TOP      ふたり旅・たびたび

   2018年6月(カナダ)

・・・初めてのバンクーバー・・・


宿近くからダウンタウン遠景

期 間:平成30年6月5日から6月11日 (7日間) 
  参加者:飯星宏徳・フユ子



 
1 はじめに
 
 英国のフットパスに魅せられて、これまで十数回同地を訪れてきた。でも、加齢に伴い空路の片道12時間が負担になって「もう少し近場を・・」と探して、カナダへ行ってみることにした。

 カナダの国土は日本の27倍もあり公園・緑地も多く、自然が身近に感じられる「世界で最も住みやすい国・・・」と云われている。
 とりあえず入門編として、その玄関口のバンクーバー周辺を散策しよう。宿は自炊可能なユースホステルを予約。ここは、2010の冬季オリンピックの選手村を転用したもので、設備は充実しているらしい。ともあれ、初めての土地だから不安もあるが、勇気と希望を持って一歩進みたい。
 
 行動のタイムやポイント等、歩行者の参考用として「資料編」を作成する。

日   程
6月 5日 成田空港からカナダ・Vancouver空港・・・・Vancouver・6km(HI Jericho泊)
6月 6日 Jericho walk・9km (HI Jericho泊)
6月 7日 市内散策・5km (HI Jericho泊)
6月 8日 休養日 (HI Jericho泊)
6月 9日 UBC Park・10km (HI Jericho泊
)
6月10日  Vancouver市内からVancouver空港(機中泊)
6月11日  成田空港着
 
2 トピックス&スケッチ

 

概略総距離=30Km 総実歩行時間=10時間(休憩時間を除く) 

第1日目 6月5日(天気 晴)成田空港からカナダ・Vancouver空港
                   ・・・・Vancouver(HI Jericho泊) 
 8時間のフライトでバンクーバー空港(YVR)に到着。宿近くまでバスの便もあるが、土地感を把握するために歩く。空港から地下鉄・カナダラインでシチーホール駅下車、 碁盤番目状に整備された住宅地を西方へ6km進みジェリコ公園内のユースホステル(HI)に到着した。


 コインの1ドルと2ドルはデザインも立派で判別容易だが、5セントと25セントは類似して難しい。店頭の支払いでモタモタして店員に嫌な顔されぬよう事前に学習。


   10セント? これは5セント
    四苦八苦 
     頭の体操 カナダのコイン





第2日目6月6日(天気 晴):Jericho walk・9km (HI Jericho泊)
 ジェリコ公園の宿から海岸沿いに東進してダウンタウンへ向かう。途中キツラノ公園、バンクーバー海洋公園や博物館を見学してダウンタウンに到着。市内を散策して路線バスで宿へ戻った。


 入江沿いには幾本もの巨樹が残っている。人類の歴史はこれらの自然に育まれて来たのだろう。


  ゆっくりと 成長続け
   数百年
      自然と共に 巨樹は生きる





第3日目 6月7日(天気 曇):市内散策・5km (HI Jericho泊)
 昨日散策したダウンタウンへ路線バスで往復した。ガイド書によると中心部はロブソン通りとグランビル通りで平日だが賑わっていた。

 バンクーバーは木材等の輸出港として発展した由。海岸の木材を流木だと思ったが、それは、ベンチとして自然の風景になじんでいる。


  砂浜に 丸太のベンチ
   良く似合い 
    入江の波は 今日もおだやか。
 

第4日目 6月8日(天気 雨):休養日 (HI Jericho泊)
 梅雨時のようなシトシト降りの停滞日和だ。宿で荷物の整理や資料を調べて心身の疲労回復に努めた。

 毎日行動していると無意識のうちに動作が緩慢になる。疲労が蓄積している自覚もなくなるので、早目に休養日を持つ。


  だんだんと 足のはこびは
   ゆるくなる
    その源は 五感の鈍化

5日目 6月9日(天気 晴):UBC Park・8km (HI Jericho泊) 
 広大なパシフイック・スピリット公園の中にブリテッシュ・コロンビア大学(UBC)のキャンバスは研究施設や宿泊ビル群が点在している。その周囲の海岸沿いに車道、歩道そして自転車専用レーンがありウオーキングには最適なエリアだ。ウリック浜・新渡戸記念公園・人類学博物館を経てバス停へも戻った。

 非日常的な旅に出ると、新しい体験を強いられ、その対応で現実の身の丈を知る。


  お互いに 老いの流れに
   身をゆだね
    ゆるりと行こう 金婚の旅
 

6日目 6月10日(天気 曇)Vancouver市内からVancouver空港(機中泊)
 路線バスでオリンピック・ビレッジ駅へ。駅から地下鉄・カナダラインで空港に着いた。翌日、無事に成田国際空港へ到着。

一週間ぶりに帰国する。相変わらず聞くに堪えない空虚な言い訳を、TVは放映しているのだろうか。 


   役職は 人をつくると
    云うけれど
     今は死語なり ウソの上塗り

 あとがき(所感)

1)フライト8時間は負担にならず、余裕を持って現地入りが出来た。今回はバンクーバーだけの行動だったが周辺地域(ウイスラー等)のウオーキングも可能のようだ。
2)市内の印象として、移民国家らしく多人種、特に中国、インド系の人々が目立った。そのせいか全体が雑然とした雰囲気でヨーロッパ風の歴史の重みは感じられなかった。また、教会や学校等の公共施設が目に付かない。その反面「自然が一杯!」と云った感じでウオーキングには最適な環境に思えた。

3)6月はスキ−と夏ハイクの谷間で宿をはじめ交通機関も空いており、穴場の時期と思えた。しかし、人が少ない分コースの選定には十分注意しなければなるまい。特に内陸地域は公共交通の便が悪くレンタカーかチャター主体になるからアクセスには要注意。
4)昨年に比べて五感、特に聴覚と視覚が鈍感になった。このことは行動能力が体力以上に重要で改めて認識をした。例えば、混雑する空港等のトイレでは出入口を間違えて迷子なりやすい。日頃単独で行動しているので常に相手が視界に入る範囲で行動要。

5)宿の前半2泊は個室、後半3泊はミックス部屋(男女混合だが幸い同室者ナシ)。24時間オープンで自炊施設も完備しているが、公園内のため食品店まで1km離れている。
6)自分を含めてアジヤ系やインド系は笑顔が少ないが、ヨーロッパ系の人は微笑が多い。
文化の違いかも知れないが、良いコミニケーションには笑顔は大切なスキルだと思えた。

7)食料について
・夕食は餅米(250g/2人)と味噌&パスターのトッピング、牛乳、ワイン。
・朝食はラーメン(レタス&ワカメ入)。ヨーグルト、生ハム、レタス。
・行動食は現地手配のレースンパン、オレンジ、センベイ、外食。

8)装備について
・ベット入口の覆い(手製・1x2mの布)はプライバシーに有効。
・気温10〜15度Cで防寒具(フリース等)必要。
・路線バスは途中下車可能(90分以内)。 
        
                 丸太のベンチ

   
  TOP    資 料 編 へ