テント担いで秩父遍路 |
はじめに 最初に秩父34寺巡拝をしたのは平成4年末でした。その後「無事一年が過ぎたことを感謝し、合わせて体力の低下度をチェックしよう・・」と毎年、年末に訪れているので今年は15回目(資料参照)になります。 最初の3年は、日帰りの徒歩巡拝でしたが、その後は「ジョギングの練習を兼ねて・・」と、日帰り3日間で結願。しかし、昨年は時間不足になり、最後はムリなジョギングを強いられた。そのため「今年はスタイルを変えテント泊」にして往復の時間を節約し行動時間を増した。又、荷物の軽量化の一環で改造ザックの具合も合わせて試みました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ §1 行動の記録 総距離=82km 実働総時間=17時間10分 1-1: 1泊2日 総距離=58km 実働総時間=13時間30分 第1日目 11月19日(天気 快晴):秩父線黒岩駅から羊山公園 (距離26Km)行動:5時間40分 雨戸を開けると、未明から雲ひとつない好天気。今日は「秩父日和だ!」と急遽出発の準備。「食料は現地調達」として、一泊で雨の心配もないので不要な装備もあるが、改造ザックに通常の野営標準装備一式を入れ、計測すると8Kg。小屋泊まりとほぼ同じ重量でテント泊が出来そうだ。 1年振りだが、巡拝のコースは記憶に残っている。しかし、駅や寺院が少しずつ変わっているのには時の流を感じる。 日帰りの年とは3時間遅れで1番寺から逐一巡拝。今回はテント泊だから帰宅を気にすることはないが、納経所は17時に閉るし、暗くなってはテント場探しも大変だから16時頃までの行動にしよう。 9番寺先に武甲温泉とキャンプ場の案内板があったので行ってみたが、オートキャンプ場は閉鎖。しかたなく2km先・羊山公園脇の姿ノ池に設営。16時過ぎなので空身で10・11番寺の納経を済ませ、近くのスーパーで今夜と明日朝の食料を購入後テント地に戻った。 <タイム> 岩槻駅(9:16)-大宮駅(9:30-42)-熊谷駅(10:27-33)-黒岩駅(11:30)-1番寺(12:05)- 2・3・4・5・6・7・8番寺(15:05)-9番寺(15:30)-武甲温泉(15:40-50)-羊山公園・姿の池・デポ(16:10)-11番寺(16:25)-10番寺(16:45)-姿ノ池・設営(17:10) 第2日目 11月20日(天気 快晴):羊山公園から秩父線・皆野駅 (距離 32Km)行動:7時間50分 納経所は8時に開くがそれまで待つ気はない。薄明るくなったのでテントを撤収12番寺へ向かう。新聞配達のバイクが振り返りながら追い越して行く。6時頃12番寺に到着すると朝の勤行の最中。見慣れない風景に「朝起きは三文の得」と嬉しくなった。 今迄までのコースに従い12番寺から20番寺まで参拝。その先の尾田蒔バス停から始発バスで31番寺へ向かう。終点の栗尾バス停で荷物をデポして空身で31番寺を往復。小鹿町役場バス停まで来ると32番寺経由の町営のバスがあり便乗。32番寺から33番寺経由で最終寺・34番寺までの23kmは遍路道で一番長い区間だ。本来なら札立峠越えの近道があるが昨年9月の台風で通過不能となり、黙々と迂回道を進む。 車道歩きでウンザリしたので34番寺・結願後は皆野駅までは町営バスに乗った。 <タイム> 発(5:30)-12番寺(6:05)-13・14・15・14.16・17・18番寺(7:20)-119・20番寺(7:50)-尾田蒔バス停(8:00-05)-栗尾バス停(8:40)-31番寺(9:05-10)-小鹿町役場バス停(10:40-56)-32番寺バス停(11:20-30)-33番寺(13:00)-水抜(14:00)-国神バス停・デポ(14:50-00)- 34番寺(15:30-35)-国神バス停(16:05)-皆野駅(16:15-26)-熊谷駅(17:20-28) §2 教訓と所感 ◇ 薄手のザック(容量35L)に以下の改造をして重量780g。 1)底部にシュラフとマット用の固定バンド追加。 2)前部にチェストバック追加。 3)腰バンドを追加して総容量65Lにした。 ◇ 荷物が10Kg以下だと歩行速度は130歩/分(鼻呼吸)。これまでのトレッキングシューズでなくジョギングシューズでも足の過負荷なし。雨天時を考慮して軽い防水シューズを探したい。 ◇ 更に時間の有効活用のため2泊3日の連続巡拝をすれば、行動に余裕が生まれる。 ◇ 食料は現地で容易に調達可能。設営地も市街地を除けば比較的多い。2泊用の装備にすれば総重量は6kg程度になる。 ◇ 早い時間に混雑を避けて参拝出来る。 ◇ 往復の交通費が節約出来る。 ◇ 食料について 補給カロリーを意識して減じ、体脂肪の消化に委ねる 主食:スープの素を持参しウドンを現地購入 行動食:クラッカー、カリント類 ◇ 装備について ・防寒シーツ+特製シュラフカバー 又は厚手シュラフ ・ガス使用量 30g(1日使用) ・中敷追加(踵部分のみ)ジョギンシューズ ・水筒は200ccで充分各寺補給可 1-2: 日帰り 第3日目 12月5日(天気 快晴):秩父線大野原駅から白久駅 (距離 24km)行動:3時間40分 今日は3日間のコースで最も容易な区間だから気が楽だ。21番寺の参拝を皮切りに22,23番寺へジョギングで向かう。22寺の住職は、昨夜の秩父夜祭りで「今朝2時まで騒いでいた」とのこと。世間話を聴きながら今年も「お茶と梅干」の接待を受ける。 丘の上の23番寺まで、山道をひと登りして汗が出始めたころ本堂に着く。ここは、秩父一揆の集合地とのことで秩父盆地が一望出来る。納経所のオヤジさんに「十数年ほど前におられたバーチャンは達者ですか?」と尋ねたら「元気だけど96歳になり自宅で養生している」とのこと。往時、年の瀬に来てバーチャンに「暇ならお稲荷さんを掃除して・・」と頼まれたことなど話し息災を願った。 23番寺から24・25番寺まで7km弱離れているのでジョギングの調子が上がる。 25番寺では例年通り多くのネコが出迎えてくれ、15年前から同じ風景だがネコ達は代替わりしている筈だ(人間も宇宙規模で眺めれば同様だろう)と妙に納得をする。この先は久那橋で荒川を渡り、29番寺から逆打ちに28~26番寺を参拝。最寄の影森駅に到着。電車の待ち時間を使って昼食後、11km先の白久駅までは電車を利用。駅から20分ジョギングで30番寺を往復して白久駅に戻り、電車で熊谷駅経由で帰宅した。 <タイム> 岩槻駅発(5:16)-熊谷駅発(6:37)-大野原駅(7:50)-21番寺(8:08)-25番寺(10:05)-26番寺(11:10)-影森駅(11:20-44)-白久駅(12:00)-30番寺(13:12)-白久駅(12:20-22)-熊谷駅(14:00) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ §3資 料 編 ![]() 2 費 用 2-1:11月19日・20日 1)交通費 岩槻駅~大宮・熊谷経由・黒岩駅 \1,560- 皆野駅~熊谷・大宮経由・岩槻駅 \1,540- 尾田蒔~栗尾・バス代 \440- 小鹿野役場~32番寺・バス代 \180- 34番寺~国神・バス代 \180- 計=\3,900- 2)食料費 現地購入分 \320- 現地酒代 \180- 3)巡拝費 納経 \3,000- 合計金額:¥7,400- 2-1:12月5日 1)交通費 岩槻駅~大宮・熊谷経由・大野原駅 \1,580- 影森駅~白久駅 \300- 白久駅~熊谷・大宮経由・岩槻駅 \1,660- 計=\3,540- 2)食料費 現地購入分 \0- 3)巡拝費 納経 \2,000- 合計金額:¥5,540- 総合計金額:¥12,940- 次の頁へ ![]() 秩父34観音霊場 巡拝記録 |
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