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        平成27年秋季編
     
               期   間:平成27年4月9日から4月11日 (3日間)
                
               参加人員:3名             記:飯星宏徳

               
                     荒川堤防・自転車専用道を行く

 
1 はじめに 
 シニア世代では何事も「予定は未定」で本人の体調は勿論、周囲の環境で実行出来ない要因が増えてくる。これは仕方がないことで「お互いさま」と割り切って、次回の機会を期待したい。
 そんな訳で、今回は当初8名参加予定だったが不具合が生じて3名になった。参加出来なくなった仲間の気持ともども参拝しよう。考えてみれば4年先の結願には全員体調不良で参加者ゼロとなる可能性も大である。

 だから、結願優先であれば頻度や日数を増やして年数を短縮するのが賢明と云える。しかし、目標は結願だけでなく歩行寿命を伸ばすことも大きなターゲット(こちらが主役かも)との思いがある。

 なぜなら健康寿命の基本は歩行と云われてウオーキングが推奨されて久しいからだ。とすれば、4年先まで足腰達者で結願が出来ればこんな良いことはない。ともあれ、お互いに心身の個人差が大きくなり年々ロング・ウオーキングのハードルが高くなるが、これまでの縁を大事にして年齢を重ねたいものだ。  

 
2 トピック&スケッチ 
 

第1日目 4月9日(天気 曇り):鴻巣駅から11番寺経由東松山市(上沼旅館泊)

 鴻巣駅でスタートの記念写真を撮影後吉見町の11番寺へ向かう。駅西口から西進し河幅日本一と云う荒川を渡り吉見町に入る。11番寺からさらに西進して吉見百穴を通り東松山市内に到着。時間が早いので荷物を宿に預けて箭弓(やきゅう)神社を見学した。


 参道の石段を登り切り仁王門の奥の本堂に参拝。御堂の前の忠霊塔や大仏が霊場の雰囲気を感じさせてくれる。

   当たり前 とは思えずに
  手を合わせ
  一期一会の 縁に感謝す








 


第2日目 4月10日(天気 曇り):東松山駅から10番寺経由東松山駅
 東松山駅からひとつ先の高坂駅まで電車利用。高坂駅から西進して大東文化大の裏手の10番寺へ。寺から更に西方へ10kmほど進み八高線の明覚駅に到着。駅から小川町駅で東武線に乗り変えて東松山駅へ戻った。雨の予報が遅れたので小川町でカタクリの里と県伝統工芸館を見学した。


 物見山の中腹はかって62坊を有する大寺院だった由。長い参道脇には往時の看板が本堂へと導いてくれる。 


 
  散る桜 頭に乗せて
   凡夫等に
   笑顔で迎ゆ 岩殿地蔵













第3日目 4月11日(天気 小雨後曇り):東松山駅から明覚駅経由9番寺・帰宅

 昨日下山した明覚駅へ戻り9番寺へ向かう。県道272号線を西原集落まで進み、慈光寺入口バス停から坂道を2km登り9番寺に到着。寺裏手から林道を後野まで下り県道273号線に合流、上古寺、下古寺、大久保と北上して小川町駅に戻った。東松山駅で途中下車して構内でロッカーのデポ荷物を回収して川越駅経由で帰宅した。

    
 天気予報通り最終日は夜半から降雨。途中で雨が止むことを願いつつ9番寺へ詣でた。


   雨の日は 雨を受け入れ
   濡れ濡れて
   眼線を落とし ひたすら歩く





 3 あとがき(所感

1)今回で神奈川、東京そして埼玉県と坂東三十三観音の内1番寺から14番寺まで巡拝することが出来た。しかし、加齢に伴い今迄と同じペースで残り19ケ寺を巡拝し結願するにはよほどの良縁に恵まれないと難しいような気がした。

2)今にして思えば、同じメンバーで2年前の四国遍路を結願出来たことは「得難い体験だった」と考え深いものがある。四国遍路に限らず今迄の歩行体験を振り返っても、今後は叶わぬことだと思うと皆同じように愛しさを感じた。

3)と同時に、これ等の体験を参考にして新規に「シニア歩行」を身につけて健康寿命を伸ばせないものか。まず現状の体力や気力の把握が基本となるが、過大な期待感を持たずに年々低下する能力(老化)を受け入れ、日々の運動を継続して老化防止は叶わぬとしても退化防止に努めたい。その励みのひとつとして、次回・群馬県の坂東巡りには笑顔でスタートラインに立ちたいものだ。

4)地図を読み間違えて数回コースを修正した。その原因は感違いや記憶力の低下によるもので、安全面からも新たな対策を考えたい。


 4 資 料 関 連

 4-1概略タイム&概略距離 (実働 54km、13時間20分)  

第1日目 4月9日:鴻巣駅から11番寺経由東松山市(上沼旅館 泊) 距離:17km 

 岩槻駅(7:59)・・・鴻巣駅(8:52/9:00)-糠田橋(9:53)-11番・安楽寺(11:25/12:00)-吉見百穴(12:50/55)-東松山市・宿(13:30/14:00)荷物預-箭弓神社(14:20/25)-東松山駅・ウオーキングセンター(14:30/15:10)-ヤキトリ店(15:40/16:50)-宿(17:00)

1)11番寺・安楽寺(吉見観音)(写真1)の本尊の聖観世音は行基菩薩が彫刻。本堂隣りの三重塔も周囲の老杉に守られ風格がある。
2)吉見百穴(写真2)は古式略式古墳で貴重な遺跡。先の大戦では軍事基地に転用された由。
3)東松山市内には箭弓神社(写真3)やウオーキングのメッカとしてウオーキングセンターが整備されている。


第2日目 4月10日:東松山駅から10番寺経由東松山駅 距離:18km
 出発(7:30)-東松山駅(7:40/50)・・・高坂駅(7:54/8:00)-惣門橋(8:50)-10番寺(9:05/25)-地球観測センター(9:50)-竹本(10:50/11:00)-明覚駅(11:40/52)・・・小川町駅(12:00/10)-カタクリの里(13:05/10)-伝統工芸館(13:14/14:09)(写真4)・・・小川町駅(14:35/13:52)・・・東松山駅(14:07/20)-宿(14:35) 

1)10番寺・正法寺(岩殿観音)(写真5)は千手観音を岩窟に安置して脇に正法庵を設けたのが始まりとのこと。昔、千手観音に祈願して村人に害を与えていた悪竜を退治した伝説がある。
2)10番寺から地球観測センターを経て明覚駅までの約10kmは平坦で静かな散策路で歩き易い。
3)東松山駅、高坂駅、明覚駅とも近くにコンビニあり。


第3日目 4月11日:東松山駅から明覚駅経由9番寺・帰宅  距離:19km

 出発(7:00)-東松山駅(7:15/24)・・・小川町駅(7:40/8:26)・・・明覚駅(8:33/40)-明覚小(9:00)-西平(9:45)-慈光寺入口バス停(10:05)-慈光寺(10:50/11/40)-後野(12:20)-町境(12:40)-上古寺(13:15)-大久保(13:40/50)-小川町駅(14:05/22)・・・東松山駅(14:39/56)・・・川越駅(15:19/30)・・・岩槻駅(16:18)

1)今回2泊した東松山市内の旅館・上沼旅館(写真6)は駅から500m北方(市役所近く)はビジネス旅館として工事作業員の定宿として繁盛していた。価格の割には食事も良くサービスも良好だった。市内で開催されるウオーキングイベント(スリーデイ・マーチ等)は時期は満員になる由。
2)無人の明覚駅(写真7)はモダンな新築家屋で周囲の桜とマッチしていた。ただし、JR八高線は便数が少ないので、発着時間には要注意。3)9番寺・慈光寺(写真8)は東国最古の古寺で本尊の十一面千手千眼観世音菩薩は名高い。納経は本坊(写真9)内で受け付ける。
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 4-2   (石さん担当)

・交通費::\2,400- 
        岩槻駅~大宮駅経由鴻巣駅(\520)、東松山駅~高坂駅(\140)、
    明覚駅~小川町駅・往復(\210)、伝統工芸館バス停~小川町駅(\190)、
    小川町駅~東松山駅・往復(\500)、
    東松山駅~川越駅経由岩槻駅(\840,)
・宿泊費:\12,960-(2泊)
・飲食費:\4,430-(含む反省会) 
       食事代(\3,740), 行動食(\690)
・納経料:\900-  
      9番寺~11寺(@\300-x3=\900-) 

    合計=¥20,690-



4-3 写真と略図
             

写真1:11番寺

写真2:吉見百穴

写真3:箭弓神社

写真4:伝統工芸館

写真5:10番寺

写真6上沼旅館

写真7:明覚駅

写真8:9番寺

写真9:9番本坊


地図:国土地理院:東松山、武蔵小川、安戸(1:25、000)
宿泊宿:上沼旅館 東松山市本町1-1-36 電話:0493-22-0207
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