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        平成27年秋季編&冬季編
     
 坂東観音巡礼・4
               期   間:平成27年10月15日から10月16日 (2日間)
                   &平成27年12月18日 ( 日帰り)
                
              参加人員:7名               記:飯星宏徳

               
                     鹿沼駅から19番・大谷寺へ向かう

 
1 はじめに 
 今回は、栃木県下の17番・満願寺、18番・中禅寺そして19番・大谷寺の3寺を巡拝する。2日間のスケジュールでこの区間を歩くには距離が長過ぎるのでタクシーや公共交通機関を一部利用する。
 坂東の霊場も今回で寺数の半分を越える。後半は、距離的に前半よりも長く且つ交通の便も悪いのでコースの選定が難しくなるようだ。それと、年を重ねると体力も低下するので、参加者の体調を加味して余裕を持ったスケジュールを心がけたい。


 10月度の追加巡拝として忘年会を兼ねて20番・西明寺を12月18日に日帰りで実施した。

 
2 トピック&スケッチ 
 

第1日目 10月15日(天気 快晴):栃木駅から17番寺と19番寺経由宇都宮市内(ニューみくら 泊)
 栃木駅からタクシーで17番・満願寺へ。裏山にある奥の院も参拝して待たせていたタクシーで鹿沼駅まで行く。駅から県道4号線を東進して8km先の19番・大谷寺へ。磨崖仏や平和観音を見物してバスで宇都宮の宿へ向かった。

 本堂から急な山道を1.5km登ると絶壁の中腹に舞台造りの鍾乳洞の奥の院・礼拝堂がある。鍾乳洞の自然仏は後姿とも云われる。


  観音の 後ろ姿に
  手を合わせ
  縁者を偲び 冥福祈る










 子供の頭ほどの大きな梨は、サイズだけでなくその甘味に驚く。そして半年は保存出来るとのことで更にビックリ。


  ニッコリは 梨の銘柄
  福をよび
  甘味抜群 笑顔を誘う




 






第2日目 10月16日(天気 曇り):宇都宮から18番・中禅寺と日光街道
 JR日光線で宇都宮駅から日光駅へ行き、バスに乗り換えて中禅寺湖下車。湖畔沿いに進み18番・中禅寺へ向かう。参拝後、日光駅まで戻り日光杉並木街道を下今市駅まで歩いた。

 全長37kmにおよぶ日光杉並街道は見事な巨樹が道の両側に続く。時折落雷等の被害で朽ちた不運な木に自然界の掟を感じる。


  したたかに 命営み
  潔く
  おいとましよう 悔いを残さず






日帰り 12月18日(天気 快晴):20番・西明寺巡拝後に忘年会

 最寄りの駅は益子駅だが、歩行距離を延ばすためにひと駅手前の北山駅で下車。12月とは思えぬ好天気に恵まれウオーキングの醍醐味を味わいつつ、小貝川を渡り西明寺集落の里山を経て20番・西明寺に着いた。本堂をはじめ関東随一の閻魔堂、三重塔は文化の香りが漂っていた。

 歩き巡拝者しか通らない、車道から離れた落葉敷の旧参道は舗装道路にはない自然の温もりを感じる。


   カサコソと 落葉踏みしめ
   過ぎし日の
   想い巡らせ 参道を行く



 3 あとがき(所感

1)今回の3寺も、これまでと同じく公共交通機関を利用して途中から歩行を考えた。だが、バスや電車の便数が少なく手ごろなコースが組めず一部タクシーを利用した。
 しかし、タクシーの移動距離が予定より長く料金が大幅に超過して迷惑をかけてしまった。反省してお詫びします。

2)各寺の本堂以外に17番・満願寺<↓>では奥の院<↓>まで参拝、19番・大谷寺<↓>では宝物館で大谷洞窟から発掘された日本最古の縄文時代の人骨等見学、更に平和観音、弁財天等を巡る。そして18番・中禅寺では五大堂を順拝して担当僧から寺の縁起を聞いた。
      
3)坂東観音巡りも、加齢に伴う心身の老化を実感しているので、昨年と同じペースで計画すると過負担になる。例えば、天気の状況によってコースを変更、又は歩行中心から寺周辺の道草に焦点を移行するのもシニア・ウオークとして検討したい。

4)運動を続けるための動機ずけとして予定を持つことは効果があると思う。と云うのも「健康のために運動」では漠然として継続力が弱いので、具体的な予定(催事)のために日々の運動が続け安いし、それが自立生活の基本と云われる「歩く力」を保つコツと思える。

5)いずれにしても、各自が自分の居場所に満足出来て「面白かった!」と笑顔で語り合える集いを目指したい。

         

 4 資 料 関 連

 4-1概略タイム&概略距離 (実働 22km、6時間40分) +日帰り:12km 

第1日目10月15日:栃木駅から17番寺・19番寺経由 宇都宮(ニューみくら 泊)距離:12km
   岩槻駅(6:52)・・・栃木駅(8:09/16)・・・17番寺(8:45/9:25)・・・鹿沼駅(9:55/10:15)-東町・昼食(11:55/12:12)-下荒針町・梨園(13:35/14:00)–19番寺(14:50/15:45)・・・県庁前バス停(16:10/16:55)-ニューみくら・宿(17:10)

1)17番・満願寺へは栃木駅から片道20kmあるのでバス便を利用して片道徒歩でも1日行程となる。葛生駅からは片道約8kmで最短距離だが砕石場付近の道が荒れている。
2)満願寺から鹿沼駅間はバイパス道でなく脇道の大越峠経由が近い(運転手に事前確認要)。
3)19番・大谷寺へ向かう赤川の手前・下荒針町の梨農園の直売所で銘柄・ニッコリの試食をした。
4)大谷寺の宝物館に大谷洞穴遺跡から発掘された縄文時代最古の人骨や土器類の展示あり。


第2日目10月16日:宇都宮駅から18番・中禅寺・日光杉並木 帰宅 距離:11km
 出発(6:40)-県庁前バス停(6:52/55)・・・宇都宮駅(7:05/41)・・・日光駅(8:28/32)・・・中禅寺湖バス停(9:20/30)-18番寺(9:50/10:30)-中禅寺湖バス停(10:45/11:00)・・・日光駅・昼食(11:45/12:20)-二の宮神社(14:48)-下今市駅(14:55/15:16)・・・岩槻駅(17:25)

1)18番・中禅寺の本尊・立木千手観世音は根本を残し立木に像を刻んだ秘仏。素朴な像を身近に参拝出来る。
2)紅葉のシーズンでいろは坂の交通渋滞を考慮して朝一番で参拝。その後日光駅から下今市まで日光杉並木街道を歩いた。
3)日光杉並木街道<↓>は世界一を誇る景観で、杉の保存のために並行して流れる大谷川の伏流の恩恵に加えて、道路下には穴空きブロック(ポカラ)で根からの給水を促している。
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日帰り 12月18日:北山駅から20番・西明寺・忘年会  距離:12km

                
                          西明寺・本堂

 岩槻駅(7:05)・・・春日部駅(7:15/27)・・・久喜駅(7:39/46)・・・小山駅(8:15/22)・・・下館駅(8:44/52:)・・・北山駅(9:33/40)-生田目(10:15)-20番・西明寺(12:10/13:10)-益子駅(14:05/56)-東岩槻駅(17:43)・忘年会(17:45/19:20)

1)益子焼で有名な益子駅から3.5km西方に20番・西明寺はある。重圧な仁王門<写真↓>に守られ本堂<写真↓>、銅板葺の優美な三重塔及び閻魔堂が静寂な雰囲気を漂わせている。
2)真岡鉄道及び水戸線は本数が少ないので乗り変え時の待時間が多い。(益子駅発14:56より1本前の13:51が良い。
      
       
 
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 4-2 費 用 (会計担当 石さん:お世話様でした)

・交通費:10,650-
        岩槻駅~栃木駅(720)、 栃木駅~満願寺~鹿沼駅・タクシー(5,430)、
    大谷寺~宇都宮県庁前・バス(450)、県庁前~宇都宮駅・バス(150)
     宇都宮駅~日光駅・電車(750)、日光駅~中禅寺湖・バス往復(2,100)
        下今市駅~岩槻駅(1,050)
・宿泊費:8,020-(1泊)
・飲食費:2,330-        食事代(1,770), 行動食(560)
・納経料&観覧料:2,000- 
      17番寺~19寺(@\300-x3=900-+1,100)  

     
合計=¥23,000


4-3 略 図
  

  
             
地図:国土地理院:宇都宮、栃木(1:50、000)
宿泊宿:栃木県職員会館・ニューみらく 宇都宮市昭和1-3-6 電話:028-622-1093

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