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   2019年6月(カナダ再訪)

・・・ウイスラー ハイキング・・・

     
グリーン湖畔    

期 間: 令和元年6月25日から7月3日 (9日間) 
  参加者:飯星宏徳(単独)



 
1 はじめに
 
 昨年に引き続き再度カナダを訪れる。今回は、バンクーバーから約120km北方のウィスラーを散策する。
 ここは、2010年に冬季オリンピックが開催されたスキーのメッカで、町の中心部には、モダンなホテルやレストランが並ぶらしい。また、夏シーズンはマウンテンバイクの基地として30数基のリフトを利用した山岳コースが有名だ。しかし、マイカー主流で公共交通機関が乏しく、テント泊の歩行者を対象にしたウオーキングはマイナーらしい。
 広大な国土で人口密度は低い車社会では当然のことかも知れない。ともあれ、ベアーカントリーとと呼ばれるカナダの原生林を歩いてみたい。
 
 行動のタイムやポイント等、歩行者の参考用として「資料編」を作成する。

日   程

6月25日 羽田空港からカナダ・Vancouver空港・・・・Vancouver・2km(HI Downtown泊)
6月26日 VancouverからWhistler(Valley Trail)・9km (HI Whistler泊)
6月27日 Whistler散策・4km (HI Whistler泊)
6月28日 Cheakamus Lake Trail・22km (HI Whistler泊)
6月29日 Whistler散策・5km (HI Whistler泊)
6月30日  Geen Lake Trail・10km(HI Whistler泊)
7月 1日  WhistlerからVancouver・4km(HI Downtown泊)     
7月 2日  Vancouver市内からVancouver空港(機中泊

7月 3日  羽田空港着 
 (テント野営に適した施設がなく全泊舎営・ユースホステル(HI)泊に変更した)


 
2 トピックス&スケッチ

 

概略総距離=54Km 総実歩行時間=19時間(休憩時間を除く) 

第1日目 6月25日(天気 晴)羽田空港からカナダ・Vancouver空港・・・・
                           Vancouver(HI Downtown泊) 
 8時間のフライトでバンクーバー空港(YVR)に到着。カナダライン・イエールタウン駅で下車。北方へ2km進みユースホステル(HI)に到着した。

 宿を探して幾度も通行人に尋ねるので、昨年以上に気疲れする。身体と同様に五感の鈍化を実感。


  期待より 不安広がる
   シニア旅 
    聴いては忘れ 忘れては聴く




第2日目 6月26日(天気 晴):VancouverからWhistler(Valley Trail)・9km 
                             (HI Whistler泊)     
    バンクーバー市内のパシフィック セントラル駅からウイスラー行のバスに乗車(乗客は私1名)。2時間ほど99号線のハイウエーを北上してウイスラー到着。宿までバス便もあるが、土地勘を養うために自転車専用道(Valley Trail)を3時間歩き宿に着いた。

 コースト山脈の麓・ウイスラーはスキーのメッカとか。また、夏場はマウンテンバイクで若者に人気がある山岳リゾート。 


  大空に 両手挙げて 
   深呼吸 
    景色みとれる ときめきの時




第3日目 6月27日(天気 雨):Whistler散策・4km (HI Whistler泊)
 雨のなかバスに乗って町へ出た。博物館でこの町の歴史やオリンピックの展示品を見学、物産展等をウインド ショピングしてバスで帰宿。

 昨夜からの降雨で、今日は終日雨天の予報。こんな日は雨景色を眺めて休養するに限る。


  雨の日は 願ってもない
   休養日 
    食料仕入れて 気分転換 
 
第4日目 6月28日(天気 曇り後雨):Cheakamus Lake Trail・22km
                                 (HI Whistler泊)
 代表的なコース・チャカムス トレイルを歩く。一般的にはトレイル入口までの8kmはマイカーを利用するが砂利道を歩き、その先から樹齢300年以上の原生林のシングル トレイルを進み湖畔に出た。復路も同じルートを辿った。

チャカムス湖の周辺は巨樹の原生林。大きな倒木はコケに覆われている。チャカムスとは、先住民の言葉で<魚を取る人>の意味。


  音もなく 森の朝モヤ
   濃くなれば
    コケは促す 世代交代
 
第5日目 6月29日(天気 雨):Whistler散策・5km 
                       (HI Whistler泊)
 天候は不安定でバイクライダーの姿もない。雨のなか途中まで歩き、本降りになったのでバスに乗って町へ出た。スーパーで食料&酒を仕入れてバスで帰宿。

 土〜月曜日の路線バスは無料になる。たいした金額ではないが初体験、それだけで楽しくなる。   


  旅に酔い 出来ないことは
   さておいて
    出来る楽しみ 拾い集める 
 
第6日目 6月30日(天気 晴):Geen Lake Trail・10km 
                        (HI Downtown泊) 
 当初予定していたキャンプ場と近くのグリーン湖へ行った。キャンプ場はキャンピングカー専用でテント泊のスペースは数張のみ。近くのグリーン湖では数人釣りをしていた。

 旅の前半は気を使うことが多い。が、後半になれば余裕が出来て平常にもどる。そんな時、難病の旧友を案じる。


  眼を開ける 気力も萎えて
   床にある 
    友の手をとり われも眼を閉じ 




第7日目 7月1日(天気 晴):WhistlerからVancouver・4km
                         (HI Downtown泊) 
 ウイスラーからバンクーバー空港へ直行便もあるが、フライト時間と合わせると12時間ほど拘束される。余裕を持ってバンクーバー市内で1泊した。

 ウイスラー村の玄関口に岩塊でアレンジした巨人モニュメント・イヌクシュクがある。トーテンポールと同様に先住民の神事に関わるらしい。


  旅しよう 歩けなくなる
   その前に 
    こんな所や あんなところを





第8日目7月2日(天気 晴):Vancouver市内からVancouver空港(機中泊)
 昨年はバンクーバー空港が混雑していたので早目に宿を出発。機内はほぼ満員、9時間のフライトをやり過ごし羽田空港に到着。

 カナダは移民の国と云われる通り街行く人も雑多。でも、お互いの文化を尊重するこの国ならではのホスピタリテーある。


  あいさつと 笑顔があれば
   平気だよ
    遠い先祖は みんなおんなじ






        
                 Alta Lake

 あとがき(所感)

1)事前に現地のウオーキング情報を調べたが、トレイルは勿論テント宿泊地も資料が乏しく(大丈夫かな?)と不安だった。その不安が的中して現地案内所でも満足な回答を得られず、テント泊を中止してユースホステル泊に変更した。あいにく天候も悪く舎営泊にして正解だった。
2)トレイルに関しても、予想していたようなコースは少なく、ハイキングもマイカー利用でないとアプローチが長く制約され、歩行だけではムリだった。しかし、内陸部に行けば条件が良いのかも知れない。

3)レストランや民家のゴミ箱は、熊対策を考慮した密閉式で米国のヨセミテ公園並み。それだけ熊の出没が日常化しているようだ(テント泊が安易に出来る環境でない)。
4)昨年よりも視覚と聴覚の鈍化(老化)を感じた。その結果、記憶脳をより頻繁に使用して疲れた。記憶時のエネルギー消費量は、過去記憶より未来記憶(予測)が大きいようだ。例えば、過去記憶で通過場所1・2・3の地点名と時間を記憶するのと、今から通過予定地4・5・6地点のそれを記憶した場合に後者が忘れ易い。忘れないためには集中力(記憶エネルギー)を多く必要となる。記憶エネルギーを少なくする対策として、メモ等で記憶を補佐する。それでも、加齢と共に記憶力は低下し慣れるしかあるまい。

5)具体的には、視力の低下は標識や地図が読み難く、聴力の低下は会話やアナウンスの理解が難い(いつもカミサンから言葉をハッキリ・大きく!!と指摘されているのに英語では更に難しい)。対応策として<会話の前に笑顔ありき>で人種の壁を無くしリラックス出来たことは収穫だった。
6)バンクーバー空港からウイスラーまで直行便があるが、3時間かかるので、フライト時間を考慮してバンクーバー市内で1泊して余裕を持った。

7)食料について
・夕食は米(150g)とパスタのトッピング。ラーメンとカット野菜。今回初採用のカプめしはピット食。
・朝食&行動食は現地手配のパン、ハチミツ、ナッツ、牛乳。
・消化を考慮して、野菜や果物を積極的に摂取し肉類や穀類を少なくした。
8)装備について
・ユースホステルの自炊・コンロは、バンクーバーは電熱式、ウイスラーはガス式。
・ユースホステルでは無料のパソコンで自宅とE-mail連絡が出来た

   
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