News  <旅は道づれ・・・シニア・中山道つまみ歩き>

        平成30年春季編
       
      ・・・・望月宿から下諏訪宿・・・・
               期   間:平成30年4月24・25日 (1泊2日)

                参加人員: 7名        記:飯星宏徳

          
                       笠取峠への松並木
 
 1 はじめに
 今回は中山道・特選10コース(山と渓谷社・中山道を歩く旅より)のうち、和田峠周辺の望月宿から下諏訪宿を訪れる。この間を表題の<シニア・つまみ歩き>に従い、一部は路線バスや送迎車を利用して身体への負荷を軽減したい。
 
 それにしても、天気予報では前後は好天で当日だけ雨模様とのこと。雨対策を十分にして大宮駅から新幹線で佐久平駅へ向かった。



 2 トピック&スケッチ 
 
 4月24日 (天気 曇り):望月宿から和田宿(民宿・みや泊)

 佐久平駅から路線バスで望月宿に下車。近くの歴史民俗資料館を見学後、中山道を西進して茂田井宿、芦田宿を経て長久保宿。長久保から和田間の約8kmはコミニテイーバスを利用した。和田から宿の送迎車で民宿へ。


 中山道最高地で最大の難所と云われた和田峠を控えた和田宿は長久保宿と並び規模の大きな宿場だ。本陣近くにある米問屋・米屋鉄五郎の家屋は往時を偲ばせる。


  いちにちの 時を捧げて
   夢のなか 
   人馬賑わう 宿場の遺構 


 4月25日(天気 雨後曇り):和田宿から下諏訪駅・帰宅

 和田峠の先・西餅屋跡まで宿の車で送ってもらう。この先2kmほど不安定な旧道を下降。水戸浪人塚付近から国道沿いに南下、御柱祭で有名な木落し坂を経て更に南下して諏訪大社下社春宮に到着。万治の石仏を見て街道沿いに復元された旅籠や商家を通り諏訪大社下社秋宮を参拝。名物のソバと温泉で疲れを癒してJR下諏訪駅から帰宅した。

 和田峠・上部の下降路は急峻なガレ場のシングルトレイルで落葉に隠れた浮石に気を使う。


   眼のすみの 濁流気にし
    歩一歩と 
     ロープ頼りに 難所を下る

 3 あとがき(所感
 
1)前回の碓井峠も同じだったが、和田峠付近のシングルトレイルも予想以上に荒れていた。特に、西餅屋跡の国道から先の徒歩路のガレ場は不安定で案内書でも軽装時は国道を推薦していた。
2)しかし、交通量が多い国道歩きは出来るだけ避けたいので、宿場間はコースに拘らず交通量が少ない市道か里道を探したい。
3)下諏訪で全行程の4割まで進んだ。残り6割(約330km)はどんな旅になるだろうか?いずれにしても、ゴールよりも毎回の旅の出会いを楽しみにして、参加出来るよう体調を整えたい。

4)若い時は、仕事が最優先で時には健康も犠牲を強いられた。しかし、定年後は健康が最優先に昇格し、そのための「ジョギングや歩き」が推奨されて久しい。その一環として我々も数年前から四国遍路や坂東観音巡拝をしてきた。でも、考えてみれば「健康」は本来的に永続不可能で時がくれば失うもの。ならば、最優先課題を「健康」から「歩き」に変更して「歩く」ために健康にも努める。「歩けること」は高齢者にとってはそれほど重要なこととも思える。


          
                  芦田宿付近の白壁家屋 


 4 資 料 関 連

 4-1 概略距離&概略タイム (実働 25km、 7時間) 

4月24日(曇り)距離:13km 3時間20分
 岩槻駅(7:23)・・・大宮駅(7:35/50)・・・佐久平駅(8:52/9:01)・・望月バス停(9:24/30)-望月歴史民俗資料館(9:35/10:24)-茂田井宿(11:10)-芦田宿(11:45/12:15)-笠取峠・一里塚(13:10/25)-松尾神社(14:10/15)-長久保宿(14:25/58)・・・和田宿(15:25/50)・・・民宿みや(16:05)。

1)望月歴史民俗資料館は、中山道関連の展示品以外に佐久地域の旧石器時代からの人々の生活模様が紹介されている。
2)茂田井宿には蓼科山の伏流水と豊富な米に恵まれて2軒の酒造店あり(武重本家酒造・大澤酒造)。
3)芦田宿のふるさと交流館で昼食(トイレあり)。
4)笠取峠の松並木は長野県指定の天然記念物で約1kmの歩行者専用の緩い坂道。
5)長久保宿から男女倉口行のバス便数は少ない(12:32,13:33,14:58,17:33)。
6)長久保宿の一福処・濱屋は特徴的な<出梁造り>の旅籠建築で資料館として保存(→)。


4月25日(雨)距離:12km 3時間40分

宿発(7:28)・・・西餅屋跡(8:00)–木落し坂(9:50/10:05)-諏訪大社・春宮(10:35/55)-伏見屋邸(11:14/30)-諏訪大社・秋宮(12:20/25)-ソバ店・千ひろ(12:35/13:15)-菅野温泉(13:24/14:05)-下諏訪駅(14:15/59)・・・大宮駅(17:05)

1)民宿<みや>(→)は中山道から離れ国道152号線沿いにあり有料送迎車利用。
2)和田古峠を越えた西餅屋跡まで宿の車で移動(↓)。
3)木落し坂は、諏訪下社に立てる樅の大木に氏子が乗り急斜面。
4)甲州街道と合流する下諏訪宿は、諏訪大社(↓ ↓)と共に温泉場として有名。


         
            
    
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  4-2 費 用

 ・交通費:¥13,630- 
        岩槻駅~大宮駅(往復電車) ¥400-
        大宮駅~佐久平駅(新幹線)¥5,830- 
        佐久平駅~望月(バス) ¥600- 
        長久保~和田(バス)   ¥100-
        下諏訪駅~大宮駅  ¥6,700-
 ・宿泊代:¥10,00-(宴会・送迎車代含む)
 ・歴史民俗資料館  ¥300-

    合計金額 ¥23,930-

  4-3 宿泊  民宿・みや 電話:0268-68-0302  ☆☆ 
                      ¥5,400-(2食付)
 
  4-4 略  図 

   
  
    
 4-5 地 図 類

歩いて旅する中山道(山と渓谷社)長野県の中山道(長野国道事務所)
中山道・佐久の道(佐久商工会議所)しもすわ(下諏訪観光協会)、東信州・中山道


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