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         <シニアのロング・ウオーキング>
             会津三十三観音 巡拝(2巡目)
        

・・・1番・大木観音から33番・御池観音・・・

               期   間:平成4年5月9日~13日 (5日間)
               
              参加人員:単独         記:飯星宏徳


                  
                        残雪の飯豊連峰


 1 はじめに 
 2年前に初めて会津三十三観音を巡拝。今回は2巡目で前回のテント泊から、今回は老化を考慮して、舎営泊(ユースホステル&ゲストハウス)に変更する。従って、荷物の軽減及び設営の手間が省けて身軽に巡拝出来るだろう。
 加えて、コロナ禍3年目の旅となり<祈りを捧げる幸運>を味わいながら、今しか出来ない体験を期待したい。
  歩き遍路の参考資料として
<、タイム等>の記録を作成した。


 2 トピック&スケッチ  

第1日目  5月9日(天気 曇):15番・高瀬観音から20番・御山観音 
            実歩行:7時間30分・距離 33,1km 

 早朝の会津若松駅に到着。前回より2時間早いスタートで余裕を持って、17番16番15番、更に19番を参拝する。次の20番まで約5kmを南下、最寄駅・南若松駅から電車で若松駅へ戻る。駅から飯盛山近くの18番を往復して若松駅前の日帰り温泉・富士の湯で疲れを癒してゲストハウスに投宿した。

 会津盆地は、5月の爽やかな新緑の季節でウオーキングには最適。初日は体調に気をつけて2年振りの「ひとり旅」に少々緊張。


  会津路の 観音巡り
   ひとり旅
    地図を片手に 東へ西へ





第2日目  5月10日(天気 快晴):22番・相川観音から27番・大岩観音
              実歩行:7時間40分・距離 33,6km

 会津本郷駅で下車して盆地南部の観音を巡拝。参拝順は22番23番24番25番26番。そして、前回パスした難所の27番を参拝。永井野集落まで下りバス停から会津若松駅行・七日町で下車してゲストハウスに戻った。

 四方を山波で囲まれた会津盆地は、朝モヤに包まれて静寂そのもの。近くで梵鐘が時を告げる。 


   鐘ひとつ 新たな朝を 
    出迎えて 
     無事を祈らん 戦火の民の 



第3日目 5月11日(天気 晴):14番・下荒井観音から10番・勝常観音 
           実歩行:6時間40分・距離  26,6km

 会津根岸駅で下車。盆地西部の宮川沿いの観音を巡拝した。参拝順は14番12番と13番11番へ。宮古橋の「道の駅」で昼食後に10番を経て塩川駅に到着。駅近くのユースホステルに投宿した。 

 周囲の山々からの豊富な水に恵まれ、県内有数の米作地帯とのこと。古墳時代から営々と引き継がれた歴史を感じる。


  風かおり 青葉若葉の
   会津路は 
    田植え始まり カエル喜ぶ





第4日目  5月12日(天気 晴):8番・竹屋観音から5番・熱塩観音 
             7時間30分・距離31,6km  

 宿から3km東進して竹屋集落の8番に到着。ここから北上して熊倉宿場の7番を経て6番へ。最寄りのバス停からバスで喜多方へ移動、更にバスで5番の6km手前の飯塚病院までバスを利用した。この先の5番・熱塩温泉を往復して喜多方駅へ出て塩川までバスで戻った。

 長い歴史も過疎化の波は勝てず、集落内の廃家が目立つ。21世紀は人類退化の時代とか、自然との乖離は避けられないのか。


   屋敷林 廃家を守り
    逞しく 
     青々茂り 我が道をいく




第5日目 5月13日(天気 曇):4番・高吉観音から33番・御池観音・会津若松駅経由帰宅
             実歩行:7時間10分・距離28,4km

 最終日は、JR磐越西線の塩川駅から喜多方駅まで乗車。会津坂下まで南下して4番3番2番1番32番33番の順に巡拝した。会津坂下から会津バスで会津若松駅へ戻る。郡山駅から新幹線で大宮駅乗り換えで帰宅した。

 テント泊を卒業?して舎営泊に変更。不便利益の効用には反するが「等身大の旅」を模索したい。


   野宿やめ 軽身の旅は 
    つつがなし 
      おかげさまでと 感謝感激 




あとがき(所感


1)前回、時間切れで出来なかった5番と27番を無事参拝出来た。両観音堂とも難所と云われ、5番は往復12km(バス便なし)、27番は急路を往復2時間ほど要した。
2)カミサンから「82歳のジジイがテント泊なんて大馬鹿モン!」とクレームが出て舎営泊にしたが、おかげで荷物は軽いしテント設営の心配もなくルンルンだった(歩速度が前回の30%UP 下記10項参照)。

3)確かに便利な旅は有難い。しかし、<便利さ>に慣れて麻痺しエスカレートする。反面<不便利益>と云う言葉がある通り、車では徒歩ならではの利点を味わえないし、豊かさは不便さを伴うような気もする。登山に例えれば一般ルートよりバリエーションルートが達成観はある。更に難度の高いルートを選び、そこから<最容易ルート>を探す心理は面白い。
4)荷物の重量:テント泊は約9kg、に対して舎営泊は約4kgで負荷が軽減された。で、ザツク重量1kgもポシエト(300g)+軽ナツプ(200g)=計500gに軽減。軽ナツプには着替類を入れ宿にデポ、ポシエトだけ行動した(連泊時のみ)。

5)食事:朝食はシリアル+砂糖(コーヒー用スチツク)、バナナ。行動食はパン類、夕食はパツク飯(赤飯)を電子レンジで温める、他に揚げ物類。宿近くのスーパー又はコンビニで購入。
6)アプローチについて:夜行バスは現地に早朝到着で行動時間が充分あり、これまで原則として利用して来た。しかし、心身の負担が無視出来ず今後は初日を半日行動として自宅を始発電車に変更したい。

7)体重変化量(W)=(Q+S-R)/7=8,020/7=1,150kg
   歩行消費熱量(Q)=5,820 Kcal(スマホ表示)  
   概算食料摂取カロリー(R)= 3,800Kcal   
   基礎代謝量(S)=6,000Kcal(1、200X5日)  
     *帰宅時の体重減少量=約1kg
8)前回の<あとがき>で記したが、平地が多いのでレンタル自転車の活用を検討したい。若松駅前にレンタル店(電気アシスト自転車)4時間~8時間で使用料金¥2,000- 9時~17時まで開店。同地に限らず最近はレンタル・電動アシスト自転車の需要が増えているようだ。

9)装備について:スマホ持参で、感度の悪いラジオが不要になった。また、不整脈管理のためにパルスオキシメーターを持参して行動時の脈拍を把握した。
10)前回との行動比較  歩行距離     歩行時間       歩速度 
 前回(5泊6日)     124km     40時間      3,1km/Hr  
 今回(4泊5日)     151,6km   36時間30分   4,1km/Hr  
参考:過去3月間(2~4)の月平均・歩行距離(km) 
     前々年:298、 前年:265、 今年:283 

        
              13日 33番・御池観音


 4  略  図 
      
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