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 <日本海から太平洋・中部横断国際ウオーキングトレイルの実踏>
   No13・春期:勝沼から市川大門へ


・・桃花・らんまん歩行に参加して・・
    

   期  間:平成21年4月14日から4月17日 (4日間)
   参加人員:5名  



 1 はじめに 
 昨春は、甲府盆地の北面山麓を小渕沢から甲府まで桜満開の花見歩行が出来た。今春は、盆地南面を勝沼から市川大門まで「日本一の桃の産地」と呼ばれる笛吹川左岸の丘陵地帯を探訪。
 残雪の南ア連山の遠望も期待して、前夜に起点の勝沼ぶどう郷YHに集合した。




 2 トピック&スケッチ  

 第1日目 4月14日(天気 小雨):埼玉・大宮駅前から
          勝沼インター出口下車・勝沼
(勝沼ぶどう郷YH 泊)

 高台の宿から三光寺の大樹の先、ガスに埋もれた南アの山々を偲ぶ。山を想えば友が懐かしく、友を想えば山が懐かしい。



  甲斐駒や
 農鳥岳の 山波は
 夕闇迫る 雨雲の中








第2日目 4月15日(天気 快晴):勝沼から御坂町・上黒駒
                          (民宿ひねみ 泊)
    寒冷前線が通過して、澄み切った大空にピンク色の桃花が映える。果樹園を縫うように地名通りの「桃源郷」を行くと、気温の上昇を待ちかねたように綿雲が湧いて来た。



 五月晴れ
 雲のマフラー 巻きつけて
 高さを競う 残雪の峰


 

 旬の料理に自慢のお風呂で疲労回復。なのに、不自由なテントが恋しいのは何故?



野を辿り
森を歩いて 宿に着き
畳の床で 野営地想う





 第3日目 4月16日(天気 快晴):
             笛吹市・上黒駒十郎・から笛吹市・坊ケ峰(ペンション坊ケ峰泊)



 旧街道沿いの家屋は、モダンな佇まいとなり、門構えの内庭に手入れされた花壇が見えた。



 集落の
 歴史を刻む 屋敷庭
 藤や牡丹の 花咲き揃う



 甲府盆地に張り出た坊ノ峰は、一大宿坊として栄えた。その後、武田信虎が命運を賭けた古戦場とか。現在は各種電波の中継基地となっている。




 古戦場
 幟の代わり アンテナが
 あさはか菌を 昼夜配信




第4日目 4月17日(天気 雨):境川町・藤垈から市川大門駅・・・甲府駅経由帰宅
               
 
 豊かな盆地には、ナウマン象やオオツノジカを狩した3万年前からの遺跡が点在。

 縄文、弥生そして古墳時代へと絶えることなく人々を育み、笛吹川を見下ろす丘陵の果樹園に円墳「王塚」があった。



 果樹園に
 囲まれ眠る 王様の
 古墳に宿る 風は爽やか


 3 あとがき(所感)

 1)甲府盆地は葡萄畑で有名だが、桃の一大産地とは知らなかった。高台から眺める丘陵地一帯の淡いピンク色は文字通り「桃源郷」の世界。遠方に残雪の南アルプスの高峰が景観を引き立て、白、ピンク、そして菜の花の黄色を加え、絵になる風景を満喫した。

 2)この地は、豊かな恵みにより旧石器時代から営々と築かれ現代に至っている。数万年前を経て果樹園を生業とする人々は、確かな将来を子孫へとバトンタッチするのだろう。古墳遺跡や多くの寺院、神社を探訪して「時空を超えた自然の偉大さ」と感じた。

 3)1ケ月程前に3週間のテント泊歩行をした余韻が残っているせいか、舎営宿泊の歩行に戸惑いを覚えた。泊地の不安や炊事不要の行動パターンが「旅の風景」に違和感を感じたのかも知れない。

 4)ともあれ「極上の湧水と新鮮な空気」が気持ちを豊にし、微笑みが湧いてくるので形式を問わず自然との触れ合いは不可欠。アルコール依存症ならぬ「自然依存症」からの脱皮はムリようだ。
 
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 4 資 料 関 連

 4-1概略タイム&概略距離

 第1日目4月14日:勝沼インター・バス停から勝沼町(勝沼ぶどう郷YH 泊)
  
         距離:4km
 大宮駅前(14:00)・・勝沼インター・バス停(16:35)-JR勝沼ぶどう駅(17:10)-YH (17:25)



 第2日目4月15日:勝沼から御坂町・上黒駒(民宿ひねみ 泊)
                  距離:19km
 出発(8:00)-勝沼シャトレーゼ脇(8:30)-大善寺(9:00-15)-太郎橋(9:21)-勝沼インター・バス停(9:40)-高速道陸橋(9:45)-釈迦堂PA(10:12-30)-西林寺(10:40-)-蜂城山(11:35-12:00)-分岐点(12:09)-浅間神社(12:45-50)-大門寺橋(13:17)–花見台駐車場(14:00-15)-花見台(14:45-00)-御坂東小(15:20-35)-十郎・民宿ひみね(16:05)-みさか路桜公園往復



 第3日目4月16日:御坂町・上黒駒から境川町・藤垈(ペンシヨン坊ケ峰 泊)
 
          距離:23km

 出発(8:00)-称願寺(8:25-30)-雨宮果樹園(8:50-00)-観立寺(9:35-47)-桃源郷公園(10:10-25)-福光園公園(10:50-00)-花島杉(11:22-00)–八代花島保育園(12:23)-高屋ミソ地蔵(12:28)-小山城跡(13:00-)-熊野神社(13:30)-八代支所(13:40-50)-定林寺(13:55)-永井天神社(14:50) –境川保育園(15:19)-藤垈(15:55)-坊ケ峰アンテナ(16:07-20)-ペンシヨン坊ケ峰(16:45)



第4日目4月17日:境川町・藤垈から市川大門駅・・・甲府駅経由帰宅
                 距離:17km

 出発(7:50)-境川橋・バス停(7:58)-表門神社(8:05)-中村スポーツ広場(8:18)-妙石庵(8:30)-龍華院(8:40-46)-県立博物館(8:55-20)-銚子塚古墳(9:28)-米倉山(10:04-10)-王塚(11:00)-法久寺(11:20-30)-道の駅(11:45-25)-市境(12:43)-316m古墳(12:50)-大塚小(13:02)-歌舞伎公園(13:30-40)-表門神社(13:50)-御埼神社(14:02)-市川大門駅(14:20)



 4-2 地図類
 ・ 地 図(1/2・5万):甲府、市川大門、
       (1/5万):甲府

 ・ガイドマップ:笛吹市農政課「やまなし・体験交流マップ」
              電話055-262-4111 

       西八代郡市川三郷町産業振興課「市川三郷町・タウンガイド」
              電話055-240-4157
          http://www.town.ichikawamisato.yamanashi.jp/




 4-3 写真類(同行者) 4月14日~17日
  ・ ブログ「あるきメデス」:http://blog.goo.ne.jp/saikoroat/
  ・ ブログ「ほはと」:http://blog.goo.ne.jp/hohato/



 4-4 宿泊地

   4月14日:勝沼ぶどう郷YH  電話:0553-20-4733   夕食無
                 甲府市勝沼町菱山861-2


    4月15日:民宿ひねみ  電話:055-264-2729    朝夕食付
                 笛吹市御坂町上黒駒4890-1


     4月16日:ペンシヨン坊ケ峰  電話:055-267-4765  朝夕食付
                 笛吹市境川町藤垈3220




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