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         <シニアのロング・ウオーキング>

             会津三十三観音 巡拝(3巡目)
        
                期   間:平成5年9月23日~27日 (5日間)
               
              参加人員:単独         記:飯星宏徳


                                 
           26日・会津塩川の夜明け
 
 1 はじめに 

 今年は30°C越えの猛暑が6月中旬から3ケ月間続き、9月下旬になって平年並みの気温に戻った。やっと、熱中症の危険も去り予定していた3巡目の会津三十三観音の巡拝を実施する。

 歩行負荷を軽減するためにキャンプ泊を舎営泊、また、前夜発の高速バスを当日発の新幹線利用に変更。巡拝ルートは昨年ベースとするが、25km/日の程度を目安に適宜現地で調整したい。


 2 トピック&スケッチ  

第1日目  9月23日(天気 曇り):17番・中ノ明観音から19番・石塚観音 
                     実歩行:4時間40分・距離 18、2km 

 会津若松駅に荷持をデポして、17番16番15番を巡拝。南下して西若松駅脇の19番を参拝する。近くのスーパーで行動食を入手し大休憩。食後次の20番へ向かうが急に疲労感に襲われ「今日は打ち止め!」として西若松駅へ戻り、宿の会津若松駅へ電車で移動した。

会津盆地に点在する三十三観音堂は秋の気配が漂う。人気のコースではないので昔ながらの風景に癒される。

  縁ありて 会津の里の
    へんろ旅 
     八十路を越えて 三度詣でる 





第2日目  9月24日(天気 快晴):23番・高倉観音から28番・高田観音 
                    実歩行:6時間・距離 25km

 会津本郷駅で下車して盆地南部の観音を巡拝。参拝順は23番22番25番26番を巡拝。国道401号線を北上して28番を参拝し会津高田駅近くのバス停から会津若松駅へ戻った。
 時間の都合で21番24番及び27番はパスした。


 昨年の観音巡りに比べて、体力の低下以上にメンタル面の退化を感じる。それでも、自立して歩けるだけでも感謝したい。 

  介護せず 介助もされず 
   ありがたし 
    今日も終日 同行二人




第3日目 
9月25日(天気 晴):14番・下荒井観音から10番・勝常観音
               実歩行:6時間30分・距離28,4km

 昨年同様に会津根岸駅で下車。東部の宮川沿いの観音を巡拝した。参拝順は14番12番と13番11番へ。宮古橋の「道の駅」で休憩後に10番を経て塩川駅に到着。駅近くの昨年と同じユースホステルに投宿した。

 山々に囲まれた会津盆地は日本の原型と云える。遠く離れた九州の故郷にも似て、縄文の時代から培われてきた人々の営みを感じる。


  ふるさとに 自生するワレ
   歩き虫 
    今日も訪ねる 会津観音




第4日目  9月26日(天気 晴):8番・竹屋観音から3番・綾金観音 
                  実歩行: 6時間10分・距離 26,4km

 今日は宿から東方へ向かい8番へ。さらに県道69号線を北上して熊倉宿の7番、県道337号線を西進し6番を経て喜多方市街地へ進んだ。5番へは時間がオーバーするのでパスして市街地の4番3番を参拝して喜多方駅から塩川駅へ戻った。

   加齢と共に原因不明の不具合が発生する。血圧や心拍数が急変動「加齢のせい?」と未知の世界に戸惑う。スマホで情報の入手が容易になって良悪あり。


   お互いに 互いの無事を
    祈念して  
     朝の参拝 今日の始まり


第5日目 9月27日(天気 雨):9番・遠田観音から33番・御池観音・会津若松駅経由帰宅
                  実歩行:4時間10分・距離 18km

 最終日は、始発に乗り遅れため、塩川駅から県道127号線で西方の9番を巡拝。雨の中更に西へ2時間程進み33番近くの廣瀬神社で休憩。県道21号線に出て南下して会津坂下市街地に到着。会津坂下から会津バスで会津若松駅へ戻る。郡山駅から新幹線で大宮駅乗り換えで帰宅した。
 生憎の雨で、狭い歩道脇を大型トラックが水飛沫をあげて疾走する。歩行の魅力も半減して半日行動で終了した。

   三度目の 観音巡り 
    雨のなか  
      さらば会津ヨ 稲穂の里ヨ 



3 あとがき(所感


1)久し振りの連泊歩行で<歩行カン?>が気になった。特に、初日は身体が慣れないので「ゆっくり」を意識して歩いた。それでも、3時間ほど歩いて昼食後に疲労感を覚えたので、もっと遅いペースが必要だったようだ(歩速:100歩/分から90歩/分へ)。
2)疲労は身体の可動部に限らず心肺機能や循環機能にも影響するようで、これまでの経験に拘らず現状を優先したい。

3)これまでの行動指針は<楽しさ>をべースにしたが、加齢と共にその範囲は狭くなるようだ。ムリに求めよりは、現状に合わせハードルを低くしても得れる<嬉しさ>に変更してみたい。その先には<感謝>があるような気がする。
4)考えてみれば、巡拝の計画・実行は前回までの経験を参考にしているがテーマは<嬉しさ>を期待していたようだ。

5)スマホの活用で容易に現在地を確認できた。これまでは複雑な地形で判断に迷うことがあったので助かった。又、自宅とのコミニュケーション、交通ダイヤ確認も旅の安全度を増した。
6)現状の歩行ペースは2時間(1時間半・歩行+30分・休憩)X4クルーが目安と考えている(休憩時は靴を脱ぎ、シーツで横になる)。翌日に疲労が残らないこと。

7)行動食にウルトラ・トレイルで使用しているゼリー状のパツク(エネルギー、プロテイン等各種)採用したい(これまでのオニギリ、チョコレート、パン類を変更)。
8)スニーカーは雨天時に滑るので、ロングトレル用が適正。



     24日・高倉観音の山

4 概略タイム&概略距離: 実働 27時間30分・距離116km (スマホ・歩数アプリによる)

第1日目 9月23日(土):15番・高瀬観音から20番・御山観音 
               実歩行:4時間40分・距離18,2km 
 岩槻駅(5:49)・・・・大宮駅(6:00/29)・・・・郡山駅・バス(7:26/8:00)停・・・・会津若松駅(9:07)・荷物デポ(9:15)-17番(10:00)-16番(10:20)-15番(10:30)-19番(11:00)西若松駅(11:20/13:13)・・・会津若松駅・ホテルα―1(13:30)   

第2日目 9月24日(日):22番・相川観音から28番・高田観音
               実歩行:6時間・距離 25km 
 発(66:08)・・・会津本郷駅(6:15)-23番(7:10)-22番(7:50)(↓)-本郷センター(8:20/50)-25番(10:10) (↓)-26番(10:25) (↓)-28番(11:40)-高田駅前バス停(12:00/45)・・・会津本郷駅(13:35)・飯盛山バス停(14:00)-20番口(14:20)-飯盛山バス停(14:35)・・・会津若松駅・グランド・ホテル(13:50) 

      
   22番・相川観音     25番・領家観音        26番・富岡観音

第3日目 9月25日(月):14番・下荒井観音から10番・勝常観音
               実歩行:6時間30分・距離 28,4km 
 発駅(5:55/6:06)・・・根岸駅(6:27)-14番(7:32)-12番(8:25)-13番(8:20/9:00)-11番(9:50) (↓)-細工名橋(10:17)-道の駅(10:50/11:30)-10番(12:05) (↓)-牛舎(12:50)-会津塩川駅(13:25)-会津の里ユースホステル(13:35) 

    
 11番・束原観音     10番・勝常観音

第4日目 9月26日(火):8番・竹屋観音から5番・熱塩観音 
             実歩行:6時間10分・距離 26,4km
 宿発(4:50)-竹屋・8番(5:50)-7番(7:30/50)(→)-6番(8:50)-喜多方駅(10:40)-4番(11:10)-3番(11:20)-喜多方駅(10:40/50)・・・会津塩川駅(12:00) 温泉入浴(12:15-13:10)


第5日目 9月27日(水):4番・高吉観音から33番・御池観音・会津若松駅経由帰宅 
              実歩行:4時間10分・距離 18km 
 宿発(5:10)-塩川駅(5:40)-9番(6:20)-廣瀬神社・33番(7:40/8:00)-坂下バス営業所(8:50/9:00)・・・会津若松駅(10:00/20)・・・郡山駅(11:20/12:06)・・(新幹線)・・大宮駅(13:10/20)・・・岩槻駅(13:30
 


5  略  図 


      

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