News   <旅は道づれ・・・シニア・ウオーキング>

        平成29年春季編
       坂東観音巡礼・8
  ・・・29番・千葉寺から33番・那古寺(結願)・・・
               期   間:平成29年4月5日~7日 (3日間)
              参加人員:7名                     記:飯星宏徳

             
                   
 32番・清水寺(清水観音)への道
 
1 はじめに 

 3年前にスタートした本巡拝も今回をもって結願となる。思えば、その前に同じ仲間達と四国八十八寺の歩き遍路を4年かけて結願したので「良く続いたものだ」と仲間との深縁を感じる。
 60歳代から70歳代に至る貴重な年月にこのようなイベントを体験出来たのは幸いだ。合わせて121寺の巡拝で無意識に会得したものは大きいに違いない。今後も心身の老化を感じつつ、それでも出来る範囲内で貪欲に<歩く喜び>を求めたいもの。そうした期待を込めて千葉へ向かった。
 
2 トピック&スケッチ 
 

第1日目 4月5日(天気 快晴):蘇我駅から29番寺と32番寺巡拝後茂原駅   (鈴木屋旅館泊)
 武蔵野線で南船橋駅まで行き京葉線で蘇我駅下車。大網街道を北方2km先の29番・千葉寺に参拝して復路は本千葉駅へ出て外房線で三門駅へ。ここから西方へ4km水田地帯を進み32番・清水寺へ詣でる。帰路は長者町駅へ出て茂原駅まで戻り市内の鈴木屋旅館に投宿した。

 千葉寺本堂前の大銀杏は樹齢800年以上と云われ周囲を威圧するように鎮座している。巨木の風雪に耐えた風格に圧倒される。


  千年の 歴史を刻む
  千葉寺の
  巨木は語る いのちの不思議 

 



第2日目 4月6日(天気 快晴): 茂原駅から31番寺・木更津駅(永楽泊)
 宿近くのバス停から牛久駅行に乗車し笠森観音前で下車。31番・笠森寺までは天然記念物笠森寺自然林の樹林帯を進む。
 本堂を拝館後バスの便が少ないので小湊鉄道の鶴舞駅まで歩いた。駅から五井駅で内房線に乗り換えて木更津駅へ。時間が早いので宿に荷物を預けて木更津市内(中ノ島橋、證証寺、成就寺、八幡宮等)を散策した。 

 観音堂は、日本で唯一の遺構で四方懸崖造りと云われ重要文化財に指定。ひときわ高い回廊からの展望は素晴らしい。


 
 笠森の 檜舞台に
  精霊の
  深く静かな ささやきを聴く 








3日目 4月7日(天気快晴):木更津駅から30番寺往復と33番寺経由帰宅
 木更津駅から高倉観音下まで往復バス利用。電車で木更津駅から那古駅へ移動して県道302号線脇の那古寺へ。帰路は往路と同じ乗り換えで春日部駅に戻った。

 那古寺は結願寺にふさわしく、瓦葺で朱塗りの本堂が迎えてくれる。裏山の展望台(潮音台)からは相模灘と眼下の館山市内が一望できる。


  那古寺きて 結願はたし
  めでたくて
  お陰さまでと 友の手をとる
                 
 3 あとがき(所感

1)3年前に初回の巡拝をスタートして、今回無事に結願出来てホツとしている。当初予定では10回クルー(年2回X5年で総日数:30日間)だったが加齢を考慮して歩行距離を短縮し4年(総日数:20日間)にした。

2)クルー期間も予定では2泊3日を基本にしたが、実際には2泊(3回)、1泊(4回)、日帰り(3回)と枠にとらわれず巡拝路に合わせて実施した。四国遍路と違い関東地区でアプローチが容易だったので宿泊数を固守せず負荷を軽減出来たと思う。

3)あと数年でメンバー全員が後期高齢者の仲間になる。考えてみれば<恐ろしいこと>だが、間違いなくその歳になるのだ。たぶん自分を含めて想像以上の自分と出逢っているだろうが、<ヨレヨレ>になっても歩き続けたいもの。

4)以前のような<走り>はムリだから超スロージョグでの<遊走>を、<歩き>はムリなら超歩行<杖歩き>で介護防止に努めたい。

5)鉄道やバスを頻繁に利用したが、最新のダイヤ時刻を確認せず数ケ所で変更に伴うムリな行動をしたので反省している。 
6)次回遍路歩きの続編として<中山道>の提案がなされた。計画は金なりですから愉しみを求めてトライしましょう。

                   
                         
那古寺・結願記念
 4 資 料 関 連

 4-1 概略距離&概略タイム (実働距離 31km、実働時間 8時間) 

第1日目4月5日:蘇我駅から29番寺と32番寺巡拝後茂原駅   (鈴木屋旅館泊)  距離:12km 3時間
 
岩槻駅(8:09)・・・春日部駅(8:18/26)・・・新越谷駅(8:40/51)・・・南船橋駅(9:30/35)・・・蘇我駅(9:55/10:00)-29番・千葉寺(10:30/45)-本千葉駅(11:06/13)・・・三門駅(12:25)-32番・清水寺(13:20/50)-長者町駅(14:50/15:48)・・・茂原駅(16:08/15)-宿(16:30)

1)交通量が多い大網街道の脇の仁王門をくぐると本堂(↓)も隠れるような大銀杏が見事。
2)32番寺(↓)へは長者町駅より三門駅からが平坦路で少し近い。
3)洞庭湖と茂原公園で花見を予定したが開花遅れで中止。

        

第2日目4月6日: 茂原駅から31番寺・木更津駅(永楽泊) 距離:14km 4時

 出発(7:00)–茂原・幼稚園前バス停(7:04/25)・・・笠森寺・バス停(8:00)-笠森寺(8:10/50)-奥野(9:20)-鶴舞郵便局(10:00)-鶴舞駅(10:40/11:07)-五井駅(11:38/48)-木更津駅(12:10/15)-宿(12:50/13:00)-木更津港散策(13:05/15:25)-宿(15:30) 

1)笠森寺(↓)への路線バスは茂原駅発6:35,7:15,9:50,12:14。笠森寺の子授けの楠は霊木で穴奥に観音像(↓)。
2)笠森寺から小湊鉄道までは国道409号線が近いが歩道がなく車多いので不適。奥野集落から南下して県道284号線に変更した。
3)小湊鉄道は牛久駅止まりが多く鶴舞駅の本数は少ない。
4)時間が早いので宿に荷物を預けて木更津市内(中ノ島橋(↓)、證証寺、成就寺、八幡宮等)を散策した。
      

第3日目 4月7日(小雨):木更津駅から30番寺往復と33番寺経由帰宅  距離:5km 1時間

  出発(7:45)・・・木更津駅・バス停(7:55/8:20)・・・高倉観音下・バス停(8:51)-高蔵寺(9:05/50)-かずさ鎌足・バス停(10:00/19)-木更津駅(10:40/11:15)・・・那古船形駅(12:25/30)-那古寺(12:45/13:35)-那古船形駅(13:51)・・・蘇我駅(15:30/35)・・・南船橋駅(16:36/51)・・・春日部駅(17:04)  

1)木更津駅から高倉観音(↓)へのバス便(始発7:00)。近くに別ルート便のバス停あり。
2)那古船形駅から那古寺(↓)までの県道302号線は車多く歩道狭い。
3)那古寺・納経所から裏山の潮音台(展望良好)まで往復15分程度。
 
         
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4-2 宿泊 
   鈴木屋旅館:茂原市茂原133 電話:0475-24-2151 ☆☆☆☆ 
              トロン温泉・24時間入浴可、料理旨い。¥7,560- 
      旅館・永楽:木更津市中央2-3-20 電話:0438-22-5175 ☆ 
                                       ¥6,480-

4-3 略 図
  
  
             

4-4 地 図 類

千葉県道路地図:No71、No72、 No73、 No74、No76
坂東観音霊場:満願時教化部刊編
電車で行く坂東観音巡り 坂東札所霊場会編

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