体育館が各町単位に設置され一般的に管理がゆるく利用出来た。野営地として夏はスキー場、冬は海水浴場が有力な候補地になる。 8)食料・装備について -1)主食は無洗米200g(水300cc)夕食に2/3 残りを翌朝食にした。フリカケ、梅酢、醤油で味付け。(ガス使用時間:最細火ガス・約12分)。 -2)昼食はテント設営後、ワカメ入りラーメン(ガス使用時間:最細火ガス・約15分)。 -3)平坦コースが多くストックは不要だった。雨傘は日傘として効果大。 -4)夏場でも半袖より長袖の方が疲労少い(半袖シャツ+薄手の腕カバー)。 -5)夜になっても気温が下がらずフライなしで設営。 -6)ガスコンロは燃焼時間(タンク#CA270・満タン重量:380g、ガス重量:230g)。 今回の炊事回数:14回 1回毎の燃焼時間:平均15分(総燃焼時間210分)。 今回のガス使用重量:130g 但しバーナ最細絞り(全開の1/5位)。 上記より総燃焼時間(推定値):370分(約6時間)。 |
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4 行動タイムとトレイルの要点 | |||||
1日目(8月6日)JR大宮駅経由白河駅から南湖公園:大宮駅(11:10)-JR白河駅(14:30-40)-南湖公園(15:30)・テント設営。 1)標準コースの起点は白河の関跡で終点が白河駅だが、次コースへの接続を考慮して逆行・白河駅からスタート。 2)南湖公園は南湖北面の湖畔沿いに設置され、南湖神社付近には土産店や公衆トイレ完備、テントは西端の休憩所に設営。 2日目(8月7日)南湖公園から鶴子山公園:テント発(4:00)-五器洗(5:00)-白河関跡(6:40-50)-才ノ内(7:40)-総合運動公園(8:30-45)-簗森バス停(10:30)-鶴子山公園・テント設営。 1) 南湖の南岸沿いに中央部まで進み、影鬼越から石阿弥陀・五器洗・金掘の各集落を南下して和平のT字路を東方へ右折し、2km程で白河関跡。南湖から白河関跡まで車は少ない。 2) 才ノ内集落で白河駅からのモデルコース「関山を通って和泉式部を偲ぶみち」に合流、3km先の表郷村立・総合運動公園で水を補給。白鳥の池手前に湧き水場がある。 3) 白河関の里はホテルやロッジの宿泊施設だけでキャンプ場はない。 4) 田園に囲まれた鶴子山公園は大規模な遊戯施設(アスレチック等)があり賑やかだか、北端の「学習の森」は閑散として、休憩所に水道があり快適なテント地。 3日目(8月8日)鶴子山公園から泉埼さつき運動公園:テント発(4:10)-八幡(4:40)-形見(5:20)-役場前(6:10)-運動公園温泉(6:50-00)-満徳寺(7:25-35)-関和久(9:30)-泉埼駅(10:40-50) )-泉埼さつき公園(11:40)・テント設営。 1)満徳寺から赤羽バス停までは、バス利用者のコースのため手前の農道を北上し、阿武隈川を過ぎて北西方に農道を進む。関和久集落で連絡コースに合流してJR泉埼駅へ向かう。 2)JR泉埼駅の東方2kmに総合運動公園に隣接した「さつき温泉こがね湯」(豊富な湧湯は加熱なしの源泉100%かけ洗し)テントは公園内に設営。 4日目(8月9日)泉埼さつき運動公園から小塩江体育館:テント発(4:10)-光南高校(5:20)-矢吹駅(6:05)-大池公園(6:25)-鳥見公園(8:10-30)-男滝橋(9:40)-新屋敷(10:45)-小塩江体育館(11:10)・テント設営。 1) 大池公園内にキャンプ場あり。ここから岩瀬農業高校前バス停までの8kmはモデルコースで、唱歌「牧場の朝」のモデル路とか。しかし、鳥見公園からの489号線は交通量が多く歩き難い。 2) 男滝橋で阿武隈川を渡り、北上して新屋敷集落の小塩江体育館まで給水も野営可能な場所はない。 5日目(8月10日)小塩江体育館から三春町運動公園:テント発(4:00)-埋平(5:00)-宇津峰山頂(6:00)-北表(6:40)-上道渡(7:30)-六合内(7:55)-谷津(9:50)-滝桜(10:50)-三春運動公園(11:30)・テント設営。 1)宇津峰登山口は一斗内バス停だが1,5km手前の農道経由で入山。クレー射撃場入口近くで合流。 2)下山路は宇津峰山頂から「郡山市」の標示に従い直角に左折。 3) 三春町運動公園から5分ほど町へ行った所に「霊泉やわらぎの湯」がある。高濃度ラジウム温泉としては日本でトップクラスの温泉とのこと。 6日目(8月11日)三春町運動公園から本宮町体育館:テント発(4:20)-三春駅(5:15)-鬼生田橋(6:50)-鶴番(8:05)-本郷(9:25)-三合原(9:45-55)-蛇ノ鼻遊園地(11:35-50)-本宮町体育館(12:20)・設営。 1)三春町からは連絡コースを本宮町・本郷集落まで約17km最短路を辿る。 2)蛇ノ鼻遊園地付近には野営適地がないため、コースから外れて本宮駅方面へ2km進み本宮町体育館へ行く。シャワーが利用出来て助かった。 3)本宮町・山ノ神の抱き付き観音に湧き水場がある。 7日目(8月12日)本宮町体育館から塩沢温泉:テント発(4:00)-南町(4:50)-大皿久保(6:25)-岳温泉(7:45)-塩沢温泉(9:30)・設営。 1)本宮町からの連絡コースは304,30、459号線を進み岳温泉経由で塩沢温泉へ。 2)塩沢温泉の山麓スキー場内の空き地に野営。秘湯の湯「湯川荘」に入浴して水を補給。 8日目(8月13日)塩沢温泉から岡部競技場:テント発(3:40)-道の駅(4:25)-土湯温泉(5:45)-地蔵原(6:45)-上鳥渡(8:00)-福島駅(9:30-50)-岡部競技場(11:10)・テント設営。 1)「道の駅つちゆ」は115・459号線の合流点にあり、周囲は高原帯で野営の適地。 2)福島市内北部の岡部陸上競技場は近くに大型スーパーもあり野営の適地。 3)土湯温泉の手前に湧き水場がある。 9日目(8月14日)岡部競技場から小原温泉:テント発(4:40)-鎌田橋(5:20)-落合(7:00)-万正寺(7:50)-桑折駅(8:05)-貝田駅(10:00-10)-西在(11:00)-塩倉(12:45)-小原温泉(13:40)・テント設営。 1)文知摺橋から阿武隈川の土手(サイクリングロード)を大正橋まで北上。 2)市野から塩谷集落までの林道は西在集落経由、途中から荒れた未舗装道。 10日目(8月15日)小原温泉から白石駅:テント発発(4:00)-新幹線下(5:40)-宮城県・白石駅(6:20-47)JR東北線で大宮経由・岩槻駅(12:30)。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ |
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5 会 計 1)交通費:\7,520- 岩槻駅から大宮駅経由・JR白河駅(\2,710) JR白石駅から大宮駅経由・岩槻駅(\4,810) 2)食料費:\6,960- 持込分(\3,380)、現地購入分(2,040)、 現地酒類(\1,540) 3)装備費:\3,135- ブタンガス(\460)、電池(\105-)、地図(\2,320)、 フイルム(\250) 4)その他:\3,350- 写真代(\1,050)、温泉入浴4回分(\2,200)、 電話・郵便(\100)、 合計金額=¥20、965- ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ |
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6 資 料 関 連 1)食 料 |
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洗 米 1,4Kg ソーセージ 3本 ラーメン(チャルメラ等) 5袋 ナッツ チップ 2ケ 平ビスケット 1袋 クッキー 1袋 柿の種+ピ-ナツ 1袋 干レーズン 1袋 イワシ缶 詰 1 ケ |
梅 酢 80cc 味噌 (パック) 6回 醤 油 100cc サラダ油 適量 切干ダイコン 1袋 コショウと七味 適量 梅干入りフリカケ 1袋 乾燥ワカメ 1袋 ウドン・スープ 6ケ 干 魚 1袋 |
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◇ 不足分は現地購入:ビール、玉ウドン、串ダンゴ、バラスシ、ソーセージ、鶏肉、ジュース、カット野菜、ナット、豆腐、スルメ、鉄火巻、 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ |
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2装 備 | |||||
1テント、ポール、ペグ 1 2シュラーフ (薄形) 1 3マットレス(折形小・中)1 4特製ザックカバー 1 5ガスバーナ 1 6圧力なべ(小) 1 7靴下(厚手) 予備 1 8傘 1 9ストック 1 10帽 子 1 11スプーン 1 12蚊 除け 1 13白色高輝度ライト 1 14ローソク 1 15ナイフ (プラ) 1 16下着 1 17シャンプー 1 18ナイロンひも 10m 1 19爪 切と バンドエイト 1 20電気ひげ剃り 1 21背負子 1 22マッチ・ライター 1 23網 袋 (小) 1 24目 薬 1 |
25安全ピン 10本 26チリ紙 (6ケ) 1 27酒 ボトル(500CC) 1 28腕時計 1 29カメラ(フイルム25枚) 1 30パンダナ 1 31ガス(CR270) 1 32箸 1 33水筒 500 ml 1 34水筒 2L入 1 35タオル 1 36タイツ 1 37リップクリーム 1 38 クリーム 1 39 櫛 1 40日焼け止め 1 41洗面具(ハブラシみがき粉) 1 42サンダル 1 43ペン・手帳 1 44現金・カード 1 45ラジオ 1 46行動シャツ 1 47地図類 1 48鍵 1 |
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3 資 料 関 連 | |||||
A) 地 図(国土地理院:1/5万) 白河、棚倉、須賀川、郡山、二本松、福島、桑折、白石 B) ガイドブック「東北自然歩道・福島県コース」1/2、5万 地図付 福島県保健環境部発行(有料) NO1~NO26 |